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(4)ロボ娘水泳授業

85.ロボ娘が水着に着替えたら

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 水泳の授業を受けるためにうちのクラスは更衣室に移動した。その間理恵の事が心配だったが、インターフェイスのシグナルはカットされていた。さすがに男が同級生のハダカを見る事は出来なかった。まあ、イメージで理恵が改造されるシーンは見ているとはいえ。その時、理恵に何が起きていたのかは後でアーカイブで確認できたが。

 理恵は制服を脱いで水着に着替えたが、当然他の女子は驚いていた。ロボットが水泳の授業に参加するなんて!

 「あのう・・・金城さん。あなたって入院中なのよね? ロボットにそんな事させて、大丈夫なの?」

 理恵の数少ない友人が声をかけてきた。他の生徒はロボットが水着を着ていることに、ただ驚いていただけだが。そんな中一人だけ歯向かうように近づいて来た。中里だ!

 「あんた! ロボットを沈めてしまうおつもり? そんな事出来るご身分なの、生意気な!」

 そういって中里は理恵の背後を小突いた! この女は暴力的な性質であったが、教師にその性質が伝わるのは稀だった。イジメられたのが報復を恐れるからだ。それに、周りも面倒なので相手をまともにしていないことに本人は気づいていなかった。だから中々イジメっ子の癖がぬけなかった。だから周りは唖然としているほか何も行動を起こさなかった。

  恵理が持参してきた水着は普通の学校指定のスクール水着だった。要は市販の競泳水着とかわらなかった。ただし、サイズはツーランクアップで、Mサイズから3Lサイズと三回り大きくなっていた。いくら身体にフィットするようにガイノイドスーツが装着されていても、身体周りが大きくなるのはしかたないことであった。

 ちなみに恵理は水着を着ない方が性能が良いという。しかもオプションパーツを付ければ、魚雷のような速度で水中を進むことができるというが、それって軍事用かもしくはスパイ用? のような秘密兵器みたいなものみたいだった。いったい綾先生の組織は何を考えているのだろうか?

 それはともかく、恵理は人間としての下着を全て脱いでメタリックなボディを晒しだした。その時、着替えをしていた女子のほぼすべてが見入っていた。特にネオニムロッドのスーツを着たいという女子は熱視線を送っていた。

 外骨格の表面は滑らかなので、ピッタリと張り付いていった、そして背中のオプションパーツはうまい具合にかからなかった。これで水中での恵理の生体組織への酸素供給に問題はなかった。その様子を見ていた里中はこんなことをいったという。

 「クズ鉄人形も水着を着るんかよ! 人間じゃねえのに!」
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