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強化ギブスは機械娘になること
中編・機械娘プレーヤー
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ヘルメットはまるでロボットそのものの表情をしていた。優雅な曲線を描いていたが無機質であった。でもキョウカはもうしゃべれなかったし首から下は完全に機械に覆われてしまったので拒否することも抵抗することも出来なかった。
「・・・・・・・」
なにかを言おうとしたけどキョウカはもう人形のようになっていた。そしてカナエは容赦なくキョウカの頭部をヘルメットで覆い被せてしまった。その瞬間、キョウカは全身に快感のようなものを感じた。
「・・・・・・・・・・!」
しばらく気を失ったキョウカが目を覚ました時には別の存在に生まれ変わったようになっていた。
「カスタマーナンバー001。キョウカ、キドウシマシタ。ナイゾウニトクニイジョウアリマセン」
勝手にしゃべりだしたのでキョウカは驚いていた。いましゃべっているのはキョウカを覆うプレイスーツのAIだった。
「それではキョウカ、立ち上がって! そしてフィールドに行きなさい」
「ハイ! リョウカイ!」
キョウカを包むスーツはカナエの命令に従い動き始めた! キョウカは戸惑っていた。自分の身体なのに制御出来なくなっていたから。それはまるで強化ギブスが意志を持ち行動しているようであった。
目の前に現れたキョウカを見てフィールドのチームメイトは困惑の表情を浮かべていた。さっきまで一緒にいた娘がロボットになって戻ってきたからだ。
「すいません、キョウカはまさか?」
メンバーの一人はおそるおそる質問した。もちろん答えなど決まっているけど。キョウカはメタリックなシルバーに覆われた女性らしいボディのロボットに変身していた。表面はお日様に反射し輝いていたし、それはまるで芸術作品の金属像のようにみえた。
「ハイ! キョウカハウマレカワリマシタ! ミナサンモサワッテクダサイ!」
するとメンバーはキョウカのボディを確かめ始めた。キョウカの表面は特殊樹脂に強化金属塗膜に強化ポリマー加工をした外骨格であった。その下には人造アシスト筋肉と生体維持膜に覆われたキョウカの肉体があった。
メンバーが触る度に内臓のキョウカの心は揺れていた。あまりにも気持ちいいのだ。いままでサッカー一筋だったのでこんな風に気持ちいい事をしたことなかったけど。官能的な快楽を感じていた。ただ、それを口にすることが出来ないしキョウカが態度で示すことは出来なかった。制御AIによってキョウカは直立不動の姿勢に固定されていたから。
それを見ていたカナエは次の指示を与えた。メンバーにキョウカと一緒にテストマッチするようにといった。それで仕方なくはじめた。するとキョウカは次々とボールを奪いゴールに叩き込んでいった。そう、キョウカの実力以上のプレイをしたのだ。それには内臓のキョウカも驚いていた。
テストマッチが終わりカナエはとんでもないことを言い出した。
「実証実験が終わったので発表します。我がチームの練習服はこれからキョウカのようになります! つまり強制的に機械になってもらいます!」
その言葉を聞いた一同は驚きのあまり声がなかった。
「・・・・・・・」
なにかを言おうとしたけどキョウカはもう人形のようになっていた。そしてカナエは容赦なくキョウカの頭部をヘルメットで覆い被せてしまった。その瞬間、キョウカは全身に快感のようなものを感じた。
「・・・・・・・・・・!」
しばらく気を失ったキョウカが目を覚ました時には別の存在に生まれ変わったようになっていた。
「カスタマーナンバー001。キョウカ、キドウシマシタ。ナイゾウニトクニイジョウアリマセン」
勝手にしゃべりだしたのでキョウカは驚いていた。いましゃべっているのはキョウカを覆うプレイスーツのAIだった。
「それではキョウカ、立ち上がって! そしてフィールドに行きなさい」
「ハイ! リョウカイ!」
キョウカを包むスーツはカナエの命令に従い動き始めた! キョウカは戸惑っていた。自分の身体なのに制御出来なくなっていたから。それはまるで強化ギブスが意志を持ち行動しているようであった。
目の前に現れたキョウカを見てフィールドのチームメイトは困惑の表情を浮かべていた。さっきまで一緒にいた娘がロボットになって戻ってきたからだ。
「すいません、キョウカはまさか?」
メンバーの一人はおそるおそる質問した。もちろん答えなど決まっているけど。キョウカはメタリックなシルバーに覆われた女性らしいボディのロボットに変身していた。表面はお日様に反射し輝いていたし、それはまるで芸術作品の金属像のようにみえた。
「ハイ! キョウカハウマレカワリマシタ! ミナサンモサワッテクダサイ!」
するとメンバーはキョウカのボディを確かめ始めた。キョウカの表面は特殊樹脂に強化金属塗膜に強化ポリマー加工をした外骨格であった。その下には人造アシスト筋肉と生体維持膜に覆われたキョウカの肉体があった。
メンバーが触る度に内臓のキョウカの心は揺れていた。あまりにも気持ちいいのだ。いままでサッカー一筋だったのでこんな風に気持ちいい事をしたことなかったけど。官能的な快楽を感じていた。ただ、それを口にすることが出来ないしキョウカが態度で示すことは出来なかった。制御AIによってキョウカは直立不動の姿勢に固定されていたから。
それを見ていたカナエは次の指示を与えた。メンバーにキョウカと一緒にテストマッチするようにといった。それで仕方なくはじめた。するとキョウカは次々とボールを奪いゴールに叩き込んでいった。そう、キョウカの実力以上のプレイをしたのだ。それには内臓のキョウカも驚いていた。
テストマッチが終わりカナエはとんでもないことを言い出した。
「実証実験が終わったので発表します。我がチームの練習服はこれからキョウカのようになります! つまり強制的に機械になってもらいます!」
その言葉を聞いた一同は驚きのあまり声がなかった。
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