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弐・試験?

10.スリスリ!

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 近くに置かれていたソファーに工作員一四四さんは私を押し倒してしまった。そして私の身体の上に覆いかぶさってきた。これって百合百合ではないの? と思ったものの頭の中が真っ白になった。一四四さんの身体はアスリートのように鍛えられた筋肉なのはスーツ越しにでも分かったけど、そのスーツの触感にウットリとしていた。

 一四四さんの手は蛇のようにくねらせて私の身体全体を絡みついて来た。私が着ているスクール水着は薄いのか材質なのか分からないけど身体に密着する生地で、まるで張り付いているようだった。工作員スーツに覆われた彼女と私の身体とが接触すると今までに感じた事のない快感に襲われた。その快感がなになのか経験したことないので例えようもないけど。

 そして一四四さんと私の顔が近接してきた。彼女のスーツはダーググレイ、紺色の全身タイツみたいなものに白いラインが二つ入っていた。後で知った事だけどスーツのシリーズの区別方法はラインの本数と色だということだった。余談だけど一四四さんのスーツはマーク1000で以前の前量産型マーク100の改良型で、マーク300や廃番になったマーク600の女戦闘員が再改造されて誕生したのだという、機能は・・・またの機会に。

 ともかく一四四さんの顔はのっぺらぼうとしかいいようがなかった。マーク300やマーク700は眼窩や鼻筋や唇などの凹凸が分かるのに、まるで卵のような表面だった。その下には生身の一四四さんの顔が隠れているけど。それに呼吸しているのを感じなかった。

 「727! どうか気持ちいいかい?」

 一四四さんは私の全身をスリスリしていた。たしか、これって女戦闘員同志が絡むアダルト動画で見た事があったけど、それって気持ちいいの? とバカにしていたけど自分がされると違う事を思っていた。

 「は、はい、気持ちいいです。こんなに気持ち良いとは!」

 それを聞いた一四四さんは私の股間をまさぐり始めた。わざわざ旧型スクール水着を見習いに着せている意味がわかった。私のアソコを刺激するためなのだと。

 「どうだい? 責められている感覚は?」

 こんなふうに弄ばれるだなんて! 私ってヴァージンなのに! まあ寸前で逃げた事があったけど。

 「なんだか変になりそうです」

 私は喘ぎ声を出しながら言った。喘ぎ声、これが女が性的に興奮した時に出すものなんだと気付いていた。私、いま絶頂に逝きそうだった。

 「どんなふうにか?」

 「なんだか、戦闘員になりたいと! なったらもっと気持ちよいんですよね?」

 そう言った私の股間に一四四さんは自分の股間を合わせてピストン運動を始めた。アソコに何か入れられたわけではないけど、まるで男の人のように! 私が絶頂を本当に迎えようとしたとき、彼女はこういったの。

 「体感試験は合格! 君は素体として合格!」

 私は一体全体どんな意味なのか戸惑った。なによ! これって素体適合試験だったの!
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