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ガイノイド”イブ”と彩華
イブになってから
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イブになった私は自我があるものの完全に「部品」になり切らなくてはならなかった。そう今は高性能のAIを搭載したガイノイドである。そのAIは人間の少しおバカな女の子の人格を再現したもので、自分は元”人間”と思い込まされているという設定だった。
店にはそんなメタリックな機械少女萌えと自認するフェチの男女がやってきていた。ここはキャバクラとレストランとアトラクションをかねた店なので、ありとあらゆる客がやってきていた。
「イラッシャイマセ! ゴチュウモンガキマリマシタラ、オッシャッテクダサイ」
私はあるテーブルに向った。そうそう、この店はいわゆる風俗店ではなかった。なぜなら人間の女の子は存在しない事になっているから。でも、チャージ料金さえ支払えばテーブルにガイノイドを呼ぶことができた。そして見つめたり触ったりすることも可能だった。
特にイブは最新型の美形ガイノイドなので、メカニックな趣味を持つお客様の指名が多かったので私は結構忙しかった。もっとも、しゃべるのは本当に人工知能がはじき出したセリフだし。わたしは人工知能が指示する行動をすればよかった。
私の目の前(眼窩にはめ込まれたモニター)には、お客様からのオーダーが次々と表示されていた。それを確認してから私は動けばよかった。私は今はイブ、人間ではないから。
「オマタセシマシタ、イブデス」
私はあるテーブルに座った。すると見た事のある顔があった。それは・・・
「君が話題の新入りさんかい? 美しいボディをしているじゃないの!」
そういって、その人は私の股間を触り始めた! 私を覆うボディは特殊複合素材で人間らしさがあるのはボディラインだけだけど、私がもし普段の学生だったらセクハラ! と訴えたいところだった。しかし、今の私は機械になりきっていなければならなかった。いま、彼が触れ合っているのは機械だからだ。
「イカカデスカ? ワタシッテイイラインシテイルデショ? ソンナフウニサワルナンテ、ハズカシイデスワ」
「なんだ、君は女の子だったんだ! 少し悪かったけど、やっぱ君のボディは美しいよ!」
そういって彼は私のボディをさらに食い入るように見て、そして触っていった。「内臓」のアヤカの私はいつもイブと私は違うんだと心に言い聞かせていた。アヤカはここに存在してはいけないんだと。触られているのはイブだから。でも、目の前の常連はいつも気になっていた。それは昼間は私の事を気にかけてくれる人だったから。
「風岡先生! いつも彼女にぞっこんなんか? たまには生身の女の子と話しないといけんじゃないのか?」
そう声をかけられた彼は・・・私が通う学校の担任教師の風岡隼人だった! この人は学校では人格者だったが夜は機械娘フェチの顔を持っていた!
店にはそんなメタリックな機械少女萌えと自認するフェチの男女がやってきていた。ここはキャバクラとレストランとアトラクションをかねた店なので、ありとあらゆる客がやってきていた。
「イラッシャイマセ! ゴチュウモンガキマリマシタラ、オッシャッテクダサイ」
私はあるテーブルに向った。そうそう、この店はいわゆる風俗店ではなかった。なぜなら人間の女の子は存在しない事になっているから。でも、チャージ料金さえ支払えばテーブルにガイノイドを呼ぶことができた。そして見つめたり触ったりすることも可能だった。
特にイブは最新型の美形ガイノイドなので、メカニックな趣味を持つお客様の指名が多かったので私は結構忙しかった。もっとも、しゃべるのは本当に人工知能がはじき出したセリフだし。わたしは人工知能が指示する行動をすればよかった。
私の目の前(眼窩にはめ込まれたモニター)には、お客様からのオーダーが次々と表示されていた。それを確認してから私は動けばよかった。私は今はイブ、人間ではないから。
「オマタセシマシタ、イブデス」
私はあるテーブルに座った。すると見た事のある顔があった。それは・・・
「君が話題の新入りさんかい? 美しいボディをしているじゃないの!」
そういって、その人は私の股間を触り始めた! 私を覆うボディは特殊複合素材で人間らしさがあるのはボディラインだけだけど、私がもし普段の学生だったらセクハラ! と訴えたいところだった。しかし、今の私は機械になりきっていなければならなかった。いま、彼が触れ合っているのは機械だからだ。
「イカカデスカ? ワタシッテイイラインシテイルデショ? ソンナフウニサワルナンテ、ハズカシイデスワ」
「なんだ、君は女の子だったんだ! 少し悪かったけど、やっぱ君のボディは美しいよ!」
そういって彼は私のボディをさらに食い入るように見て、そして触っていった。「内臓」のアヤカの私はいつもイブと私は違うんだと心に言い聞かせていた。アヤカはここに存在してはいけないんだと。触られているのはイブだから。でも、目の前の常連はいつも気になっていた。それは昼間は私の事を気にかけてくれる人だったから。
「風岡先生! いつも彼女にぞっこんなんか? たまには生身の女の子と話しないといけんじゃないのか?」
そう声をかけられた彼は・・・私が通う学校の担任教師の風岡隼人だった! この人は学校では人格者だったが夜は機械娘フェチの顔を持っていた!
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