【短編集】リアル・ラブドールの憂鬱

改造中！

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　お客様の許には　”本物の女の子が入っているかもしれないラブドール”　として送り届けられるので、アソコは人工物になっていなければならなかった。もっとも、生身のアソコがついていたのでは人形ではないけどね。

　それに知らない男のアソコを大事なところに入れられて妊娠させられたら堪らないし、だから自分のアソコは人工のヴァキアに覆われて安心だ。ちなみに分泌される愛液はあらかじめ充填されているローションが流れ出るようになっているの。だって感じているようにしないといけないからね。

 　私はアソコをいじってみて自分のものと一体化していることを確認した。まあ、一体化しているので性的刺激はダイレクトに伝わってしまうけど。同じように肛門も人工のもので覆われた。お客様の中にはアナルセックスを要求する方もいるので、突然のオプションに対応できるようにというものである。わたしは無いけど人形のアナルを攻める方と、お会いしたくはないけどね。

 　下腹部が人工物に覆われたところで、次は首から下を特殊ポリマースーツで覆う措置を受ける事になる。お客様の元に人形のような姿に行くために、人間の面影を消すとともに、人形化した人体を保護する役割があった。スーツは人間の内臓を保護する人形の皮膚となるわけだ。でも、着心地といえば全身タイツかラバースーツのように拘束感の強いものだった。

 　装着するポリマースーツは、人形化措置を受けるスタッフの体形に完全にフィットするようにオーダーされたもので、同じ人間にしか使えないシロモノだった。しかも、結構お値段がはるので、非公式ではあるけど100人のお客さんと相手しなければ減価償却が終わらないという話があるほどだ。だから人形化スタッフになるには様々な適性試験のほか、途中退社しないように様々なサポートがあるほどだった。

 　私の身体がスーツに覆われるとものすごく熱いモノを感じるのが常だった。スーツと私の皮膚がナノマシーンによって半融合するからだ。その半融合を解除できるのはここだけなので、ラブドールに改造されたら自力では人間の姿に戻れないので、逃げ出すことは出来なくなった。だって逃げ出したのがラブドール人形だったらホラーだしね！

 　その時の刺激はいつも私は昇天しそうになるほど気持ち良かった。でもおの気持ちよさによって私の身体はラブドールに変化していった。一通りの反応が終わった後、私の身体は黒っぽいポリマー樹脂で覆われ、作り物の人形へと姿を変えていた。そしてジャンヌさんがいつものように触って来た。正常にラブドールになったかを確認するために。