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第122話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー その8 スクランブルシティ編
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トランスフォーマー語りも8回目、残りの合体ロボ行ってみましょう。サブタイトルは、残りの合体ロボがリアルタイム当時の後半に玩具カタログで「スクランブルシティ発動!」みたいな感じの煽り文句で宣伝されていたことから取りました。
ただ、この玩具展開については、アニメ本編との乖離が結構激しかったりします。というのも、合体ロボ四体は第一作本編に登場したものの、ほかにカタログに載っていたメトロフレックスとダイナザウラーという基地に変形する超巨大ロボの登場は続編『2010』になってからなのです。また、スクランブルシティの指揮官とされていたシティコマンダー・ウルトラマグナスと、デストロン側の要塞参謀ガルバトロンは『ザ・ムービー』で全然違う役所になって登場しています。ウルトラマグナスの方はコンボイの補佐役みたいな感じでまだマシなのですが、ガルバトロンに至ってはメガトロン様の転生体ですから(笑)。
これ、今回の執筆時にWikiを見てみたら『スクランブルシティ発動編』なんてOVAがあったみたいです。その作中だと玩具カタログみたいな話になっていたらしいのですが、そんな作品が存在してたなんてリアルタイム当時は知りませんでした……不覚ッ!(笑)
デバスター以外の合体ロボで第一作本編に登場するのはサイバトロン側にスペリオンとガーディアン、デストロン側にメナゾールとブルーティカスの計四体です。
こいつらには玩具上共通の特徴がありまして、全員五体合体です。そして、その合体方式は、大型ロボ一体が胴体になり、その両腕両脚に小型ロボが合体する形になるという、ゴッドマーズからガイヤー内蔵ギミックをオミットしたような方式になります。そして、この合体の結合コネクタが共通になっているので、両腕両脚を自在に入れ替えて「スクランブル合体」ができるんです。さらには、スクランブル合体ロボ同士なら、腕脚の交換も可能という仕様だったりします。
なお、この四体についてはダイアクロンでの発売がなく、最初からトランスフォーマーとして発売されています。そのためか、ダイアクロンの頃に比べると飛行機形態や自動車形態のフォルムが甘く、実機とは少し離れたデザインやカラーリングになっていることがあります。ただ、Wikiで読んだところによると、元はダイアクロンの新商品として企画開発されていたもののようです。
これ、かなり後までトランスフォーマーの合体ロボの仕様として使われています。続編『2010』で登場したプレダキングと、『ヘッドマスターズ』で登場したライデン(これはダイアクロンのトレインロボの流用)は違う仕様なものの、『2010』登場のコンピューティコンとオボミナス、それに第四作『超神マスターフォース』登場のキングポセイドンは同じスクランブル合体方式です。
作中で印象的な活躍をしたのは、スペリオンに合体するエアーボット部隊ですね。こいつらは、デストロンがメナゾールに合体するスタントロン部隊を生み出したことへの対抗策として作り出されました。
スタントロン部隊は、デストロンでは珍しく自動車に変形するロボが合体します。それに対抗して作られたエアーボット部隊は、サイバトロンとしては珍しく飛行機に変形します。それぞれ相手陣営の主戦力にあたる変形のお株を奪ってるんですね。
こいつらは、作られるときにセイバートロン星のメインコンピューター「ベクターシグマ」によって魂を吹き込まれています。ただ変形ロボを作るだけじゃトランスフォーマーにはなれないということらしいのですが、そうなるとダイノボットの立場はどうなるのかと(笑)。まあ、前にも書きましたが、こういう設定の適当さもトランスフォーマーの味ですので(爆)。
なお、エアーボットのリーダーであるシルバーボルトは高所恐怖症という飛行機にあるまじき弱点があったのですが、コンボイ司令官の「いい考え」によってリーダーに任命され、その責任感で高所恐怖症を克服しています。これ、よくコンボイ司令官の「いい考え」の珍しい成功例として取り上げられています(笑)。
前にコンボイ司令官のところで書きましたが、エアーボット部隊はコンボイ司令官によってベクターシグマに魂を吹き込まれたにもかかわらずコンボイ司令官の命令を聞かず、空を飛べないサイバトロン戦士を見下したりしていました。ただ、初登場の前後編で改心してからはサイバトロン戦士として真面目に戦っています。
また、エアーボット部隊は過去にタイムスリップして、オライオン・パックスという若いトランスフォーマーに出会うのですが、彼がメガトロン様に重傷を負わされたときに、命を助けるためにサイバトロンの長老アルファートリンのところに運び込みます。すると、何とオライオン・パックスが修理再生された姿こそ若き日のコンボイ司令官だったのでした。
ライバルのスタントロン部隊については、リーダーのモーターマスターと同じトレーラーに変形するコンボイ司令官以下、似たタイプの変形をするサイバトロン戦士たちが捕虜としたスタントロン部隊に化けてデストロンに潜入するというエピソードがあったりします。このとき、本物のスタントロン部隊がサイバトロン基地から脱走して偽スタントロン部隊と対決するのですが、本物なら合体できるはずというところでコンボイ司令官たちも合体してみせるという離れ業を披露しています。実はメンバーに磁力を使えるチャージャーと幻覚を見せられるリジェが入っており、その磁力パワーで無理矢理くっついた上に幻覚を見せて誤魔化していたという(笑)。まあ、付け焼き刃なんで結局はバレてしまうんですが(笑)。
ベクターシグマに魂を吹き込まれたスペリオンやメナゾールとは異なり、デストロンのブルーティカスに合体するコンバットロン部隊は、スタースクリームが自分の軍団を作るためにセイバートロン星に保存されていた「パーソナルコンポーネント」を奪って地球の古戦場に朽ち果てていた兵器の残骸に埋め込むことで誕生したトランスフォーマーです。このパーソナルコンポーネントというのもトランスフォーマーの魂みたいなものを内蔵しているようで、トランスフォーマーの作り方のバリエーションがまた増えました(笑)。
そのライバルのガーディアンに合体するプロテクトボット部隊については、特に誕生エピソードがありません。また、活躍する話もあまり無いという。何か不遇ですね(笑)。
これら四体の合体ロボは、デバスターよりも新しいせいか、同じ合体ロボでもデバスターより強いという描写がされており、実際にブルーティカスはデバスターを圧倒しています。また、デバスターと違って、スクランブル合体ロボは合体後も特に頭が悪くなるという描写はありませんでした。ただ、人格については六体の人格が複合しているデバスターと異なり、完全に新しい人格になります。
後半登場のキャラなのですが、プロテクトボット部隊を除くと彼らがメインになる話があって結構活躍しており、合体ロボということもあって結構印象に残っています……やっぱりプロテクトボット部隊は不遇だ(笑)。
さて、残りは少し印象に残っているブリッツウイングやアストロトレインといったトリプルチェンジャーについて語りましょう。
「さあ、戦いだ!」
ただ、この玩具展開については、アニメ本編との乖離が結構激しかったりします。というのも、合体ロボ四体は第一作本編に登場したものの、ほかにカタログに載っていたメトロフレックスとダイナザウラーという基地に変形する超巨大ロボの登場は続編『2010』になってからなのです。また、スクランブルシティの指揮官とされていたシティコマンダー・ウルトラマグナスと、デストロン側の要塞参謀ガルバトロンは『ザ・ムービー』で全然違う役所になって登場しています。ウルトラマグナスの方はコンボイの補佐役みたいな感じでまだマシなのですが、ガルバトロンに至ってはメガトロン様の転生体ですから(笑)。
これ、今回の執筆時にWikiを見てみたら『スクランブルシティ発動編』なんてOVAがあったみたいです。その作中だと玩具カタログみたいな話になっていたらしいのですが、そんな作品が存在してたなんてリアルタイム当時は知りませんでした……不覚ッ!(笑)
デバスター以外の合体ロボで第一作本編に登場するのはサイバトロン側にスペリオンとガーディアン、デストロン側にメナゾールとブルーティカスの計四体です。
こいつらには玩具上共通の特徴がありまして、全員五体合体です。そして、その合体方式は、大型ロボ一体が胴体になり、その両腕両脚に小型ロボが合体する形になるという、ゴッドマーズからガイヤー内蔵ギミックをオミットしたような方式になります。そして、この合体の結合コネクタが共通になっているので、両腕両脚を自在に入れ替えて「スクランブル合体」ができるんです。さらには、スクランブル合体ロボ同士なら、腕脚の交換も可能という仕様だったりします。
なお、この四体についてはダイアクロンでの発売がなく、最初からトランスフォーマーとして発売されています。そのためか、ダイアクロンの頃に比べると飛行機形態や自動車形態のフォルムが甘く、実機とは少し離れたデザインやカラーリングになっていることがあります。ただ、Wikiで読んだところによると、元はダイアクロンの新商品として企画開発されていたもののようです。
これ、かなり後までトランスフォーマーの合体ロボの仕様として使われています。続編『2010』で登場したプレダキングと、『ヘッドマスターズ』で登場したライデン(これはダイアクロンのトレインロボの流用)は違う仕様なものの、『2010』登場のコンピューティコンとオボミナス、それに第四作『超神マスターフォース』登場のキングポセイドンは同じスクランブル合体方式です。
作中で印象的な活躍をしたのは、スペリオンに合体するエアーボット部隊ですね。こいつらは、デストロンがメナゾールに合体するスタントロン部隊を生み出したことへの対抗策として作り出されました。
スタントロン部隊は、デストロンでは珍しく自動車に変形するロボが合体します。それに対抗して作られたエアーボット部隊は、サイバトロンとしては珍しく飛行機に変形します。それぞれ相手陣営の主戦力にあたる変形のお株を奪ってるんですね。
こいつらは、作られるときにセイバートロン星のメインコンピューター「ベクターシグマ」によって魂を吹き込まれています。ただ変形ロボを作るだけじゃトランスフォーマーにはなれないということらしいのですが、そうなるとダイノボットの立場はどうなるのかと(笑)。まあ、前にも書きましたが、こういう設定の適当さもトランスフォーマーの味ですので(爆)。
なお、エアーボットのリーダーであるシルバーボルトは高所恐怖症という飛行機にあるまじき弱点があったのですが、コンボイ司令官の「いい考え」によってリーダーに任命され、その責任感で高所恐怖症を克服しています。これ、よくコンボイ司令官の「いい考え」の珍しい成功例として取り上げられています(笑)。
前にコンボイ司令官のところで書きましたが、エアーボット部隊はコンボイ司令官によってベクターシグマに魂を吹き込まれたにもかかわらずコンボイ司令官の命令を聞かず、空を飛べないサイバトロン戦士を見下したりしていました。ただ、初登場の前後編で改心してからはサイバトロン戦士として真面目に戦っています。
また、エアーボット部隊は過去にタイムスリップして、オライオン・パックスという若いトランスフォーマーに出会うのですが、彼がメガトロン様に重傷を負わされたときに、命を助けるためにサイバトロンの長老アルファートリンのところに運び込みます。すると、何とオライオン・パックスが修理再生された姿こそ若き日のコンボイ司令官だったのでした。
ライバルのスタントロン部隊については、リーダーのモーターマスターと同じトレーラーに変形するコンボイ司令官以下、似たタイプの変形をするサイバトロン戦士たちが捕虜としたスタントロン部隊に化けてデストロンに潜入するというエピソードがあったりします。このとき、本物のスタントロン部隊がサイバトロン基地から脱走して偽スタントロン部隊と対決するのですが、本物なら合体できるはずというところでコンボイ司令官たちも合体してみせるという離れ業を披露しています。実はメンバーに磁力を使えるチャージャーと幻覚を見せられるリジェが入っており、その磁力パワーで無理矢理くっついた上に幻覚を見せて誤魔化していたという(笑)。まあ、付け焼き刃なんで結局はバレてしまうんですが(笑)。
ベクターシグマに魂を吹き込まれたスペリオンやメナゾールとは異なり、デストロンのブルーティカスに合体するコンバットロン部隊は、スタースクリームが自分の軍団を作るためにセイバートロン星に保存されていた「パーソナルコンポーネント」を奪って地球の古戦場に朽ち果てていた兵器の残骸に埋め込むことで誕生したトランスフォーマーです。このパーソナルコンポーネントというのもトランスフォーマーの魂みたいなものを内蔵しているようで、トランスフォーマーの作り方のバリエーションがまた増えました(笑)。
そのライバルのガーディアンに合体するプロテクトボット部隊については、特に誕生エピソードがありません。また、活躍する話もあまり無いという。何か不遇ですね(笑)。
これら四体の合体ロボは、デバスターよりも新しいせいか、同じ合体ロボでもデバスターより強いという描写がされており、実際にブルーティカスはデバスターを圧倒しています。また、デバスターと違って、スクランブル合体ロボは合体後も特に頭が悪くなるという描写はありませんでした。ただ、人格については六体の人格が複合しているデバスターと異なり、完全に新しい人格になります。
後半登場のキャラなのですが、プロテクトボット部隊を除くと彼らがメインになる話があって結構活躍しており、合体ロボということもあって結構印象に残っています……やっぱりプロテクトボット部隊は不遇だ(笑)。
さて、残りは少し印象に残っているブリッツウイングやアストロトレインといったトリプルチェンジャーについて語りましょう。
「さあ、戦いだ!」
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