【完結】生物兵器と合体した彼女

（２）逢瀬

ロスト

　静香と俺の身体は結ばれたといいたいところだが、異様な光景だった。どこの世界にカマキリ女とエッチした男がいるというのだろうか？　そんなのいるはずない！

　「ひいひい、なんだあ、これって、これがエッチするというのか？」

　俺は喘ぎ声を出していた。同級生の中に彼女とのセックスを自慢する奴がいたのでどうなるかを聞いていたけど、逆じゃないかとおもっていた。そんなことを言ったら男性優位思想、男尊女卑なんて糾弾されるかもしれないけど、それは相手が人間の女じゃなくなっていたからだ。

　「どう門田君、きもちいい？　わたしもいいわよ。こんな身体になったけど女になれて」

　そう静香はいったけど、その時恐ろしい想像をしていた。昆虫が交尾した後どうするかを考えていたのだ。生物兵器がそれに当てはまるか知らないが、交尾した相手を食べるほかに、卵を産み付けられてしまうのではないのかと。

　そう考えると、本当は俺のアソコは萎えてしまうはずなのに、俺のアソコも静香の、カマキリ女の愛撫に暴走していた。だが、俺は恐ろしい状態になっていることに気付いてた。俺の身体が静香の体内に取り込まれていたのだ！

　静香の腹部は大きかったが、そこから出された触手がいつのまにか全身を密着してしまっていた！

　「し、しず・・・静香！　お前いったいどうするんだよ・・・」

　俺は怒鳴ったが、静香からは甘く淫らな喘ぎ声しか聞こえなかった。その声は・・・人間ともカマキリ（本当のところはしらんけど）ともつかないようなもので、なぜか俺のエッチ心は盛り上がらいのに身体の方が暴走していた。

　いったい、どんな姿になっているのかわからないが、傍から見れば俺の身体は静香の体内に取り込まれてしまったようになっているのかもしれなかった。俺の意識は思考できる理性が失われ本能だけが暴走するのを感じていた。全身が性的なものに支配されはじめたからだ！

　だが、俺は逝ってしまったんは確かのようだったが、どうなったのかはわからなかった。ただ最後に俺の上半身の皮膚を切り刻まれるような激痛を受けたところで意識がロストしてしまった。俺はどうなってしまったのか？