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2.いったい私は何を求めているのよ

13.変態行.2

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 私は、とりあえず彰にメールした。次の休みはいつなの? すると返信があって次の土曜日の午後から日曜日の朝までいいよとあった。それってオールナイトなの! ラッキー! そう思った。そう思ったのもどこかにお泊りするのかなと勝手に思ってしまったからだ。しかし、メールの後ろに気になる事が書いていた。「君にゼンタイの事をいろいろ教えたい」と・・・

 わたしは昨夜の事からあることを予想した。彰は私をゼンタイフェチにするためにお試しさせようとしているのだと。だって、私に着せるゼンタイを用意するといったからだ!
 そういうことは、私は彰の誘いに応じたらゼンタイを着る事になるのは間違いなかった。そう思ったら何故か私の顔が赤くなった! 恥ずかしいと! でも誰に対して恥ずかしいんだろう私は!

 そのあともネットでゼンタイの動画などを熱心に見ていたけど、見ている分にはコスプレの一分野として美しいもののように思えるモノもあった。しかし、着て楽しむ分はいったい・・・そんな疑問がいくつも浮かんでいた。

 確かにゼンタイがどんなに素晴らしいのかを説明する動画はいくつもあったけど、どうも着てハッピー! になる気持ちを理解できなかった。それって、やっぱ着てからじゃないと分からないってことなの?

 それを確かめるのには彰の誘いに応じるしかなかった。でも、その行動はやっぱり変態になる片道切符のようにしか思えなかった! そう変態行の!

 それでも私は決断した。彼氏がゼンタイフェチだったら私もゼンタイフェチになろうじゃないのよ!

 そう決めたら心の荷は軽くなったけど、身体の方は何故か熱くなってしまった。これって、彰と結ばれるのを望んでいるの? それともゼンタイ体験できるのを? わたしっておかしくなったかと思ってしまった。

 とにかく私はその日が待ち遠しくなった。でも、日が開いたので私はゼンタイについて色々と調べる事が出来た。そうしたら不安になったり楽しみになったりと、波のように感情の起伏を体感してしまった、そのなかには彰についてもだ!

 いくらパーフェクトな人間がいないとはいえ、なんでゼンタイフェチなのよ彰は! そう怒りにも似た感情を抱くようになっていた。それにしてもフェチな男とセックス好きな男だったらどっちの方が私にとってよかったんだろうか?
 

 
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