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15. 世界一かわいい
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(ふぇぇぇ~~~、今、私、レクルムとキスしてる……!)
しかも、レクルムは角度を変えて、何度も何度も唇を合わす。
真っ赤になったサアラを見て、ふっと彼が笑った。
(その顔も好き……)
サアラがそんなことを思っていると、彼女の表情をよく見ようと、レクルムが顔を近づけた。
(眼鏡なしだとよく見えないな。光量をあげるか)
レクルムは魔法で灯していた明かりの光量を上げると、昼間のように明るくなり、彼は満足げに頷いた。
そして、またサアラの唇に戻っていく。
何度かついばんだあと、サアラの唇が開いた隙に、レクルムは舌を差し込んだ。
ニュルンとした感覚にサアラがびっくりした顔をしている。そんな顔も愛しくて、舌で彼女の口内を愛撫する。
レクルムの手が下着の間から胸に伸ばされた。
膨らみをすくうように持ち上げて揉んでいく。
ピクンと身を震わせた彼女に、レクルムは一旦手を止めて、「嫌?」と聞いた。
サアラの頭に一瞬嫌な記憶がよぎったけど、レクルムに触られるのは全然嫌ではなく、もっと触ってほしいくらいだった。
「レクルムならいいです」
微笑むサアラに安心して手の動きを再開して、親指で乳首を掠めるように撫でると、「あんっ」と彼女はかわいい声をあげた。
そこは痛いことをされたところだったが、不思議なことにレクルムに触れられると気持ちいいしかない。甘い痺れがズクンと下半身まで広がる。
しかも、サアラにはレクルムに対する圧倒的な信頼があった。
この人が自分に嫌なことをするはずがないと。
(ずっとこうして触れたかった……)
思う存分触れて、それを彼女も受け入れてくれている。
彼に身を任せ、ぽわんとなっているサアラを見て、『世界一かわいい』とレクルムは思った。
そして、願望を込めて言ってみる。
「もしかして、僕のこと、好きなの?」
上気した頬がさらに赤くなり、パクパクと声にならない声をあげたサアラを見て、レクルムは幸せそうに微笑んだ。
その笑みにサアラはきゅっと心を掴まれる。
(あぁ、好き……。好き、レクルム……)
サアラは手を伸ばして彼にしがみついた。
レクルムも彼女を抱き返し、熱い口づけを落とした。
(好きだ、サアラ。誰よりもなによりも)
また口づけを交わしながら、レクルムがサアラの全身を撫で始める。さわさわと触れながら、服や下着を脱がしていき、気がつくと、サアラは全裸を彼に晒していた。
レクルムが手を止めて、サアラの全身を愛でるように眺めた。
サアラは裸を見られるのは恥ずかしくなかったはずなのに、その菫色の瞳で見つめられると落ち着かなく、キュンと疼いた下半身をモゾモゾとさせた。
サアラの痩せすぎな身体は、この一週間の食生活でちょっとだけ改善されていて、丸みを帯びていた。
力を入れたら折れてしまいそうな細い身体を大切に撫でて、その薄いお腹に手を這わせる。
双丘のてっぺんがかわいらしく立ち上がっていた。
朝焼け色の瞳が潤んでキラキラと、レクルムを見上げる。
(サアラのすべてが愛しい。この髪の先まで)
彼女のパール色の髪を梳き上げて、そう思う。
レクルムは自分にこんな熱く激しい感情があるなんて知らなかった。ずっと自分は淡白なたちだと思っていた。
(出会ってなかっただけだったんだね)
まだ出会って一週間の女の子に人生をかけてもいいと思うほどのめり込んでしまうなんて、自分でも信じられない。
(それもいいか)
レクルムは身をかがめ、サアラにキスすると、その頬や額や耳許に口づけを落とし、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
甘い吐息を漏らすと、彼は笑って、「サアラ、かわいい」とささやいた。
その甘やかな響きに、背筋を快感が走り、サアラの身体が跳ねた。
(ふぁああ、レクルムが甘すぎて、どうしよう?)
普段の無愛想とは180度違って、すぐ笑みを見せるし、瞳の紫が濃くなって、蕩けている。彼がそんなふうになるとは思わずに、サアラは心臓が爆発しそうだった。
彼の唇は首筋から鎖骨を通って、胸の膨らみを登っていく。そして、頂上のかわいい果実をパクっと食べた。
「ああんっ、あっ……」
敏感なところを温かく湿ったもので覆われて、舐めて転がされ、サアラは嬌声をあげた。反対側は指でコリコリされて、気持ちよくてたまらない。
サアラは耐えきれず、身体を揺り動かした。
改めてレクルムの指先がすーっとサアラの身体を上から撫でていき、下半身の茂みに到達した。
その割れ目を辿られると、ぬちゅっと水音がして、サアラは慌てて、太ももを合わせた。
「私、粗相をしたかも……」
濡れた感覚に戸惑い、恥ずかしくなる。
(うそ、こんなこと……)
そう焦るサアラにレクルムは優しく頬を撫でて、なだめるように言った。
「大丈夫。これはサアラが気持ちよくなってる証拠だから」
「証拠?」
「うん。ほら?」
レクルムの指が割れ目を上下して、上部の尖りを掠ったとき、腰が浮いて、とぷりとなにかが出てくる感触がした。
その部分に指を入れられる。
「ここに僕を受け入れる準備をしてるんだよ」
「ここに?」
(ベッドが教えてくれた穴だわ! ここにレクルムのを?)
サアラは理解して、納得した。そして、彼のものを受け入れることを想像して、キュンと彼の指を締め上げた。
そこに指を抜き差しされながら、身体の内側を擦られると初めての感覚が生まれる。
気持ちいいのになんだか切ない、もどかしい。もっと、もっと……。
その指に翻弄されていると、いきなりレクルムがそこに顔を近づけ、ペロンと舐めた。
「ひゃあっ。だ、だだだだめです!」
信じられないと目を見開くサアラに、平然と「ダメじゃないよ」と言い、レクルムは先の尖りを舌で舐めたりつついたり、チュッと吸い上げたりして、そのたびに、サアラの身体は跳ねた。
「んっ、ん~、レクルム! なにか、ヘン……」
指で中を擦られ、外は舌で弄られ、サアラの身体の中に熱が溜まっていき、クラクラ酩酊させる。さらに、レクルムが手を伸ばして、彼女の乳首をキュッと摘むと、サアラの腰が浮いた。
「ん~~~っ」
宙に投げ出されそうな心地になって、サアラはぎゅうとレクルムにしがみついた。
ビクビクッとサアラの中がレクルムの指を喰いしめた。
「ハァ、ハァ、ハァ…………今の、なに……?」
荒い息を吐く彼女を撫でながら、レクルムが教えてくれた。
「すごく気持ちよくなるとそうなるんだよ。イったとか達したとか言うんだ」
「イった……?」
「そう」
うれしそうにレクルムが微笑む。
達したことで、サアラの中はさらに柔らかくなって、レクルムは指を二本に増やした。
(どれくらい解せばいいんだろう?)
最初は痛いというけど、なるべくならサアラにあまり痛い思いをさせたくなかった。
でも、レクルムも初めてのことに加減がわからなかった。
とうに彼のモノは痛いくらいに張り詰めていたが、それを無視して、サアラを丁寧に解していく。
自分の手で乱れるサアラは、本当に綺麗でかわいくて愛しかった。
ピンク赤の瞳をトロンとさせながらも、レクルムをまっすぐに見上げるサアラが、なにかに気づいたようで、「レクルム……」と彼の名を呼ぶ。
「なに?」
レクルムは彼女を愛撫しながら、その瞳を見つめる。
「あ……ん、私ばっかり、気持ちよく、なって、レクルムは?」
指を二本入れられて腰を揺らしながらも、彼女はレクルムのことを気にしているのだった。
かわいい彼女に思わず口づける。
そのままの距離で「僕もこうしてるのがうれしいよ」とささやいて、またキスをするけど、サアラは納得していなくて、「でも、あなたを受け入れるって……」とつぶやく。
「ここをしっかり解さないと。最初はすごく痛いらしいから」
「でも、もう……大丈夫です」
確かに彼女のそこは濡れそぼって、三本目の指もすんなり呑み込んだ。
喉を鳴らして、もういいのかと思う。
レクルムは手早く服を脱いだ。
じっと見ているサアラをチラッと見返すと、彼女は赤くなって、目を逸らせた。
(大きい……?)
お風呂でお腹に当たっていたときよりも立派なものがそそり立っていて、サアラはびっくりした。
(あれが私の中に入るの……?)
期待で先ほどまで指を入れられていたところが疼いた。
トロトロになっていた蜜口にレクルムは自身を当てた。蜜をまとわせるようにちゅぷちゅぷと擦りつけてから、グッと腰を落とす。
「あっ……」
熱い塊が入ってきたのがわかって、サアラは声をあげた。
「痛い?」
「ううん、大丈夫です」
サアラはそう言うが、異物感がすごくて、目を見開いていた。なにかに掴まりたくて、手をさまよわせていたら、レクルムが手を取り、彼の背中に回させた。
「痛かったら背中に爪立ててもいいから」
そうささやくと、口づけを落とす。
彼にしがみついて落ち着いたサアラは、にっこり笑った。
先っぽが入っただけでレクルムはすでに気持ちよくて、はぁぁと息を吐いて、射精感を逃す。
(狭くてあったかい……)
サアラの表情を確かめながら、ゆっくりと先に進む。
途中まではよかったが、そこからは彼女が苦しそうな顔をして、レクルムはためらった。
一気に貫いてしまいたい欲求を抑えて、「一度抜こうか?」と聞く。
「レクルムは、気持ちいい、ですか?」
「うん、気持ち良すぎて、つらい」
そう答える彼の額には汗が浮かんでいた。
サアラはそれを拭ってあげて、頑張って微笑んだ。
「このまま、してください。レクルムが気持ちよくなるように」
健気なサアラが愛しすぎて、レクルムは激しく口づけた。
口を吸われて、上顎を舌で撫でられて、頭が霞むと、引き裂かれるような痛みが緩和した。
「あ……、キスされると痛みがマシになるかも」
彼女がつぶやくので、「お安い御用だよ」と彼は唇を合わせて、舌を絡ませた。
気を逸したらいいのかと思って、胸も愛撫すると、新たな愛液で滑りがよくなり、また奥に進めた。
ズンッ
最後の距離を詰めると、二人はピッタリと重なった。
「サアラ、全部入ったよ」
彼女をギュッと抱きしめ、口づける。
「レクルム……」
彼女も彼に抱きついて、その胸に顔を擦り寄せた。
サアラから好きがあふれていて、レクルムは幸福感に酔いしれた。
チュッチュッと際限なくキスを交わす。
そのうち、サアラの腰が揺れ始めたので、「動いてもいい?」とレクルムが懇願するように言った。
「はい。レクルムの好きなようにしていいんですよ?」
それがどんな結果をもたらすかわからず、サアラは微笑んだ。
しかも、レクルムは角度を変えて、何度も何度も唇を合わす。
真っ赤になったサアラを見て、ふっと彼が笑った。
(その顔も好き……)
サアラがそんなことを思っていると、彼女の表情をよく見ようと、レクルムが顔を近づけた。
(眼鏡なしだとよく見えないな。光量をあげるか)
レクルムは魔法で灯していた明かりの光量を上げると、昼間のように明るくなり、彼は満足げに頷いた。
そして、またサアラの唇に戻っていく。
何度かついばんだあと、サアラの唇が開いた隙に、レクルムは舌を差し込んだ。
ニュルンとした感覚にサアラがびっくりした顔をしている。そんな顔も愛しくて、舌で彼女の口内を愛撫する。
レクルムの手が下着の間から胸に伸ばされた。
膨らみをすくうように持ち上げて揉んでいく。
ピクンと身を震わせた彼女に、レクルムは一旦手を止めて、「嫌?」と聞いた。
サアラの頭に一瞬嫌な記憶がよぎったけど、レクルムに触られるのは全然嫌ではなく、もっと触ってほしいくらいだった。
「レクルムならいいです」
微笑むサアラに安心して手の動きを再開して、親指で乳首を掠めるように撫でると、「あんっ」と彼女はかわいい声をあげた。
そこは痛いことをされたところだったが、不思議なことにレクルムに触れられると気持ちいいしかない。甘い痺れがズクンと下半身まで広がる。
しかも、サアラにはレクルムに対する圧倒的な信頼があった。
この人が自分に嫌なことをするはずがないと。
(ずっとこうして触れたかった……)
思う存分触れて、それを彼女も受け入れてくれている。
彼に身を任せ、ぽわんとなっているサアラを見て、『世界一かわいい』とレクルムは思った。
そして、願望を込めて言ってみる。
「もしかして、僕のこと、好きなの?」
上気した頬がさらに赤くなり、パクパクと声にならない声をあげたサアラを見て、レクルムは幸せそうに微笑んだ。
その笑みにサアラはきゅっと心を掴まれる。
(あぁ、好き……。好き、レクルム……)
サアラは手を伸ばして彼にしがみついた。
レクルムも彼女を抱き返し、熱い口づけを落とした。
(好きだ、サアラ。誰よりもなによりも)
また口づけを交わしながら、レクルムがサアラの全身を撫で始める。さわさわと触れながら、服や下着を脱がしていき、気がつくと、サアラは全裸を彼に晒していた。
レクルムが手を止めて、サアラの全身を愛でるように眺めた。
サアラは裸を見られるのは恥ずかしくなかったはずなのに、その菫色の瞳で見つめられると落ち着かなく、キュンと疼いた下半身をモゾモゾとさせた。
サアラの痩せすぎな身体は、この一週間の食生活でちょっとだけ改善されていて、丸みを帯びていた。
力を入れたら折れてしまいそうな細い身体を大切に撫でて、その薄いお腹に手を這わせる。
双丘のてっぺんがかわいらしく立ち上がっていた。
朝焼け色の瞳が潤んでキラキラと、レクルムを見上げる。
(サアラのすべてが愛しい。この髪の先まで)
彼女のパール色の髪を梳き上げて、そう思う。
レクルムは自分にこんな熱く激しい感情があるなんて知らなかった。ずっと自分は淡白なたちだと思っていた。
(出会ってなかっただけだったんだね)
まだ出会って一週間の女の子に人生をかけてもいいと思うほどのめり込んでしまうなんて、自分でも信じられない。
(それもいいか)
レクルムは身をかがめ、サアラにキスすると、その頬や額や耳許に口づけを落とし、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
甘い吐息を漏らすと、彼は笑って、「サアラ、かわいい」とささやいた。
その甘やかな響きに、背筋を快感が走り、サアラの身体が跳ねた。
(ふぁああ、レクルムが甘すぎて、どうしよう?)
普段の無愛想とは180度違って、すぐ笑みを見せるし、瞳の紫が濃くなって、蕩けている。彼がそんなふうになるとは思わずに、サアラは心臓が爆発しそうだった。
彼の唇は首筋から鎖骨を通って、胸の膨らみを登っていく。そして、頂上のかわいい果実をパクっと食べた。
「ああんっ、あっ……」
敏感なところを温かく湿ったもので覆われて、舐めて転がされ、サアラは嬌声をあげた。反対側は指でコリコリされて、気持ちよくてたまらない。
サアラは耐えきれず、身体を揺り動かした。
改めてレクルムの指先がすーっとサアラの身体を上から撫でていき、下半身の茂みに到達した。
その割れ目を辿られると、ぬちゅっと水音がして、サアラは慌てて、太ももを合わせた。
「私、粗相をしたかも……」
濡れた感覚に戸惑い、恥ずかしくなる。
(うそ、こんなこと……)
そう焦るサアラにレクルムは優しく頬を撫でて、なだめるように言った。
「大丈夫。これはサアラが気持ちよくなってる証拠だから」
「証拠?」
「うん。ほら?」
レクルムの指が割れ目を上下して、上部の尖りを掠ったとき、腰が浮いて、とぷりとなにかが出てくる感触がした。
その部分に指を入れられる。
「ここに僕を受け入れる準備をしてるんだよ」
「ここに?」
(ベッドが教えてくれた穴だわ! ここにレクルムのを?)
サアラは理解して、納得した。そして、彼のものを受け入れることを想像して、キュンと彼の指を締め上げた。
そこに指を抜き差しされながら、身体の内側を擦られると初めての感覚が生まれる。
気持ちいいのになんだか切ない、もどかしい。もっと、もっと……。
その指に翻弄されていると、いきなりレクルムがそこに顔を近づけ、ペロンと舐めた。
「ひゃあっ。だ、だだだだめです!」
信じられないと目を見開くサアラに、平然と「ダメじゃないよ」と言い、レクルムは先の尖りを舌で舐めたりつついたり、チュッと吸い上げたりして、そのたびに、サアラの身体は跳ねた。
「んっ、ん~、レクルム! なにか、ヘン……」
指で中を擦られ、外は舌で弄られ、サアラの身体の中に熱が溜まっていき、クラクラ酩酊させる。さらに、レクルムが手を伸ばして、彼女の乳首をキュッと摘むと、サアラの腰が浮いた。
「ん~~~っ」
宙に投げ出されそうな心地になって、サアラはぎゅうとレクルムにしがみついた。
ビクビクッとサアラの中がレクルムの指を喰いしめた。
「ハァ、ハァ、ハァ…………今の、なに……?」
荒い息を吐く彼女を撫でながら、レクルムが教えてくれた。
「すごく気持ちよくなるとそうなるんだよ。イったとか達したとか言うんだ」
「イった……?」
「そう」
うれしそうにレクルムが微笑む。
達したことで、サアラの中はさらに柔らかくなって、レクルムは指を二本に増やした。
(どれくらい解せばいいんだろう?)
最初は痛いというけど、なるべくならサアラにあまり痛い思いをさせたくなかった。
でも、レクルムも初めてのことに加減がわからなかった。
とうに彼のモノは痛いくらいに張り詰めていたが、それを無視して、サアラを丁寧に解していく。
自分の手で乱れるサアラは、本当に綺麗でかわいくて愛しかった。
ピンク赤の瞳をトロンとさせながらも、レクルムをまっすぐに見上げるサアラが、なにかに気づいたようで、「レクルム……」と彼の名を呼ぶ。
「なに?」
レクルムは彼女を愛撫しながら、その瞳を見つめる。
「あ……ん、私ばっかり、気持ちよく、なって、レクルムは?」
指を二本入れられて腰を揺らしながらも、彼女はレクルムのことを気にしているのだった。
かわいい彼女に思わず口づける。
そのままの距離で「僕もこうしてるのがうれしいよ」とささやいて、またキスをするけど、サアラは納得していなくて、「でも、あなたを受け入れるって……」とつぶやく。
「ここをしっかり解さないと。最初はすごく痛いらしいから」
「でも、もう……大丈夫です」
確かに彼女のそこは濡れそぼって、三本目の指もすんなり呑み込んだ。
喉を鳴らして、もういいのかと思う。
レクルムは手早く服を脱いだ。
じっと見ているサアラをチラッと見返すと、彼女は赤くなって、目を逸らせた。
(大きい……?)
お風呂でお腹に当たっていたときよりも立派なものがそそり立っていて、サアラはびっくりした。
(あれが私の中に入るの……?)
期待で先ほどまで指を入れられていたところが疼いた。
トロトロになっていた蜜口にレクルムは自身を当てた。蜜をまとわせるようにちゅぷちゅぷと擦りつけてから、グッと腰を落とす。
「あっ……」
熱い塊が入ってきたのがわかって、サアラは声をあげた。
「痛い?」
「ううん、大丈夫です」
サアラはそう言うが、異物感がすごくて、目を見開いていた。なにかに掴まりたくて、手をさまよわせていたら、レクルムが手を取り、彼の背中に回させた。
「痛かったら背中に爪立ててもいいから」
そうささやくと、口づけを落とす。
彼にしがみついて落ち着いたサアラは、にっこり笑った。
先っぽが入っただけでレクルムはすでに気持ちよくて、はぁぁと息を吐いて、射精感を逃す。
(狭くてあったかい……)
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一気に貫いてしまいたい欲求を抑えて、「一度抜こうか?」と聞く。
「レクルムは、気持ちいい、ですか?」
「うん、気持ち良すぎて、つらい」
そう答える彼の額には汗が浮かんでいた。
サアラはそれを拭ってあげて、頑張って微笑んだ。
「このまま、してください。レクルムが気持ちよくなるように」
健気なサアラが愛しすぎて、レクルムは激しく口づけた。
口を吸われて、上顎を舌で撫でられて、頭が霞むと、引き裂かれるような痛みが緩和した。
「あ……、キスされると痛みがマシになるかも」
彼女がつぶやくので、「お安い御用だよ」と彼は唇を合わせて、舌を絡ませた。
気を逸したらいいのかと思って、胸も愛撫すると、新たな愛液で滑りがよくなり、また奥に進めた。
ズンッ
最後の距離を詰めると、二人はピッタリと重なった。
「サアラ、全部入ったよ」
彼女をギュッと抱きしめ、口づける。
「レクルム……」
彼女も彼に抱きついて、その胸に顔を擦り寄せた。
サアラから好きがあふれていて、レクルムは幸福感に酔いしれた。
チュッチュッと際限なくキスを交わす。
そのうち、サアラの腰が揺れ始めたので、「動いてもいい?」とレクルムが懇願するように言った。
「はい。レクルムの好きなようにしていいんですよ?」
それがどんな結果をもたらすかわからず、サアラは微笑んだ。
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