スレイブZ!

ジャン・幸田

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6・拒絶しても

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 この地球を侵略した連中の目的は人類を改造素体として利用することのようだ。だから出来るだけ少数の集団で管理して、改造するのも小規模にするには学校の学級単位は都合が良いという訳だ。実際、結城の学校も学級が徐々に改造素体にされていた。ついに結城の学級の順番が来たわけだ。

 女子生徒の中には他の異性、男がいる前で脱ぐのを拒否した者がいた。泣け叫んでいやがる者、怒り出してどこかに行こうとする者だ。でも、そんな者は最初は放置されていた。しかし、そういった者の方が酷い目にあった。大半の生徒が脱ぎ終わったところで、泣き叫んでいた霜島優香に心石先生とあの漆黒な連中が近寄って来た。

 「そんなにイヤ? そんなふうにすれば同情してくれるって、思っているわけ? そんなダメな娘には最初に着せてあげようね」

 そういうと、漆黒の二人に無理矢理掴まれたかと思ったら、まるでジャガイモの皮を剥くように着ていた制服をむしり取られた。そして生まれたままの姿になると、不気味な笑みを湛えた心石先生が近寄って来た。彼女の手には赤と黒の二色の布を畳んだものがあった。

 「いや! いや! やめてよ! こんな酷い事をするなんて! 絶対いや!」

 優香はさらに激しく泣き叫んでいた。漆黒の者に掴まれた手足はどんどん真っ赤に変色していた。激しく抵抗しているのがわかるほどだ。そのとき、見ていた男子生徒の中には明らかに態度がおかしい者もいた。性的に興奮していたのかもしれない。

 「泣いても無駄よ! あなたをサンプルにしましょうね。これは洗脳スーツ。簡単に言えば全身タイツみたいなものよ。このクラス全員それぞれのパーソナルサイズで製作されているのよ。だから綺麗に着れるわよ」

 その言葉に、優香は戦慄していた。それを着せられるという事に!
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