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「……っ、ハァ、……っ!」

 かぶりつくように何度も唇を合わされて、息を吸われ、空気を求めて、合間に息をつく。その息もまた吸われて、クラクラしてくる。
 ガクッと膝が崩れたけれど、脚の間にダンケルトの膝が割り込んできて、上半身は彼の身体を押しつけられる。扉に貼りつくようにされて、ひたすら唇を貪られた。
 ダンケルトはときおり膝を動かすので、股の間が擦れて、とろりと身体の奥から蜜が溢れてくるのを感じる。
 身体が疼いて切なくなる。
 
(どういうこと……?)

 そう思うけど、思考はまとまらず、ダンケルトのなすがままだった。
 なにもわからなくなり、ぐったりした頃、ダンケルトは私を抱きあげた。
 鍛えられた彼の腕は難なく私を運ぶ。
 離れた唇がさみしくて、私は彼の頭を引き寄せてキスをした。
 ふっと笑うダンケルトの気配がして、キュッと胸が苦しくなる。

 私をベッドに下ろした彼は、上衣を脱いで、私にのしかかってきた。

(抱いてくれるの?)

 うれしくなった私は彼の首もとに腕を絡めて、キスをねだる。
 グッと喉奥を鳴らしたダンケルトは、額、目蓋、頬と順にキスを落としていき、最後に唇にキスをした。
 最初は触れるだけのキスがすぐに深くなって、唇の間から舌が入り込んできた。
 歯列をたどり、上顎をくすぐられると、感じたことのない快感が生まれ、ビクッと身体が跳ねる。
 私の頬をなでていたダンケルトの手が胸に移った。

(気持ちいい……)

 服の上から持ち上げるように胸を揉まれ、親指で乳首を擦られると、得も言われぬ快感が広がり、腰が浮く。
 でも、布越しなのがもどかしくて、私は訓練着のボタンを外した。
 私の意図を察したダンケルトも脱ぐのを手伝ってくれて、あっという間に裸になる。
 ショーツを脱がされるとき、ぐちょぐちょになっていたのが恥ずかしかったけど、それよりもダンケルトとひとつになりたい欲に浮かされ、彼の手に身を委ねた。

「エリカ、綺麗だ……」

 私の筋肉質な身体を見て、ダンケルトはつぶやいた。
 胸はそれなりにあるけれど、普通の令嬢と違って、硬い身体だと思う。
 リップサービスでも、そう言われてうれしくなる。

「………(ダンケルト)」

 声の出ない声で彼の名前を呼んで、先を促した。
 
 彼は両手で胸を揉み、先端の色づいたところを口に含んだ。

「っ! ……! ………ッ」

 舌で転がされたり、吸われたりすると、気持ち良すぎて首を振った。
 でも、もっと疼いて疼いて仕方ないところがある。
 私はダンケルトの手を取り、脚の間に導いた。
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