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第肆章:魔導士見習いとしてやることは?
104.伝説のふたりかも
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魔道士ギルドのハバス市支部長はヴァリラディスよりも年寄りであったので、色んな知識を有していた。キュリットロスとカイムの事もとてもよく知っていた。もちろん、直接会った事はなかったが。
「ヴァリさん。この申請書にあるキュリットロスの胴衣を持つネコ耳少女はよくわかったが、何故ホールの天井を壊したタクヤとかいう男がカイムの失われた剣のことがかかれていないのか?」
「支部長それは、さっき噴水通の骨董屋から買ってきたばっかりでして・・・わしも半信半疑だったんですが、やはり本物のカイムの剣だと思います」
「そんな近くにあったんかい? てっきり誰かの個人コレクションにでも秘密裏に納まっているのかと思っていたんだが。ところでカイムの剣の事を知っているんかい?」
「実はあんまりよく知らないんじゃよ。だってあの話って脚色が多くて真相は誰も知らないということだし。だからさっきのネコ耳娘が、カイムの剣を見つけたときには疑ってしまったほどでした」
「そうだろうなあ。二人は八百年前のある日、強大な何者かと遭遇した直後に身体が四散したとされているからな。その相手の正体はいろんなことが伝わっているけど、二人の最期の地に二人の肉体の残骸の中に残されていたのが、胴衣と剣だったということだ。
胴衣の方はキュリットロスの魂が封じ込められていたので、修復に修復を重ねられてその後も歴戦の女魔道士が使われたけど、カイムの剣は・・・あれって呪いの剣という噂だったんだぞ」
「呪いですか? 聞いたことありませんよ、そんなこと」
「やはり知らんのか。あの剣をギルドの支部が持っていたかというと、持ったものはすべからく死者になるといわれていたからだぞ。そういえば骨董屋の主人はどこから来たかと言っていなかったか?」
「そういえば、スヴェール岳にある飛行機械の残骸の中から回収したと言っていたなあ・・・まさか、飛行機械がそんな山奥に墜落したのも?」
「まあ、そんなところだろう。世の中にカイムの剣と称する物は数多く存在するだろうけど、たぶんあれは本物だったんだと思う。あのタクヤという男にカイムの剣が使えたのも、あの剣にカイムの精神力と魔道力が篭っていて、その後継者と認めたのかもしれないな。だからあの二人は伝説の二人に匹敵するかそれ以上のものになるまかしれないぞ」
「ヴァリさん。この申請書にあるキュリットロスの胴衣を持つネコ耳少女はよくわかったが、何故ホールの天井を壊したタクヤとかいう男がカイムの失われた剣のことがかかれていないのか?」
「支部長それは、さっき噴水通の骨董屋から買ってきたばっかりでして・・・わしも半信半疑だったんですが、やはり本物のカイムの剣だと思います」
「そんな近くにあったんかい? てっきり誰かの個人コレクションにでも秘密裏に納まっているのかと思っていたんだが。ところでカイムの剣の事を知っているんかい?」
「実はあんまりよく知らないんじゃよ。だってあの話って脚色が多くて真相は誰も知らないということだし。だからさっきのネコ耳娘が、カイムの剣を見つけたときには疑ってしまったほどでした」
「そうだろうなあ。二人は八百年前のある日、強大な何者かと遭遇した直後に身体が四散したとされているからな。その相手の正体はいろんなことが伝わっているけど、二人の最期の地に二人の肉体の残骸の中に残されていたのが、胴衣と剣だったということだ。
胴衣の方はキュリットロスの魂が封じ込められていたので、修復に修復を重ねられてその後も歴戦の女魔道士が使われたけど、カイムの剣は・・・あれって呪いの剣という噂だったんだぞ」
「呪いですか? 聞いたことありませんよ、そんなこと」
「やはり知らんのか。あの剣をギルドの支部が持っていたかというと、持ったものはすべからく死者になるといわれていたからだぞ。そういえば骨董屋の主人はどこから来たかと言っていなかったか?」
「そういえば、スヴェール岳にある飛行機械の残骸の中から回収したと言っていたなあ・・・まさか、飛行機械がそんな山奥に墜落したのも?」
「まあ、そんなところだろう。世の中にカイムの剣と称する物は数多く存在するだろうけど、たぶんあれは本物だったんだと思う。あのタクヤという男にカイムの剣が使えたのも、あの剣にカイムの精神力と魔道力が篭っていて、その後継者と認めたのかもしれないな。だからあの二人は伝説の二人に匹敵するかそれ以上のものになるまかしれないぞ」
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