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(壱)お隣さんは何者ですか?
ゼンタイという皮(1)
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陽菜の顔は可愛らしいし愛おしいと想いを寄せる事になるが、彼女の仮の姿も心を奪われることとなった。彼女は真っ赤な姿にしたのは全身タイツ生地で覆うゼンタイ(全身タイツの略)であった。でも、いろいろな事を聞きたくなった僕は初めて言葉を交わした勢いとばかりに質問することにした。
「その、マスクというか、それを被っていたらモノは見えるのですか?」
そういうと、彼女はマスクの部分を手に取った。彼女の小さな手は真っ赤なモミジのようで綺麗だった。
「うん、本音を言うとね薄っすらとしか見えないわ。なんていったらいいかしら。タオルかなんかで顔を覆ったらよく見えないじゃないの? そんな感じなのよ。でも、慣れると何となく分かるようになるわよ。まあ生地の種類にもよるけどね」
そういって彼女は何かを考えていたようだ。その時間刹那なのに長いモノのように感じてしまった。彼女は何を言い出すのか皆目見当もつかなかったから。その顔を見ていると、なんでこんなに魅力的に思える女の子がわざわざ顔をみせない衣装に凝っているのか不思議だった。
「寒くないのですか? 花冷えという言葉があるじゃないですか?」
それを言ったら彼女は何かを思い出したかのように両手を肩の方に向けた。
「そうだねえ、踊っていたから気にならなかったけど。そうだ家の部屋に来ない?」
なんと、僕は生まれて初めて女の子の部屋に誘われてしまった!
「その、マスクというか、それを被っていたらモノは見えるのですか?」
そういうと、彼女はマスクの部分を手に取った。彼女の小さな手は真っ赤なモミジのようで綺麗だった。
「うん、本音を言うとね薄っすらとしか見えないわ。なんていったらいいかしら。タオルかなんかで顔を覆ったらよく見えないじゃないの? そんな感じなのよ。でも、慣れると何となく分かるようになるわよ。まあ生地の種類にもよるけどね」
そういって彼女は何かを考えていたようだ。その時間刹那なのに長いモノのように感じてしまった。彼女は何を言い出すのか皆目見当もつかなかったから。その顔を見ていると、なんでこんなに魅力的に思える女の子がわざわざ顔をみせない衣装に凝っているのか不思議だった。
「寒くないのですか? 花冷えという言葉があるじゃないですか?」
それを言ったら彼女は何かを思い出したかのように両手を肩の方に向けた。
「そうだねえ、踊っていたから気にならなかったけど。そうだ家の部屋に来ない?」
なんと、僕は生まれて初めて女の子の部屋に誘われてしまった!
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