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惚れ薬②
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(だめだ!)
(やっぱりダメ!)
リュオもラフィーも同時に手を伸ばして、相手のグラスを奪うと、飲み干した。最後の最後で、やっぱり惚れ薬を飲ませるのは違うと思い、飲まれる前にと、相手のジュースを飲んだのだった。二人の行動は完全にシンクロしていた。
そして、ドンとグラスを置いた勢いで言った。
「ラフィー、好きだ!」
「リュオ、好きなの!」
「「えっ?」」
決死の思いで気持ちを告げた二人は、自分の言われたことが頭に入ってこなかった。
相手の行動の意味も量りかねていた。
((今、好きって言った?))
空耳じゃないかと、マジマジとお互いの顔を見つめる。
そんな二人に突如耐えがたい熱が襲ってきた。
ドクドクドク……。
心臓が早鐘を打ち、体温が急上昇する。
もともと惚れているのだから、惚れ薬を飲んでも変わらないと思ったのに、薬効は強烈で、好きな想いを欲望を何十倍にも燃え上がらせた。
(好きだ……)
(好き……)
((欲しい……!))
熱を帯びた瞳は互いの目を奪い惹きつけて離さない。
吸い寄せられるように二人は唇を合わせた。
一度触れ合ってしまうと、離れがたく、抗いがたい衝動に促されて、気がつくと抱き合い、お互いの唇を貪っていた。
ラフィーの唇を食むように口を動かしていたリュオが隙間を見つけて、彼女の口内に舌を侵入させた。クチュクチュと音をさせながら、ラフィーの口の中を舐め回し、舌を擦りつける。ラフィーも夢中でそれに応え、体をリュオに擦り寄せた。そこからさらに熱が生まれ、体の奥がキュンとなる。
舌を絡め、息を吸いつくされて苦しくなって、ラフィーは唇を離した。
「…………ッ!」
その直後、ハッと二人は我に返った。
「なんで!?」
「ごめん!」
ラフィーが唇を押さえて、リュオが謝った。
それでも、二人の間の磁力は強力なままで、ともするとまた唇を寄せたくなってしまう。それどころか、もっとくっつきたいという思いが強烈に湧き上がってくる。
それを強引に押し込めて、リュオはラフィーを見つめた。
「……ラフィー、好きなんだ」
絞り出すように苦しげにリュオがつぶやく。
ラフィーはエメラルドの瞳が零れそうなほど目を見開いた。言われたことが信じられず、戸惑う。
「え、でも、ベアトリーチェは?」
「なんでそこでベアトリーチェが出てくるんだ?」
訝しげにリュオは眉をひそめた。
「だって、リュオが好きなのはベアトリーチェなんでしょ?」
「ベアトリーチェのことは好きだけど、彼女は……」
リュオは言いよどみ、ラフィーはやっぱりと目を伏せた。
その様子に慌ててリュオが弁解する。
「ベアトリーチェは魔兎なんだ! 隣りの博士がこっそり飼っていて、昔から僕に懐いていて、とても可愛いんだ!」
「魔兎!?」
思ってもみなかった言葉が出てきて、ラフィーは驚いた。
(まさか人間じゃなかったなんて……)
『ほら、ごらん』とガイラの笑う顔が目に浮かぶ。
ほっとしたラフィーはへにゃっと笑った。
その笑顔を愛しく思いながらも、リュオも問いただした。
「あんたは、本当はクロードが好きなんだろ?」
「なんでクロード? 彼が好きなのは師匠でしょ?」
「だから、片想いで望みがないから、僕でもいいと思ってくれたのか? それならそれでいいけど」
先ほどの情熱的な口づけを思い出し、ラフィーが絆されてくれたのかとリュオは思った。それでいいと言いながら、拗ねたように言い方になってしまったリュオに、ラフィーは激しく否定した。
「違うわ! 私が好きなのはずっとリュオよ!」
ラフィーに断言されて、白い頬を染めつつ、それでも信じられずにリュオは反論した。
「でも、非の打ち所がないとか言ってたよね? クロードがガイラに絡んでたら、切なそうにして、すぐ逃げ出すし」
「だって、誰が見たってクロードは素敵じゃない? それにクロードが師匠を口説くところなんて、胸焼けするもの。逃げ出したくもなるわよ!」
「誰が見ても素敵か……」
「あら、私にとっては、リュオの方が素敵よ!」
勢いで言ってしまったラフィーは、自分がとても恥ずかしいことを言ったと思って、プイッと横を向いた。
今度こそリュオは真っ赤になる。
そっとラフィーの頬に手を当て、自分の方を向かせる。
「ラフィー、本当に?」
かすれた声で自信なさげに聞いてくるリュオを、ラフィーは潤んだ目で見返して、大きく頷いた。
「もちろんよ! 私が好きなのはリュオだもん。一番素敵に決まってるわ!」
ぱあっと顔を輝かせて、リュオはラフィーを抱きしめた。
「ラフィー、僕も好きだ。もうずっと好きなんだ!」
(信じられない……。でも、本当?)
ラフィーは幸せすぎてふわふわした。夢じゃないかとリュオを見上げると、熱を帯びた銀の眼差しでまっすぐラフィーを見ていた。
磁石が引き合うように、二人は再び唇を合わせた。
ようやく想いが通じ合ってからのキスは先ほど以上に甘く素敵で、もう本当に離れたくなかった。
唇を食みながら、リュオがラフィーの髪を撫でる。ラフィーはそれに応えながら、リュオの背中を撫でた。
互いの手から快感が生まれ、ゾクゾクッと全身に広がった。
ふいにリュオが唇を離して、苦しげにささやいた。
「ラフィー、今夜は帰ってくれないか?」
息を呑んで、傷ついた目をしたラフィーに、リュオは慌てて言葉を重ねる。
「違うんだ! 今夜の僕は惚れ薬でおかしくなってるから、自制心に自信がないんだ。だから……」
「惚れ薬? 私は飲ませてないわよ?」
「うん、知ってる。自分で飲んだんだから」
「自分で?」
驚くラフィーに気まずそうにリュオは説明した。
「ごめん。ラフィーに惚れ薬を飲ませようとしたんだ。僕のものにしたくて。ラフィーがクロードに惚れ薬を飲ませようとしてると思ってたんだ。卑怯だよね。ごめん」
目を伏せたリュオの頬に触れ、ラフィーはふんわり微笑んだ。至近距離で銀と緑の視線が合う。
「ううん、結局飲ませないで好きだと言ってくれたでしょ? それに、私もなの」
「どういうこと?」
「私もリュオに惚れ薬を飲ませようとしてたの。ベアトリーチェに使われる前にと思って。でも、できなかった」
「それで、僕のジュースを飲んだのか!」
ようやく先ほどのお互いの行動の意味がわかって、二人は苦笑した。
「なんだか僕たちは似た者同士だな」
「そうね。変な誤解と意地を張り合っちゃって」
「こんなに好きなのにな」
「うん」
微笑んだリュオはチュッとキスをして、慌てて体を離した。これ以上は危ないと思ったのだ。
それなのに、ラフィーは彼に抱きついてきた。それをやんわりと押し返しながら、リュオは眉を下げた。
「ラフィー、今、僕たちは惚れ薬のせいで正気じゃない。一旦落ち着いてから、また会おう」
「いやよ!」
ラフィーはまたリュオにしがみついた。
「ラフィー」
困った顔で諭すようにリュオが彼女の名を呼ぶ。
柔らかい体に甘い香りに、リュオの理性はそろそろ限界だった。
(これ以上一緒にいたら、手を出してしまう。まだお互いの気持ちを確認できたばかりなのに)
勢いでそうなってしまうのは、リュオは嫌だった。
それなのに、ラフィーは離さないとばかりにぎゅうぎゅう体を押しつけてきて、彼の胸の中でつぶやいた。
「惚れ薬は、正気を失わせるものじゃなくて、その人の気持ちを増幅させるものなの。だから、今、私たちがお互いを欲しいと思ってるのは、もともとの気持ちなのよ?」
そう言って、ラフィーはリュオの熱く硬くなっているところに手を伸ばした。
「ラ、ラフィー!」
彼女に触られて、ますます猛るものを持て余して、リュオは咎めるように叫んだ。
それでも、ラフィーは手を離さない。リュオのものを擦りながら、上目遣いでねだってきた。
正気を失わせるものではないと言いつつ、ラフィーはある意味、惚れ薬に酔っていた。リュオはまだ欲望に対して耐性はあったが、ラフィーの方は初めての情欲に浮かされ、リュオとくっつきたくて仕方がなくなっていた。
その壮絶に色っぽくて可愛いラフィーに、リュオはカラカラになった口で、ゴクリと唾を呑み込んだ。
「ねぇ、リュオ、いや?」
可愛らしく切なげに瞳を揺らすラフィーに、とうとうリュオの理性の糸が切れた。
「嫌なわけないだろ! もう知らないからな!」
ラフィーに押されていた体を、今度は反対に押し倒して、リュオはラフィーに深く口づけた。
(やっぱりダメ!)
リュオもラフィーも同時に手を伸ばして、相手のグラスを奪うと、飲み干した。最後の最後で、やっぱり惚れ薬を飲ませるのは違うと思い、飲まれる前にと、相手のジュースを飲んだのだった。二人の行動は完全にシンクロしていた。
そして、ドンとグラスを置いた勢いで言った。
「ラフィー、好きだ!」
「リュオ、好きなの!」
「「えっ?」」
決死の思いで気持ちを告げた二人は、自分の言われたことが頭に入ってこなかった。
相手の行動の意味も量りかねていた。
((今、好きって言った?))
空耳じゃないかと、マジマジとお互いの顔を見つめる。
そんな二人に突如耐えがたい熱が襲ってきた。
ドクドクドク……。
心臓が早鐘を打ち、体温が急上昇する。
もともと惚れているのだから、惚れ薬を飲んでも変わらないと思ったのに、薬効は強烈で、好きな想いを欲望を何十倍にも燃え上がらせた。
(好きだ……)
(好き……)
((欲しい……!))
熱を帯びた瞳は互いの目を奪い惹きつけて離さない。
吸い寄せられるように二人は唇を合わせた。
一度触れ合ってしまうと、離れがたく、抗いがたい衝動に促されて、気がつくと抱き合い、お互いの唇を貪っていた。
ラフィーの唇を食むように口を動かしていたリュオが隙間を見つけて、彼女の口内に舌を侵入させた。クチュクチュと音をさせながら、ラフィーの口の中を舐め回し、舌を擦りつける。ラフィーも夢中でそれに応え、体をリュオに擦り寄せた。そこからさらに熱が生まれ、体の奥がキュンとなる。
舌を絡め、息を吸いつくされて苦しくなって、ラフィーは唇を離した。
「…………ッ!」
その直後、ハッと二人は我に返った。
「なんで!?」
「ごめん!」
ラフィーが唇を押さえて、リュオが謝った。
それでも、二人の間の磁力は強力なままで、ともするとまた唇を寄せたくなってしまう。それどころか、もっとくっつきたいという思いが強烈に湧き上がってくる。
それを強引に押し込めて、リュオはラフィーを見つめた。
「……ラフィー、好きなんだ」
絞り出すように苦しげにリュオがつぶやく。
ラフィーはエメラルドの瞳が零れそうなほど目を見開いた。言われたことが信じられず、戸惑う。
「え、でも、ベアトリーチェは?」
「なんでそこでベアトリーチェが出てくるんだ?」
訝しげにリュオは眉をひそめた。
「だって、リュオが好きなのはベアトリーチェなんでしょ?」
「ベアトリーチェのことは好きだけど、彼女は……」
リュオは言いよどみ、ラフィーはやっぱりと目を伏せた。
その様子に慌ててリュオが弁解する。
「ベアトリーチェは魔兎なんだ! 隣りの博士がこっそり飼っていて、昔から僕に懐いていて、とても可愛いんだ!」
「魔兎!?」
思ってもみなかった言葉が出てきて、ラフィーは驚いた。
(まさか人間じゃなかったなんて……)
『ほら、ごらん』とガイラの笑う顔が目に浮かぶ。
ほっとしたラフィーはへにゃっと笑った。
その笑顔を愛しく思いながらも、リュオも問いただした。
「あんたは、本当はクロードが好きなんだろ?」
「なんでクロード? 彼が好きなのは師匠でしょ?」
「だから、片想いで望みがないから、僕でもいいと思ってくれたのか? それならそれでいいけど」
先ほどの情熱的な口づけを思い出し、ラフィーが絆されてくれたのかとリュオは思った。それでいいと言いながら、拗ねたように言い方になってしまったリュオに、ラフィーは激しく否定した。
「違うわ! 私が好きなのはずっとリュオよ!」
ラフィーに断言されて、白い頬を染めつつ、それでも信じられずにリュオは反論した。
「でも、非の打ち所がないとか言ってたよね? クロードがガイラに絡んでたら、切なそうにして、すぐ逃げ出すし」
「だって、誰が見たってクロードは素敵じゃない? それにクロードが師匠を口説くところなんて、胸焼けするもの。逃げ出したくもなるわよ!」
「誰が見ても素敵か……」
「あら、私にとっては、リュオの方が素敵よ!」
勢いで言ってしまったラフィーは、自分がとても恥ずかしいことを言ったと思って、プイッと横を向いた。
今度こそリュオは真っ赤になる。
そっとラフィーの頬に手を当て、自分の方を向かせる。
「ラフィー、本当に?」
かすれた声で自信なさげに聞いてくるリュオを、ラフィーは潤んだ目で見返して、大きく頷いた。
「もちろんよ! 私が好きなのはリュオだもん。一番素敵に決まってるわ!」
ぱあっと顔を輝かせて、リュオはラフィーを抱きしめた。
「ラフィー、僕も好きだ。もうずっと好きなんだ!」
(信じられない……。でも、本当?)
ラフィーは幸せすぎてふわふわした。夢じゃないかとリュオを見上げると、熱を帯びた銀の眼差しでまっすぐラフィーを見ていた。
磁石が引き合うように、二人は再び唇を合わせた。
ようやく想いが通じ合ってからのキスは先ほど以上に甘く素敵で、もう本当に離れたくなかった。
唇を食みながら、リュオがラフィーの髪を撫でる。ラフィーはそれに応えながら、リュオの背中を撫でた。
互いの手から快感が生まれ、ゾクゾクッと全身に広がった。
ふいにリュオが唇を離して、苦しげにささやいた。
「ラフィー、今夜は帰ってくれないか?」
息を呑んで、傷ついた目をしたラフィーに、リュオは慌てて言葉を重ねる。
「違うんだ! 今夜の僕は惚れ薬でおかしくなってるから、自制心に自信がないんだ。だから……」
「惚れ薬? 私は飲ませてないわよ?」
「うん、知ってる。自分で飲んだんだから」
「自分で?」
驚くラフィーに気まずそうにリュオは説明した。
「ごめん。ラフィーに惚れ薬を飲ませようとしたんだ。僕のものにしたくて。ラフィーがクロードに惚れ薬を飲ませようとしてると思ってたんだ。卑怯だよね。ごめん」
目を伏せたリュオの頬に触れ、ラフィーはふんわり微笑んだ。至近距離で銀と緑の視線が合う。
「ううん、結局飲ませないで好きだと言ってくれたでしょ? それに、私もなの」
「どういうこと?」
「私もリュオに惚れ薬を飲ませようとしてたの。ベアトリーチェに使われる前にと思って。でも、できなかった」
「それで、僕のジュースを飲んだのか!」
ようやく先ほどのお互いの行動の意味がわかって、二人は苦笑した。
「なんだか僕たちは似た者同士だな」
「そうね。変な誤解と意地を張り合っちゃって」
「こんなに好きなのにな」
「うん」
微笑んだリュオはチュッとキスをして、慌てて体を離した。これ以上は危ないと思ったのだ。
それなのに、ラフィーは彼に抱きついてきた。それをやんわりと押し返しながら、リュオは眉を下げた。
「ラフィー、今、僕たちは惚れ薬のせいで正気じゃない。一旦落ち着いてから、また会おう」
「いやよ!」
ラフィーはまたリュオにしがみついた。
「ラフィー」
困った顔で諭すようにリュオが彼女の名を呼ぶ。
柔らかい体に甘い香りに、リュオの理性はそろそろ限界だった。
(これ以上一緒にいたら、手を出してしまう。まだお互いの気持ちを確認できたばかりなのに)
勢いでそうなってしまうのは、リュオは嫌だった。
それなのに、ラフィーは離さないとばかりにぎゅうぎゅう体を押しつけてきて、彼の胸の中でつぶやいた。
「惚れ薬は、正気を失わせるものじゃなくて、その人の気持ちを増幅させるものなの。だから、今、私たちがお互いを欲しいと思ってるのは、もともとの気持ちなのよ?」
そう言って、ラフィーはリュオの熱く硬くなっているところに手を伸ばした。
「ラ、ラフィー!」
彼女に触られて、ますます猛るものを持て余して、リュオは咎めるように叫んだ。
それでも、ラフィーは手を離さない。リュオのものを擦りながら、上目遣いでねだってきた。
正気を失わせるものではないと言いつつ、ラフィーはある意味、惚れ薬に酔っていた。リュオはまだ欲望に対して耐性はあったが、ラフィーの方は初めての情欲に浮かされ、リュオとくっつきたくて仕方がなくなっていた。
その壮絶に色っぽくて可愛いラフィーに、リュオはカラカラになった口で、ゴクリと唾を呑み込んだ。
「ねぇ、リュオ、いや?」
可愛らしく切なげに瞳を揺らすラフィーに、とうとうリュオの理性の糸が切れた。
「嫌なわけないだろ! もう知らないからな!」
ラフィーに押されていた体を、今度は反対に押し倒して、リュオはラフィーに深く口づけた。
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