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マリアンヌの派遣
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マリアンヌの内臓は自分は目の前の男の妻の、夜の夫婦生活の代用物とされているんだと感じた。もし、これが生身の状態なら思わず拒絶反応を示すだろうし嫌悪感を顔に出すはずだとも思っていた。しかし今はリアルラブドールの内臓で、それらは許されなかった。許されているとすれば快楽を受け入れ相手が性的欲求を満足させることだった。もちろんそれは、自分も快楽を貪れるから利益があることであった。
実際、生身の場合は正直なところ女性として魅力はないと思っていた。奥手だし自分からどこかのレディコミの主人公のようにパートナーの男性にセックスしようと明るくねだることなど出来るはずなかった。こうしてリアルラブドールにでもなっていなければ男性経験なんて出来なかったと思っているぐらいだ。
「ご主人様、いいですわ・・・」
マリアンヌは甘い吐息を出していた。その声は人工発声器によるものであったが相手の男は注文を付けた。
「行為の間はご主人様といわなくてもいいぞ、あいつのようにショーンといえばいい。少々手荒なことをするが感じてくれい」
マリアンヌを統括する補助電脳のシステムは相手をショーンと呼ぶようにセットした。一方のマリアンヌの内臓は否応なく性的興奮が増していた。全身を人形の殻に覆われた彼女の役割は生身の女性と同じように対応する事であり、高性能AI搭載のラブドールには出来ない事をすることであった。要はハプニング的要素をすることだ。
「わかりましたショーン、では・・・」
そういって体位を変えようとしたらつまずいてしまい足がショーンの股間に当たってしまった。思っていたよりもイチモツは伸びていたようだ。
「ご、ごめんなさい!」
高性能AIと違いこういった過ちは起こり得るものだった。人形の殻を操作するのは内臓の意志だから。
「いいんだよ、でもお仕置きしてやる!」
そういってショーンはマリアンヌの両足を大きく開くとそのまま所ぶりつくように抱きついて来た。そしてマリアンヌの胸を揉み始めた。この胸は人形の表面で吸収された酸素をマリアンヌの内臓に酸素を供給する特殊な液体に送り込む器官が入っているので、あまり揉まれると息苦しく感じるのだ。それに細胞補正で本来の胸は圧縮気味になっているのでがん検診のマンモグラフィ検査のように痛く感じるのだ。だから・・・
「ああん、たまんないわ!」
その声は嬉しそうに聞こえるが、内臓は本当は苦しくってしかたないという叫びであった。
実際、生身の場合は正直なところ女性として魅力はないと思っていた。奥手だし自分からどこかのレディコミの主人公のようにパートナーの男性にセックスしようと明るくねだることなど出来るはずなかった。こうしてリアルラブドールにでもなっていなければ男性経験なんて出来なかったと思っているぐらいだ。
「ご主人様、いいですわ・・・」
マリアンヌは甘い吐息を出していた。その声は人工発声器によるものであったが相手の男は注文を付けた。
「行為の間はご主人様といわなくてもいいぞ、あいつのようにショーンといえばいい。少々手荒なことをするが感じてくれい」
マリアンヌを統括する補助電脳のシステムは相手をショーンと呼ぶようにセットした。一方のマリアンヌの内臓は否応なく性的興奮が増していた。全身を人形の殻に覆われた彼女の役割は生身の女性と同じように対応する事であり、高性能AI搭載のラブドールには出来ない事をすることであった。要はハプニング的要素をすることだ。
「わかりましたショーン、では・・・」
そういって体位を変えようとしたらつまずいてしまい足がショーンの股間に当たってしまった。思っていたよりもイチモツは伸びていたようだ。
「ご、ごめんなさい!」
高性能AIと違いこういった過ちは起こり得るものだった。人形の殻を操作するのは内臓の意志だから。
「いいんだよ、でもお仕置きしてやる!」
そういってショーンはマリアンヌの両足を大きく開くとそのまま所ぶりつくように抱きついて来た。そしてマリアンヌの胸を揉み始めた。この胸は人形の表面で吸収された酸素をマリアンヌの内臓に酸素を供給する特殊な液体に送り込む器官が入っているので、あまり揉まれると息苦しく感じるのだ。それに細胞補正で本来の胸は圧縮気味になっているのでがん検診のマンモグラフィ検査のように痛く感じるのだ。だから・・・
「ああん、たまんないわ!」
その声は嬉しそうに聞こえるが、内臓は本当は苦しくってしかたないという叫びであった。
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