6 / 11
(5)人魚といえば
しおりを挟む
人魚、子供の時にお伽話なんかに出てきたキャラクターの一つだ。もちろんそれは日本の人魚ではなくアンデルセン童話などに出てくる人魚の方だ。上半身がうら若き乙女で、下半身が魚になっている方の。まあ、年老いた人魚という想像などしたら、それは妖怪じみていると言ったらお年寄りが怒ってくるかもしれないけど。
それはともかく、そんな人魚になる事を夢見たことは子供の時に一度ぐらいあるかもしれなかった。そんなことを思ったのがスズでありアスカであった。そのうちスズは本当に人魚の作品を撮影しようとしていた。
「私はねえ人魚をこの手で作ってみたかったのよ。もちろん生きているのを! でも魔法を使う事は出来ないし、どこかのマッドな科学者のように人魚のサイボーグを作る事なんて出来ないし! だから、私はこうしてあなたを内臓にして人魚を作ろうとしているのよ。ただ、いままでの人魚のコスプレで不満だったのは、明らかに人間の足が入っているのよって分かることを! だってそうでしょう、膝や踵の所で”不自然”に曲がるんだから!
それで私は思ったのよ! 人魚らしくするにはやっぱ魚かアザラシのような海洋生物らしい胴体にすべきなのよ! それであなたの下半身はこうなっているのよ!」
スズは少し高揚感を帯びた演説でもしている感じで、アスカの下半身に頬を寄せていた。その時アスカの下半身は細身のトドのような胴体になっていた。その中でアスカの両足は棒状のようにまとめられ、ウレタンのような物質で圧迫されていた。そう、アスカの足は使えなくなっていたのだ。曲げる事ができないので、匍匐前進は出来そうもなかった。しかし変な機能があることに気付いた。
「そうそう、その姿で動けなければ陸揚げされたマグロ、マグロ女だから寂しいので、多少は動けるわよ。でもこんな風になるけど、前に進んでみて!」
そういわれアスカは力を入れてみると、下半身が動いていたのだ。その動きは怪しかった。簡単に言えば芋虫のようだった。
「これって、なんか気持ち悪いよ!」
「気持ち悪い? でも、此処の方がもっと気持ち悪いわよ、きっと」
そういってスズはアスカに下腹部を見るようにといった。そこには魚のような肛門があった。
「なによこれ?」
「決まっているじゃないの、人魚なんだから! 人魚といえば魚なんでしょ! だから人間の肛門ではなく下腹部になるのよ。そうそうあなたの内臓の肛門もそこにつながっているから、排泄するとそこから出すことも出来るわよ! まあ、用はあんまり足さないでね。折角の衣装が汚れるからね」
アスカは私よりも人魚の衣装の方が大切なんかと、怒りたかった。
それはともかく、そんな人魚になる事を夢見たことは子供の時に一度ぐらいあるかもしれなかった。そんなことを思ったのがスズでありアスカであった。そのうちスズは本当に人魚の作品を撮影しようとしていた。
「私はねえ人魚をこの手で作ってみたかったのよ。もちろん生きているのを! でも魔法を使う事は出来ないし、どこかのマッドな科学者のように人魚のサイボーグを作る事なんて出来ないし! だから、私はこうしてあなたを内臓にして人魚を作ろうとしているのよ。ただ、いままでの人魚のコスプレで不満だったのは、明らかに人間の足が入っているのよって分かることを! だってそうでしょう、膝や踵の所で”不自然”に曲がるんだから!
それで私は思ったのよ! 人魚らしくするにはやっぱ魚かアザラシのような海洋生物らしい胴体にすべきなのよ! それであなたの下半身はこうなっているのよ!」
スズは少し高揚感を帯びた演説でもしている感じで、アスカの下半身に頬を寄せていた。その時アスカの下半身は細身のトドのような胴体になっていた。その中でアスカの両足は棒状のようにまとめられ、ウレタンのような物質で圧迫されていた。そう、アスカの足は使えなくなっていたのだ。曲げる事ができないので、匍匐前進は出来そうもなかった。しかし変な機能があることに気付いた。
「そうそう、その姿で動けなければ陸揚げされたマグロ、マグロ女だから寂しいので、多少は動けるわよ。でもこんな風になるけど、前に進んでみて!」
そういわれアスカは力を入れてみると、下半身が動いていたのだ。その動きは怪しかった。簡単に言えば芋虫のようだった。
「これって、なんか気持ち悪いよ!」
「気持ち悪い? でも、此処の方がもっと気持ち悪いわよ、きっと」
そういってスズはアスカに下腹部を見るようにといった。そこには魚のような肛門があった。
「なによこれ?」
「決まっているじゃないの、人魚なんだから! 人魚といえば魚なんでしょ! だから人間の肛門ではなく下腹部になるのよ。そうそうあなたの内臓の肛門もそこにつながっているから、排泄するとそこから出すことも出来るわよ! まあ、用はあんまり足さないでね。折角の衣装が汚れるからね」
アスカは私よりも人魚の衣装の方が大切なんかと、怒りたかった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
【短編集】リアル・ラブドールの憂鬱
ジャン・幸田
SF
ラブドールに中の人はいない! はずだが、実は我がキジネコ・サービスが提供するサービスは本物の女の子が入っている。そんな、中の人にされた女の子の苦悩とは?
*小説家になろうのアダルトコンテンツに同名で連載している作品と同じです。
機械娘フェチ作品撮影!
ジャン・幸田
SF
わたし、とあるプロダクションに所属するモデルだったの。一応十八禁作品出演OKとしていたけど、恥ずかしかったの。
そいで顔出ししないでもいいという撮影があったので行ってみると、そこでわたしはロボットのようになれということだったの。わたしはガイノイドスーツフェチ作品に出演することになった。
進学できないので就職口として機械娘戦闘員になりましたが、適正は最高だそうです。
ジャン・幸田
SF
銀河系の星間国家連合の保護下に入った地球社会の時代。高校卒業を控えた青砥朱音は就職指導室に貼られていたポスターが目に入った。
それは、地球人の身体と機械服を融合させた戦闘員の募集だった。そんなの優秀な者しか選ばれないとの進路指導官の声を無視し応募したところ、トントン拍子に話が進み・・・
思い付きで人生を変えてしまった一人の少女の物語である!
空母鳳炎奮戦記
ypaaaaaaa
歴史・時代
1942年、世界初の装甲空母である鳳炎はトラック泊地に停泊していた。すでに戦時下であり、鳳炎は南洋艦隊の要とされていた。この物語はそんな鳳炎の4年に及ぶ奮戦記である。
というわけで、今回は山本双六さんの帝国の海に登場する装甲空母鳳炎の物語です!二次創作のようなものになると思うので原作と違うところも出てくると思います。(極力、なくしたいですが…。)ともかく、皆さまが楽しめたら幸いです!
人形娘沙羅・いま遊園地勤務してます!
ジャン・幸田
ファンタジー
派遣社員をしていた沙羅は契約打ち切りに合い失業してしまった。次の仕事までのつなぎのつもりで、友人の紹介でとある派遣会社にいったら、いきなり人形の”中の人”にされたしまった!
遊園地で働く事になったが、中の人なのでまったく自分の思うどおりに出来なくなった沙羅の驚異に満ちた遊園地勤務が始る!
その人形は生身の人間をコントロールして稼動する機能があり文字通り”中の人”として強制的に働かされてしまうことになった。
*小説家になろうで『代わりに着ぐるみバイトに行ったら人形娘の姿に閉じ込められた』として投降している作品のリテイクです。思いつきで書いていたので遊園地のエピソードを丁寧にやっていくつもりです。
おんな戦闘員に憧れて
ジャン・幸田
大衆娯楽
私、就職希望です、おんな戦闘員に! そう思って拉致してもらって脱げない真っ黒な全身タイツ姿にされた私は、まったりとした戦闘員ライフを満喫するのであった!
*小説になろうさんでも連載しております。
【R18】ガイノイドになり方ガイド
ジャン・幸田
SF
ロボットが一般的に普及した近未来。そのロボットのなかには人間が内蔵されたものがあった。ここでは、ある少女がガイノイドになる体験談を掲載します。
*R18は保険です。機械と人間が融合するような作品に嫌悪感を感じる方は回避してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる