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第32話 機動戦士ガンダム その13 時が見える編
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ガンダム語り13回目です。不吉な回に相応しく不吉な人(笑)がテーマなのでサブタイも彼女のセリフからなのですが、さすがにそろそろ巻いてかないと(笑)。
ゲストヒロイン、ララア・スンです。宇宙世紀サーガ、特にアムロとシャアの因縁からすると絶対外せない人ですし、「主人公はとりあえずポッと出のニュータイプか強化人間と恋愛する」というガンダムシリーズあるあるストーリーラインの第一号としてガンダムを語る上では絶対欠かせない人であることは確かなんですが……が……ぶっちゃけ、意味不明(笑)。
再放送見てた当時、小学校低学年の頃から、その存在は意味不明だったんですよ。いや、ストーリーライン上での意図だの何だのは二次資料だの富野監督のインタビューだの散々書かれたのを読んでるんでわかってますよ。でも、子供の頃から「ワケわかんね」という印象はずーっと残ってました。
そして、大人になって大人目線で見るようになり、さらにはこうやって素人創作者ながらも作家目線になって見た上で、改めて考えてみても「やっぱワケわかんね」でした(笑)。
主人公とライバルの間で女取り合わせよう。それはいいです。よくあるパターンです。それ意図するなら、何でこんなにポッと出なの?
いやまあ、ニュータイプは人類の革新で一瞬でわかり合えるとか、そういう哲学だか何だかを語りたかったのなら、それはそれでいいかもしれないんですけど、ブライトさんじゃないけど「哲学を語ってる暇はない」って切り捨てたいとこです。
あと、全五十二話予定だったのが四十三話で打ち切りになっちゃったから、本当はもっと長く描く予定だったって可能性はあるかなとは思ってはいますが。ただ、このあとクスコ・アルとかも出る予定だったとかいう話を読むと、それも怪しそうだなとか思ったり。
もっとも、ロボットアニメに限らず、このころのアニメだと一話限りのゲストヒロインと恋愛ってパターンは結構あるんで、単にそのパターンを踏襲してライバルとからませただけって考え方もありますけど。
いずれにせよ、どんな視点からにせよ、ポッと出すぎてワケわからんというのは確かだったりします。
逆に、このララアから創作者として得た教訓は非常に大きい。作者側がどんなに思い入れをもっていようと、読者(視聴者)から見て唐突すぎるキャラに重要な役割を振ってはいけない。
富野監督の場合、わざとポッ出と恋愛させては殺すってのをやってるフシがあって、イデオンもそうなんですよ。ただ、イデオンの場合は純粋に主人公とゲストヒロインの恋愛&死による主人公の成長を描いただけだったんで、まだ納得がいったという。ララアの場合、盛りすぎです。
お次は、マチルダ・アジャン女史。中の人は現在アンパンマンで死ぬまで仕事に困らないという、なかなか恵まれたお方(笑)。ガンダムだけでもかなりの恵まれ案件なんですがねえ。
主人公アムロが憧れた年上の女性で、かなり仕事のできるカッコ良い女性士官。アムロの素質を最初に見抜いた人。そして、黒い三連星のジェットストリームアタックを破るために散る。
むしろ、ゲストヒロインとしての要件はこっちの方が完全に満たしています。初登場からゲストとして何回か出てきている。欠点なし。憧れる存在。主人公をかばって死ぬ。その死で主人公が成長する。
うん、わかりやすいわー。その割にララアほど後々出番が無いのは、ウッディさんという婚約者が出てきてしまったせいか。ウッディさんも死んじゃうけど。
唯一、女性軍人らしくショートカットなのが子供心にはあまり美人に思えなかったりしたのですが、これは小学生の感性の方がヘボかったから。むしろ今は、そこで妥協しなかったガンダムに感心していたり……ってか、今となっちゃあ軍人らしからぬヘアスタイルの女性軍人キャラが多すぎる!(笑)
ヒロインズ最後のひとりは、ミライ・ヤシマ。「ホワイトベースのお袋さん」という徒名が既に悲しい十八歳。ヒロインとはいっても、実のところアムロとの恋愛的からみは一切なく、そのかわりブライト、スレッガー、カムランという三人の男に惚れられているという意外にモテモテな人。
一見ちょっとぽっちゃりに見えますが、それは顔がふくよかなだけで実はナイスバディーなんですよ……というのはアムロが母親と再会するときの戦場の休暇シーンで唯一ビキニを着てることからもおわかりいただけるかと(笑)。
ところで、あのシーンについてはツッコみどころ満載なんですが。敵軍の襲撃受けて手荷物だけ持って慌てて軍艦に逃げ込んだはずなのに、どうして水着あんの!?(笑)
そのあと補給とかも受けちゃいますが、それこそマチルダさんがあんだけ苦労して補給してきてるんだから、弾薬とか資材とか食料メインで、水着とか補給してる暇ないでしょ。ルナツーのときだってそんな余裕があるとも思えないし。いやまあ、サービスシーンに野暮なツッコみしちゃいかんってことでしょうけど(笑)。閑話休題。
ブライトが倒れて艦の指揮を任されたときだけは最初に失敗してましたが、それもすぐリカバーするなど、基本的に頭がいい上に包容力もあるし、人柄の良さは折り紙付き。そりゃ惚れるよ。子供の頃はいまいち魅力がわからなくても、この人の場合は大人になったらもてる理由がよくわかります。良い嫁もらったな、ブライト。
といったあたりで、今日はおひらき。うう、残りの人たちはさらっと済ませてロボ話に戻りたい……けど語り出すと止まらないんだよう(爆)。
君は生き延びることができるか?(笑)
ゲストヒロイン、ララア・スンです。宇宙世紀サーガ、特にアムロとシャアの因縁からすると絶対外せない人ですし、「主人公はとりあえずポッと出のニュータイプか強化人間と恋愛する」というガンダムシリーズあるあるストーリーラインの第一号としてガンダムを語る上では絶対欠かせない人であることは確かなんですが……が……ぶっちゃけ、意味不明(笑)。
再放送見てた当時、小学校低学年の頃から、その存在は意味不明だったんですよ。いや、ストーリーライン上での意図だの何だのは二次資料だの富野監督のインタビューだの散々書かれたのを読んでるんでわかってますよ。でも、子供の頃から「ワケわかんね」という印象はずーっと残ってました。
そして、大人になって大人目線で見るようになり、さらにはこうやって素人創作者ながらも作家目線になって見た上で、改めて考えてみても「やっぱワケわかんね」でした(笑)。
主人公とライバルの間で女取り合わせよう。それはいいです。よくあるパターンです。それ意図するなら、何でこんなにポッと出なの?
いやまあ、ニュータイプは人類の革新で一瞬でわかり合えるとか、そういう哲学だか何だかを語りたかったのなら、それはそれでいいかもしれないんですけど、ブライトさんじゃないけど「哲学を語ってる暇はない」って切り捨てたいとこです。
あと、全五十二話予定だったのが四十三話で打ち切りになっちゃったから、本当はもっと長く描く予定だったって可能性はあるかなとは思ってはいますが。ただ、このあとクスコ・アルとかも出る予定だったとかいう話を読むと、それも怪しそうだなとか思ったり。
もっとも、ロボットアニメに限らず、このころのアニメだと一話限りのゲストヒロインと恋愛ってパターンは結構あるんで、単にそのパターンを踏襲してライバルとからませただけって考え方もありますけど。
いずれにせよ、どんな視点からにせよ、ポッと出すぎてワケわからんというのは確かだったりします。
逆に、このララアから創作者として得た教訓は非常に大きい。作者側がどんなに思い入れをもっていようと、読者(視聴者)から見て唐突すぎるキャラに重要な役割を振ってはいけない。
富野監督の場合、わざとポッ出と恋愛させては殺すってのをやってるフシがあって、イデオンもそうなんですよ。ただ、イデオンの場合は純粋に主人公とゲストヒロインの恋愛&死による主人公の成長を描いただけだったんで、まだ納得がいったという。ララアの場合、盛りすぎです。
お次は、マチルダ・アジャン女史。中の人は現在アンパンマンで死ぬまで仕事に困らないという、なかなか恵まれたお方(笑)。ガンダムだけでもかなりの恵まれ案件なんですがねえ。
主人公アムロが憧れた年上の女性で、かなり仕事のできるカッコ良い女性士官。アムロの素質を最初に見抜いた人。そして、黒い三連星のジェットストリームアタックを破るために散る。
むしろ、ゲストヒロインとしての要件はこっちの方が完全に満たしています。初登場からゲストとして何回か出てきている。欠点なし。憧れる存在。主人公をかばって死ぬ。その死で主人公が成長する。
うん、わかりやすいわー。その割にララアほど後々出番が無いのは、ウッディさんという婚約者が出てきてしまったせいか。ウッディさんも死んじゃうけど。
唯一、女性軍人らしくショートカットなのが子供心にはあまり美人に思えなかったりしたのですが、これは小学生の感性の方がヘボかったから。むしろ今は、そこで妥協しなかったガンダムに感心していたり……ってか、今となっちゃあ軍人らしからぬヘアスタイルの女性軍人キャラが多すぎる!(笑)
ヒロインズ最後のひとりは、ミライ・ヤシマ。「ホワイトベースのお袋さん」という徒名が既に悲しい十八歳。ヒロインとはいっても、実のところアムロとの恋愛的からみは一切なく、そのかわりブライト、スレッガー、カムランという三人の男に惚れられているという意外にモテモテな人。
一見ちょっとぽっちゃりに見えますが、それは顔がふくよかなだけで実はナイスバディーなんですよ……というのはアムロが母親と再会するときの戦場の休暇シーンで唯一ビキニを着てることからもおわかりいただけるかと(笑)。
ところで、あのシーンについてはツッコみどころ満載なんですが。敵軍の襲撃受けて手荷物だけ持って慌てて軍艦に逃げ込んだはずなのに、どうして水着あんの!?(笑)
そのあと補給とかも受けちゃいますが、それこそマチルダさんがあんだけ苦労して補給してきてるんだから、弾薬とか資材とか食料メインで、水着とか補給してる暇ないでしょ。ルナツーのときだってそんな余裕があるとも思えないし。いやまあ、サービスシーンに野暮なツッコみしちゃいかんってことでしょうけど(笑)。閑話休題。
ブライトが倒れて艦の指揮を任されたときだけは最初に失敗してましたが、それもすぐリカバーするなど、基本的に頭がいい上に包容力もあるし、人柄の良さは折り紙付き。そりゃ惚れるよ。子供の頃はいまいち魅力がわからなくても、この人の場合は大人になったらもてる理由がよくわかります。良い嫁もらったな、ブライト。
といったあたりで、今日はおひらき。うう、残りの人たちはさらっと済ませてロボ話に戻りたい……けど語り出すと止まらないんだよう(爆)。
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