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第297話 無敵王トライゼノン(2000-01年)
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今回のお題は『無敵王トライゼノン』です。西暦2000年という時代に、あえて古式ゆかしいスーパーロボットを復活させた意欲作になります。
本作はKADOKAWAグループによるメディアミックス作品です。富士見ファンタジア文庫から小説版が出ており、漫画版も角川書店から出版されています。ただし、私はTV本編しか見ていません。
このメディアミックス展開を中心とする販売戦略のためか、ロボが玩具化されていませんでした。プラモなども見たおぼえがありません。ガレージキットならあるのかもしれませんが「子供に玩具を売る」というマーチャンダイズは完全に放棄していたと思われます。
逆に、ターゲットは完全に、この頃社会人から大学生になっていたロボ世代でしょう。いや、大学生向けとしては少しモチーフが古すぎたかもしれません。そのためか、メディアミックス展開が途中で打ち切られたようです。小説版は未完で放置されているとWikiに書いてありました。
ロボ的な特徴としては、主人公ロボであるトライゼノンは三体合体する完全なスーパーロボットです。ただ、カラーリングは青赤白のトリコロールに黄色が少し混ざっているというガンダムカラーになります。紺色や黒のスーパーロボ伝統色じゃなくてガンダム系のリアルロボ寄りなんですね。デザインもリアル寄りになっています。そのあたりは2000年の作品ですね。
そして、本作の設定は明らかに『無敵超人ザンボット3』へのオマージュが見られます。過去に地球に飛来した宇宙母艦とロボを先祖代々守ってきた一族だったり、日本各地に分散していた宇宙母艦が三隻合体して大型移動要塞になったりと、全般的な設定がザンボットっぽいんですよ。
ただし、オマージュしたのはそこまでで、ザンボットの大きな特徴である鬱展開は全然取り入れていません。味方側は基本的にコメディタッチです。それに対して敵側はシリアスタッチに描かれており、好対照をなしていました。
面白かったのが、江戸時代に日本に飛来したという設定なので、コクピットに表示される文字が毛筆筆文字で漢字なんですよ(笑)。非常に和風という。このあたり「江戸時代に飛来したならこうなるよね」という微妙にリアリティがある設定だったり。
また、あらいずみるいがキャラクターデザインを担当しているのも特徴です。始原のラノベ『スレイヤーズ!』のイラストレーターですね。『スレイヤーズ!』での人気を当て込んでの起用だと思われます。
あと、メインヒロインの声優が林原めぐみでした。このあたりも『スレイヤーズ!』(と『エヴァ』)の頃からの人気を当て込んでの起用でしょうね。
そして、アニメ本編のストーリー自体は決して悪くはありませんでした。最終回まで通して見て、破綻している所は特に無かったという。まずまず面白い作品だったという記憶があります。
ところが、記憶しているのは「そこだけ」なんですよ。具体的にどこが面白かったとか、そういうポイントが抜けている。
要するに「悪くはない」けど、「飛び抜けて面白くもなかった」んです。印象に残っている部分が無い。
これ、一回しか見てないからとか、自分が年を取ったせいってのはあるかとは思ういます。ただ、これより後に見た作品でも『Seed』とか『グレンラガン』って、一回しか見ていないのに印象に残っているところとか、まだ語れる所があるんです。
それでも『オーディアン』への評価が辛かったことに比べると、本作の方が『真面目に作っていた』という印象が強く残っています。
本作ってWebで評価を見てみると作画への評価が低いんですよ。制作会社が、この前の『ロストユニバース』という作品で「ヤシガニ」と呼ばれる伝説の作画崩壊回を作ってしまったところだというので。ただ、私は「ヤシガニ」の回も見てたんですけど、それほど気にしてはいなかったんですね。この頃には作画の悪い粗製濫造アニメは大量にありましたし(笑)。ですから、本作も特に作画が悪かったという印象はありません。
なので、作画への評価は甘めだとは思うのですが、ストーリーラインの評価については少し厳しめだったかもしれません。しかし、その評価基準で見ても悪くはなかったんです。
ただ、飛び抜けて面白くもなかったので、熱く語れる部分もない。「うん、面白かったよ」で終わってしまう、そういう作品だったのかなと思います。
さて、これで2000年の作品は終わりです。この年には実は『GEAR戦士 電童』という世評の高いスーパー系巨大ロボットアニメがあるのですが、これはスルーしてしまっていたのですよ。あと『Gセイバー』も見ていないんです。
実は、この年に少し遅い社会人デビューをしておりまして、これより前ほどアニメとかを見る時間の余裕が無くなってしまったんですね。そのため、これ以降は切ってしまった作品も多くなります。
次は2001年の作品『Z.O.E Dolores,i』に行ってみたいと思います……が、これ語れる要素が『トライゼノン』よりさらに少ないんですよねえ(爆)。どないしょ?
本作はKADOKAWAグループによるメディアミックス作品です。富士見ファンタジア文庫から小説版が出ており、漫画版も角川書店から出版されています。ただし、私はTV本編しか見ていません。
このメディアミックス展開を中心とする販売戦略のためか、ロボが玩具化されていませんでした。プラモなども見たおぼえがありません。ガレージキットならあるのかもしれませんが「子供に玩具を売る」というマーチャンダイズは完全に放棄していたと思われます。
逆に、ターゲットは完全に、この頃社会人から大学生になっていたロボ世代でしょう。いや、大学生向けとしては少しモチーフが古すぎたかもしれません。そのためか、メディアミックス展開が途中で打ち切られたようです。小説版は未完で放置されているとWikiに書いてありました。
ロボ的な特徴としては、主人公ロボであるトライゼノンは三体合体する完全なスーパーロボットです。ただ、カラーリングは青赤白のトリコロールに黄色が少し混ざっているというガンダムカラーになります。紺色や黒のスーパーロボ伝統色じゃなくてガンダム系のリアルロボ寄りなんですね。デザインもリアル寄りになっています。そのあたりは2000年の作品ですね。
そして、本作の設定は明らかに『無敵超人ザンボット3』へのオマージュが見られます。過去に地球に飛来した宇宙母艦とロボを先祖代々守ってきた一族だったり、日本各地に分散していた宇宙母艦が三隻合体して大型移動要塞になったりと、全般的な設定がザンボットっぽいんですよ。
ただし、オマージュしたのはそこまでで、ザンボットの大きな特徴である鬱展開は全然取り入れていません。味方側は基本的にコメディタッチです。それに対して敵側はシリアスタッチに描かれており、好対照をなしていました。
面白かったのが、江戸時代に日本に飛来したという設定なので、コクピットに表示される文字が毛筆筆文字で漢字なんですよ(笑)。非常に和風という。このあたり「江戸時代に飛来したならこうなるよね」という微妙にリアリティがある設定だったり。
また、あらいずみるいがキャラクターデザインを担当しているのも特徴です。始原のラノベ『スレイヤーズ!』のイラストレーターですね。『スレイヤーズ!』での人気を当て込んでの起用だと思われます。
あと、メインヒロインの声優が林原めぐみでした。このあたりも『スレイヤーズ!』(と『エヴァ』)の頃からの人気を当て込んでの起用でしょうね。
そして、アニメ本編のストーリー自体は決して悪くはありませんでした。最終回まで通して見て、破綻している所は特に無かったという。まずまず面白い作品だったという記憶があります。
ところが、記憶しているのは「そこだけ」なんですよ。具体的にどこが面白かったとか、そういうポイントが抜けている。
要するに「悪くはない」けど、「飛び抜けて面白くもなかった」んです。印象に残っている部分が無い。
これ、一回しか見てないからとか、自分が年を取ったせいってのはあるかとは思ういます。ただ、これより後に見た作品でも『Seed』とか『グレンラガン』って、一回しか見ていないのに印象に残っているところとか、まだ語れる所があるんです。
それでも『オーディアン』への評価が辛かったことに比べると、本作の方が『真面目に作っていた』という印象が強く残っています。
本作ってWebで評価を見てみると作画への評価が低いんですよ。制作会社が、この前の『ロストユニバース』という作品で「ヤシガニ」と呼ばれる伝説の作画崩壊回を作ってしまったところだというので。ただ、私は「ヤシガニ」の回も見てたんですけど、それほど気にしてはいなかったんですね。この頃には作画の悪い粗製濫造アニメは大量にありましたし(笑)。ですから、本作も特に作画が悪かったという印象はありません。
なので、作画への評価は甘めだとは思うのですが、ストーリーラインの評価については少し厳しめだったかもしれません。しかし、その評価基準で見ても悪くはなかったんです。
ただ、飛び抜けて面白くもなかったので、熱く語れる部分もない。「うん、面白かったよ」で終わってしまう、そういう作品だったのかなと思います。
さて、これで2000年の作品は終わりです。この年には実は『GEAR戦士 電童』という世評の高いスーパー系巨大ロボットアニメがあるのですが、これはスルーしてしまっていたのですよ。あと『Gセイバー』も見ていないんです。
実は、この年に少し遅い社会人デビューをしておりまして、これより前ほどアニメとかを見る時間の余裕が無くなってしまったんですね。そのため、これ以降は切ってしまった作品も多くなります。
次は2001年の作品『Z.O.E Dolores,i』に行ってみたいと思います……が、これ語れる要素が『トライゼノン』よりさらに少ないんですよねえ(爆)。どないしょ?
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