シャンパンをかけられたら、御曹司の溺愛がはじまりました

入海月子

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恋人のふり?②

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 ⼀度触れた唇はすぐに舞い戻り、今度は下唇を⾷むように⼝づけられる。
 それは官能的なキスで、⼀花は思わず受け⼊れるように唇を開いてしまった。
 そこへ⾆が押し⼊ってくる。

「ふ、ぅんっ……」

 彼⼥の中を探るように⾆がうごめく。
 ⾝を引こうとした⼀花の後頭部が掴まれ、さらに唇を押しつけられた。
 ⻭列や上顎を辿っていた⾆が、彼⼥のものを⾒つけ、すくい上げる。

「んっ……」

 ⾆を絡められて吸われて、⼀花はくらくらした。
 ⾝体を⽀えようと、彼のバスローブを掴む。
 ⾆は熱いのに、彼の⾝体は冷えていた。
 颯⽃は壁についていた⼿を動かし、⼀花の背中をなでおろす。
 彼の⼿も冷たく、ぞくりと⼀花は⾝震いした。
 それをなだめるように何度か彼⼥の背中を往復した⼿は前に回ってきて、胸の膨らみをゆるやかになでる。
 その頂点がますます尖ってくるのを感じる。
 颯⽃はそこを押したりなでたりしてさらに刺激を与えてきた。

(気持ちいい……けど、どうして……?)

 ぼんやりした思考の⽚すみで疑問に思うものの、なぜだか抵抗する気になれない。
 深いキスと愛撫に、⼀花は翻弄され、そのうち⽴っていられなくなる。
 ガクッと膝が崩れ落ちそうになったところを、颯⽃の膝が脚の間に挿し込まれ、彼⼥の⾝体を⽀えた。

「んんっ!」

 そのままぐりぐりと脚で秘部をこすられ、⼀花の息が上がった。
 下着をつけていないそこは蜜を垂らし、彼の脚を濡らす。
 ちゅぱっと⽔⾳を⽴てて、颯⽃がようやく唇を離したと思ったら、⼀花を抱き上げた。

「え? きゃあ!」

 ぐらりと⾝体が揺れて、⼀花は慌てて彼の⾸もとに掴まった。
 颯⽃は彼⼥の額や頬や唇にキスを落としながら、寝室に運んでいく。
 そのしぐさは⽢く、⼀花は夢⾒⼼地になってしまう。
 ベッドに降ろされた彼⼥の上に、颯⽃が乗り上げてくる。
 ⾸筋に⾆を這わせながら、彼⼥のバスローブのひもを解き、⼿を胸もとに差し⼊れた。
 すくい上げるように胸を揉まれる。
 ⼿の動きとともにバスローブがめくれて、⼀花の⾝体があらわになった。

(どうして? 恋⼈のふり、よね……?)

 そう思うのに、熱い愛撫に思考が乱れる。
 彼の指が唇が、⼀花の欲望を駆り⽴てる。
 蜜を垂らしていたところが切なくなって、⾝をよじる。
 とうとう颯⽃がそこに指を⼊れたとき、⼀花はそれを⾷い締めて達してしまった。
 そんなことは初めてだ。
 颯⽃が薄く笑った。
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