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第168話 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY その5 熱砂の攻防戦編
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0083語りも5回目、今回は過去作登場MSの本作でのバリエーションについて語りたいと思います。今回のサブタイトルは、そうした過去作登場MSが大活躍した第4話のサブタイをいただきました。
何と言っても、まずザクでしょう。「F-2型」と呼ばれるバリエーション機が登場しますが、0080のザク(FZ型。俗にザク改とも呼ばれる)の外見がかなり異なっていたのに対して、こちらは初代ガンダムのザク(F型)を少し角張らせた程度の違いしかありません。性能は少し向上しているという設定です。
こいつ、実は何と初代主人公機です(笑)。連邦軍に鹵獲された機体が仮想敵機として使われているんですね。第1話でコウはこいつに乗って、試作MSであるパワード・ジムを相手に仮想敵機をつとめていました。コウと士官学校同期の若手パイロットであるチャック・キースも乗っていました。GP-02強奪のためにトリントン基地を襲撃したジオン軍パイロットのゲイリー少尉は、迎撃に出てきたこいつを見て「連邦に降ったのか。その姿は(見るに)忍びん」という名ゼリフを吐いています。
そして、もちろん敵機でもあります。サブタイにいただいた第4話「熱砂の攻防戦」では、アフリカのキンバライド鉱山基地所属の本機が複数登場します。中でも、指揮官であるノイエン・ビッター少将(声優の池田勝は初代ガンダムのレビル将軍)が乗る機体には指揮官を表す角(マルチブレードアンテナ)が付いており、色も砂漠迷彩の薄茶色ではなく、薄緑色でした。また、バックパック横に補助ブースターが追加されています。
より高性能なドム・トローペン(後述)も基地にはあったのに、ザクを使っているのですが、それだけ使い慣れているということなのでしょう。こいつがザクのくせに強い強い!(笑) 遥かに高性能なはずのアルビオン搭載MS部隊を翻弄して、結局ガトーのGP-02がHLV(大気圏内外往還輸送カプセル)で宇宙へ離脱するまでの時間を稼ぐことに成功します。最後は撃墜されますが、戦闘目的は達成しているあたり、戦術家としてもパイロットとしても優れた人物だったと言えるでしょう。このビッター少将の搭乗機というだけで、本作のザクは光り輝いています。
さて、その部下が乗っていたドム・トローペンは、ドムのバリエーション機です。ほかに、第1~2話にかけてのトリントン基地襲撃時にも前述のゲイリー少尉とアダムスキー少尉が乗っていました。このときが一番活躍していましたね。テスト中だった新型機パワード・ジムもアダムスキー少尉が撃墜しています。ただ、最終的には二機とも撃破されてパイロットは戦死しています。
ドム系のバリエーションでは、0080で初登場したリック・ドムⅡも複数登場しています。そのうち一機にはガトーの部下のカリウス軍曹(声優は何とあのカミーユの飛田展男!)が搭乗し、単機でジム改の部隊を翻弄するという活躍を見せています。彼は最後まで撃墜されずに生き残っています。
ゲルググについては、前にも書きましたがシーマ様の部隊にゲルググMが配備されています。こいつは高性能機ゲルググの海兵隊仕様機という設定で、特に指揮官のシーマ様は角がついているほか、細部や武装が量産機と異なる指揮官用機に乗っています。量産機は盾やビームサーベルがオリジナルのゲルググと違っているほか、武器もビームライフルではなくマシンガンを使っている機体もあります。
作中では、このゲルググMさえも旧式機扱いされているんですね。ジム・カスタムに乗っていた味方パイロットがゲルググを見て「所詮は旧式」と侮っているという。最終回では鹵獲された機体が連邦軍に使われていて、キースが乗っていました。
ただ、本作ではジオン軍側の旧式MSが活躍している印象が強いんですよね。性能的には旧式だけど、ベテランパイロットが操っているので強いという。最終決戦でも、名も無きパイロットが操るザクを見て「動きがいい、ベテランが乗っているな」みたいに味方パイロットの誰かが言っていた記憶があります。
それに対して、連邦系のMSはガンダム以外は基本的にジムのバリエーションです。あ、ソーラー・システムⅡの展開作業時にボールが作業用としてフヨフヨ浮いてましたが、まあアレは戦力外でいいでしょう(笑)。
最初に登場するのは、トリントン基地でテストされていたパワード・ジムです。この名前は後付っぽく、作中ではそう呼ばれていなかったと思います。バックパックなどが強化されてジャンプ力が高くなっており、最初のテストではコウとキースのザクを翻弄していました。ただ、トリントン基地襲撃時には不意打ちで撃破されています。
その次に出てくるのがトリントン基地のジム改です。これは基本的にジムの改造型で、そんなに強い機体ではなく、実際前記のようにドム・トローペンに軽く蹴散らされてしまっています。ただ、指揮官のサウス・バニング大尉が操るジム改だけは、さすがに強くてザメルを撃破しますが、相打ちに破壊されてバニング大尉も負傷します。宇宙で登場した機体については、前記のようにカリウス軍曹のリック・ドムⅡにあしらわれています。このあたりはジムの伝統に忠実に雑魚ですね。
そして、本格的な追撃作戦でアルビオンに搭載されるのがジム・カスタムとジム・キャノンⅡです。こいつら、ジムのくせにカッコ良い上、かなり高性能なんですよ。もっとも、ジム・カスタムの方はコウに「特徴が無いのが特徴」とか言われてますけど(笑)。
特にバニング大尉が乗ったジム・カスタムはかなり活躍していたのですが、シーマ様のゲルググM指揮官機と交戦した際に被弾しています。その時は母艦に帰れる程度の軽い損傷と思われていたのが、帰還途中に損傷部が急激に悪化して脱出の余裕もなく爆散するという形でバニング大尉は戦死しています。ほかの味方パイロットが乗っていた機体は最後まで生き残りました。
作中最後にティターンズカラーのジム・カスタムっぽい機体が出てきたのですが、これはジム・クゥエルという新型機だったということを二次資料で読みました。作中では一コマしか出てないので活躍はしていません。
ジム・キャノンⅡの方はキースが乗る機体です。初代ガンダムに忠実に相棒はキャノンタイプという(笑)。MSVが初出で、Zガンダムにも少しだけ出てきたジム・キャノンの後継機ですが、性能が段違いに上がっているという。肩のキャノン砲はロケット砲がビームキャノンになっていますし、ジム・キャノンが右肩一門だったのに対して両肩二門に増設されています。装甲もガンキャノンのように厚めに見える外見をしている上に盾まで持っているという。しかも、ガンキャノンと違ってビームサーベルも装備しているので近接格闘戦にも対応可能なんですね。こいつも最後まで生き残りました。
このジム・キャノンⅡについてはゲーム「ギレンの野望」では万能機として連邦軍の量産型では特に「使える」機体だった記憶があります。
といったところで、本作のMSについては語れたと思います。総じてジオン系は旧式だけどパイロットの腕で強くてカッコ良い、連邦系は新型で高性能でカッコ良いといった感じでしょうか。
それでは、次回からキャラ語りに行ってみましょう。
何と言っても、まずザクでしょう。「F-2型」と呼ばれるバリエーション機が登場しますが、0080のザク(FZ型。俗にザク改とも呼ばれる)の外見がかなり異なっていたのに対して、こちらは初代ガンダムのザク(F型)を少し角張らせた程度の違いしかありません。性能は少し向上しているという設定です。
こいつ、実は何と初代主人公機です(笑)。連邦軍に鹵獲された機体が仮想敵機として使われているんですね。第1話でコウはこいつに乗って、試作MSであるパワード・ジムを相手に仮想敵機をつとめていました。コウと士官学校同期の若手パイロットであるチャック・キースも乗っていました。GP-02強奪のためにトリントン基地を襲撃したジオン軍パイロットのゲイリー少尉は、迎撃に出てきたこいつを見て「連邦に降ったのか。その姿は(見るに)忍びん」という名ゼリフを吐いています。
そして、もちろん敵機でもあります。サブタイにいただいた第4話「熱砂の攻防戦」では、アフリカのキンバライド鉱山基地所属の本機が複数登場します。中でも、指揮官であるノイエン・ビッター少将(声優の池田勝は初代ガンダムのレビル将軍)が乗る機体には指揮官を表す角(マルチブレードアンテナ)が付いており、色も砂漠迷彩の薄茶色ではなく、薄緑色でした。また、バックパック横に補助ブースターが追加されています。
より高性能なドム・トローペン(後述)も基地にはあったのに、ザクを使っているのですが、それだけ使い慣れているということなのでしょう。こいつがザクのくせに強い強い!(笑) 遥かに高性能なはずのアルビオン搭載MS部隊を翻弄して、結局ガトーのGP-02がHLV(大気圏内外往還輸送カプセル)で宇宙へ離脱するまでの時間を稼ぐことに成功します。最後は撃墜されますが、戦闘目的は達成しているあたり、戦術家としてもパイロットとしても優れた人物だったと言えるでしょう。このビッター少将の搭乗機というだけで、本作のザクは光り輝いています。
さて、その部下が乗っていたドム・トローペンは、ドムのバリエーション機です。ほかに、第1~2話にかけてのトリントン基地襲撃時にも前述のゲイリー少尉とアダムスキー少尉が乗っていました。このときが一番活躍していましたね。テスト中だった新型機パワード・ジムもアダムスキー少尉が撃墜しています。ただ、最終的には二機とも撃破されてパイロットは戦死しています。
ドム系のバリエーションでは、0080で初登場したリック・ドムⅡも複数登場しています。そのうち一機にはガトーの部下のカリウス軍曹(声優は何とあのカミーユの飛田展男!)が搭乗し、単機でジム改の部隊を翻弄するという活躍を見せています。彼は最後まで撃墜されずに生き残っています。
ゲルググについては、前にも書きましたがシーマ様の部隊にゲルググMが配備されています。こいつは高性能機ゲルググの海兵隊仕様機という設定で、特に指揮官のシーマ様は角がついているほか、細部や武装が量産機と異なる指揮官用機に乗っています。量産機は盾やビームサーベルがオリジナルのゲルググと違っているほか、武器もビームライフルではなくマシンガンを使っている機体もあります。
作中では、このゲルググMさえも旧式機扱いされているんですね。ジム・カスタムに乗っていた味方パイロットがゲルググを見て「所詮は旧式」と侮っているという。最終回では鹵獲された機体が連邦軍に使われていて、キースが乗っていました。
ただ、本作ではジオン軍側の旧式MSが活躍している印象が強いんですよね。性能的には旧式だけど、ベテランパイロットが操っているので強いという。最終決戦でも、名も無きパイロットが操るザクを見て「動きがいい、ベテランが乗っているな」みたいに味方パイロットの誰かが言っていた記憶があります。
それに対して、連邦系のMSはガンダム以外は基本的にジムのバリエーションです。あ、ソーラー・システムⅡの展開作業時にボールが作業用としてフヨフヨ浮いてましたが、まあアレは戦力外でいいでしょう(笑)。
最初に登場するのは、トリントン基地でテストされていたパワード・ジムです。この名前は後付っぽく、作中ではそう呼ばれていなかったと思います。バックパックなどが強化されてジャンプ力が高くなっており、最初のテストではコウとキースのザクを翻弄していました。ただ、トリントン基地襲撃時には不意打ちで撃破されています。
その次に出てくるのがトリントン基地のジム改です。これは基本的にジムの改造型で、そんなに強い機体ではなく、実際前記のようにドム・トローペンに軽く蹴散らされてしまっています。ただ、指揮官のサウス・バニング大尉が操るジム改だけは、さすがに強くてザメルを撃破しますが、相打ちに破壊されてバニング大尉も負傷します。宇宙で登場した機体については、前記のようにカリウス軍曹のリック・ドムⅡにあしらわれています。このあたりはジムの伝統に忠実に雑魚ですね。
そして、本格的な追撃作戦でアルビオンに搭載されるのがジム・カスタムとジム・キャノンⅡです。こいつら、ジムのくせにカッコ良い上、かなり高性能なんですよ。もっとも、ジム・カスタムの方はコウに「特徴が無いのが特徴」とか言われてますけど(笑)。
特にバニング大尉が乗ったジム・カスタムはかなり活躍していたのですが、シーマ様のゲルググM指揮官機と交戦した際に被弾しています。その時は母艦に帰れる程度の軽い損傷と思われていたのが、帰還途中に損傷部が急激に悪化して脱出の余裕もなく爆散するという形でバニング大尉は戦死しています。ほかの味方パイロットが乗っていた機体は最後まで生き残りました。
作中最後にティターンズカラーのジム・カスタムっぽい機体が出てきたのですが、これはジム・クゥエルという新型機だったということを二次資料で読みました。作中では一コマしか出てないので活躍はしていません。
ジム・キャノンⅡの方はキースが乗る機体です。初代ガンダムに忠実に相棒はキャノンタイプという(笑)。MSVが初出で、Zガンダムにも少しだけ出てきたジム・キャノンの後継機ですが、性能が段違いに上がっているという。肩のキャノン砲はロケット砲がビームキャノンになっていますし、ジム・キャノンが右肩一門だったのに対して両肩二門に増設されています。装甲もガンキャノンのように厚めに見える外見をしている上に盾まで持っているという。しかも、ガンキャノンと違ってビームサーベルも装備しているので近接格闘戦にも対応可能なんですね。こいつも最後まで生き残りました。
このジム・キャノンⅡについてはゲーム「ギレンの野望」では万能機として連邦軍の量産型では特に「使える」機体だった記憶があります。
といったところで、本作のMSについては語れたと思います。総じてジオン系は旧式だけどパイロットの腕で強くてカッコ良い、連邦系は新型で高性能でカッコ良いといった感じでしょうか。
それでは、次回からキャラ語りに行ってみましょう。
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