9 / 20
再びのルクル湖
しおりを挟む
それから、ラフィーはガイラに言われるまま、しぶしぶ惚れ薬の素材を集めた。
幸い、ほとんどが昼間に調達できるものだったので、仕事の合間を見て、森や湖に行き、採取してきた。
植物や鉱物だけでなく、虫や小動物というお題もあり、ラフィーは網を持って、森を駆けずり回り、すり傷や泥をいっぱい付けて戻ってくることもあった。
そんなときに限って、リュオにばったり会ってしまって、あきれた顔をされる。
リュオは、ラフィーの髪についた葉っぱを取ってやりながら、つぶやく。
「僕だったら、そんなボロボロにならずに捕まえられるのに」
「悪かったわね! どんくさくて」
「お願いしますと頭を下げるなら、付き合ってやらなくもないけど?」
「頼んでも意味ないわ! どうせ自力で獲らないといけないんだから」
「でも、囲い込むことはできる。どうせ無闇矢鱈と走り回ってるんだろ? その方が効率がいい」
「余計なお世話よ! そんな青白い顔をして、リュオはさっさと家に帰って寝た方がいいんじゃない?」
忙しい日々が続いているようで、相変わらず、リュオの顔色は悪く、寝不足のように見えた。
そんな不健康そうでも、魅力的なのはずるいとラフィーは思う。
「それこそ、余計なお世話だよ。あんたに心配される覚えはない!」
「心配なんかしてないし!」
双方、プイッとなって、その場を後にした。
売り言葉に買い言葉で、二人は自分の想いとは裏腹のことばかり言ってしまう。
(あー、どうして私はこんな可愛くない言い方しかできないんだろう……)
つくづくリュオの好きな可愛らしい子から遠いなぁとラフィーは自分が嫌になった。
リュオはリュオで、ラフィーが怪我したり、危険な目に遭わないか、心配でならないのに、口を開けば嫌味な言い方しかできなくて、自己嫌悪に陥る。
できれば強引についていきたい。でも、さすがに昼間は業務があるので無理だった。
(それでも、ラフィーが頼んでくれたら、なにをおいても駆けつけるのに)
リュオは溜め息をついた。
素材集めの中で、ひとつ難題だったのが、『黄昏の湖の水』というものだった。
ラフィーは午後遅めからルクル湖に向かって、他の素材を集めつつ、夕暮れを待った。
そして、湖が金色に染まった瞬間に、急いで水を採る。
ふと顔をあげると、そこははっと息を呑むような美しさだった。
夕陽の斜光に照らされて、辺り一面、空気も湖面も金白にきらめき、湖岸に生えている草木でさえも金でできているかのように輝いている。
ラフィーはすぐに引き返そうと思っていたのに、つい、その神々しい景色に見惚れた。
(リュオに見せたかったな)
真反対の暗闇の中、ここで過ごしたことを思い出す。
あのとき、リュオにひっつきまくっていたのも思い出して、ひとり赤くなる。
「あっ、帰らないと!」
我に返ったラフィーは一目散に街へと駆け出した。
蜂蜜色が琥珀色に変わっていき、そこに少しずつ闇が混ざってくる。ラフィーは闇と競争するように帰り道を急いだ。
西門に着いたときには、とっぷりと日は暮れて、暗闇の中、半泣きで戻ってきた。
「つ、着いた。よかったぁ」
田舎育ちで、野原を駆け回ったり、畑仕事を手伝ったりしていたから、体力には自信があるけど、さすがにルクル湖から小走りで戻ってきたので、ラフィーはクタクタになっていた。
西門に近づくと、向こうから誰かが走ってくるのが見えた。
顔の見える距離になると、銀の瞳が街明かりにきらめいた。
「リュオ? どうしてここに?」
ラフィーは驚いて、声をあげた。そこにいたのはいつも通り不機嫌そうな顔のリュオだった。ラフィーの顔を見ると彼は速度を落とし、歩いて近寄ってきた。
息があがっているらしく、不思議そうに見ているラフィーに答えられない。
「…………夜にひとりで街外を出歩くなんて、危ないだろ」
ようやく息を整えたリュオが、表情と同じくらい不機嫌そうな声で言った。表情のわりには、ラフィーを気づかう内容で、彼女の心拍数があがった。
「もしかして、迎えに来てくれたの?」
「そんなわけないだろ! たまたま! 用があって、通りかかっただけだよ」
「そ、そうだよね」
変な期待をしてしまった自分が恥ずかしくて、ラフィーは顔を赤らめた。
(バカみたい。そんなわけないのに)
図星をつかれて、思わず否定してしまったリュオは、どうして素直に頷かなかったのかと、ますます不機嫌な顔になった。
「それだったら、私に構わず、さっさと帰ったら?」
恥ずかしさをごまかすように、ラフィーはツンとして言う。
「構わずと言ったって、どうせ同じ方向だろ? それとも、どこか寄るところでもあるのか?」
「別にないけど」
「じゃあ、帰ろう」
リュオはそう言って、踵を返す。
「用は?」
「もう終わった」
それなら、なぜ走っていたのか疑問に思ったが、リュオの言う通り、帰り道は一緒なので、その背中を追う。
賑やかな通りに来たとき、食事時の雑多な匂いがする中で、ひときわ美味しそうな匂いが漂ってきた。
肉を焼いているような香ばしい匂い。
ラフィーがその発生源を探して、キョロキョロすると、露店で肉串を焼いていた。
ジュウジュウと音を立て油やタレが焦げて、煙ですら美味しそうだ。
くぅうう~。
ラフィーのお腹が鳴った。
彼女は慌ててお腹を引っ込め、それ以上鳴らないようにして、素知らぬ顔をする。
(そんなに近くないし、リュオには聞かれてないよね?)
願望を込めて思ったが、しっかり聞かれていたようで、リュオがチラッとラフィーを見た。
無言でスタスタとその店に近寄っていき、「二本くれ」と買い求める。
「ん……」
できたてのタレのしたたる肉串が差し出されて、ラフィーは驚いて、それを見つめた。
「早く持ってくれないと、僕が食べられない」
そう言われて、ラフィーは急いで肉串を受け取った。
「あ、ありがとう! あっ、お金!」
「そんなのいらない」
顔をしかめられて、自分より遥かにお金持ちであろう彼に却って失礼だったかと、ラフィーは黙って頭を下げた。
肉串一本奢るぐらいの甲斐性はあるよと、リュオは心の中でぼやく。
(あっ、ラフィーを食事に誘えばよかった! 絶好の機会だったのに!)
今更ながらに思いついて、リュオは地団駄を踏む。
でも、肉串を買った今、中途半端すぎて、もう言い出せない。
八つ当たりのようにリュオは肉串にかぶりついた。
「うまい……!」
リュオの言葉に、ラフィーも一口食べて、にっこりと頬を緩めた。
「ほんと、美味しい~!」
「かわ……」
「かわ?」
「か、皮のところが特に美味しいな」
「うん! すごいジューシーで、くにゅっとした食感がいいよね!」
無邪気なラフィーの笑顔に思わず『かわいい』と言いかけて、ごまかしたリュオは『なんで素直に言えないんだ、僕は!』と嘆いた。
肉串を食べ終えた頃、王宮の門に着いた。
「それじゃあ」
「うん、おやすみ」
リュオはそっけなく言って、二人は別れた。
彼は休憩になにか食べようかと食堂に向かっていたときに、ラフィーが一人で湖に向かったことを小耳に挟んで、居ても立っても居られなくなり、西門へ走ったのだった。戻ったら、作業の続きが待っている。
今日も遅くなりそうだと、リュオは溜め息をついた。
部屋に戻ったラフィーは荷物を置き、食堂に行く前に着替えた。汗と埃で気持ち悪かったからだ。
(結構走ったもんね……)
と、自分が汗臭かったことに気づく。
(よりによって、リュオがいるときに汗臭いなんて……!)
ラフィーは恥ずかしさに身悶えた。
つくづくリュオの前では、かわいくないところしか見せられないなぁとがっかりした。
幸い、ほとんどが昼間に調達できるものだったので、仕事の合間を見て、森や湖に行き、採取してきた。
植物や鉱物だけでなく、虫や小動物というお題もあり、ラフィーは網を持って、森を駆けずり回り、すり傷や泥をいっぱい付けて戻ってくることもあった。
そんなときに限って、リュオにばったり会ってしまって、あきれた顔をされる。
リュオは、ラフィーの髪についた葉っぱを取ってやりながら、つぶやく。
「僕だったら、そんなボロボロにならずに捕まえられるのに」
「悪かったわね! どんくさくて」
「お願いしますと頭を下げるなら、付き合ってやらなくもないけど?」
「頼んでも意味ないわ! どうせ自力で獲らないといけないんだから」
「でも、囲い込むことはできる。どうせ無闇矢鱈と走り回ってるんだろ? その方が効率がいい」
「余計なお世話よ! そんな青白い顔をして、リュオはさっさと家に帰って寝た方がいいんじゃない?」
忙しい日々が続いているようで、相変わらず、リュオの顔色は悪く、寝不足のように見えた。
そんな不健康そうでも、魅力的なのはずるいとラフィーは思う。
「それこそ、余計なお世話だよ。あんたに心配される覚えはない!」
「心配なんかしてないし!」
双方、プイッとなって、その場を後にした。
売り言葉に買い言葉で、二人は自分の想いとは裏腹のことばかり言ってしまう。
(あー、どうして私はこんな可愛くない言い方しかできないんだろう……)
つくづくリュオの好きな可愛らしい子から遠いなぁとラフィーは自分が嫌になった。
リュオはリュオで、ラフィーが怪我したり、危険な目に遭わないか、心配でならないのに、口を開けば嫌味な言い方しかできなくて、自己嫌悪に陥る。
できれば強引についていきたい。でも、さすがに昼間は業務があるので無理だった。
(それでも、ラフィーが頼んでくれたら、なにをおいても駆けつけるのに)
リュオは溜め息をついた。
素材集めの中で、ひとつ難題だったのが、『黄昏の湖の水』というものだった。
ラフィーは午後遅めからルクル湖に向かって、他の素材を集めつつ、夕暮れを待った。
そして、湖が金色に染まった瞬間に、急いで水を採る。
ふと顔をあげると、そこははっと息を呑むような美しさだった。
夕陽の斜光に照らされて、辺り一面、空気も湖面も金白にきらめき、湖岸に生えている草木でさえも金でできているかのように輝いている。
ラフィーはすぐに引き返そうと思っていたのに、つい、その神々しい景色に見惚れた。
(リュオに見せたかったな)
真反対の暗闇の中、ここで過ごしたことを思い出す。
あのとき、リュオにひっつきまくっていたのも思い出して、ひとり赤くなる。
「あっ、帰らないと!」
我に返ったラフィーは一目散に街へと駆け出した。
蜂蜜色が琥珀色に変わっていき、そこに少しずつ闇が混ざってくる。ラフィーは闇と競争するように帰り道を急いだ。
西門に着いたときには、とっぷりと日は暮れて、暗闇の中、半泣きで戻ってきた。
「つ、着いた。よかったぁ」
田舎育ちで、野原を駆け回ったり、畑仕事を手伝ったりしていたから、体力には自信があるけど、さすがにルクル湖から小走りで戻ってきたので、ラフィーはクタクタになっていた。
西門に近づくと、向こうから誰かが走ってくるのが見えた。
顔の見える距離になると、銀の瞳が街明かりにきらめいた。
「リュオ? どうしてここに?」
ラフィーは驚いて、声をあげた。そこにいたのはいつも通り不機嫌そうな顔のリュオだった。ラフィーの顔を見ると彼は速度を落とし、歩いて近寄ってきた。
息があがっているらしく、不思議そうに見ているラフィーに答えられない。
「…………夜にひとりで街外を出歩くなんて、危ないだろ」
ようやく息を整えたリュオが、表情と同じくらい不機嫌そうな声で言った。表情のわりには、ラフィーを気づかう内容で、彼女の心拍数があがった。
「もしかして、迎えに来てくれたの?」
「そんなわけないだろ! たまたま! 用があって、通りかかっただけだよ」
「そ、そうだよね」
変な期待をしてしまった自分が恥ずかしくて、ラフィーは顔を赤らめた。
(バカみたい。そんなわけないのに)
図星をつかれて、思わず否定してしまったリュオは、どうして素直に頷かなかったのかと、ますます不機嫌な顔になった。
「それだったら、私に構わず、さっさと帰ったら?」
恥ずかしさをごまかすように、ラフィーはツンとして言う。
「構わずと言ったって、どうせ同じ方向だろ? それとも、どこか寄るところでもあるのか?」
「別にないけど」
「じゃあ、帰ろう」
リュオはそう言って、踵を返す。
「用は?」
「もう終わった」
それなら、なぜ走っていたのか疑問に思ったが、リュオの言う通り、帰り道は一緒なので、その背中を追う。
賑やかな通りに来たとき、食事時の雑多な匂いがする中で、ひときわ美味しそうな匂いが漂ってきた。
肉を焼いているような香ばしい匂い。
ラフィーがその発生源を探して、キョロキョロすると、露店で肉串を焼いていた。
ジュウジュウと音を立て油やタレが焦げて、煙ですら美味しそうだ。
くぅうう~。
ラフィーのお腹が鳴った。
彼女は慌ててお腹を引っ込め、それ以上鳴らないようにして、素知らぬ顔をする。
(そんなに近くないし、リュオには聞かれてないよね?)
願望を込めて思ったが、しっかり聞かれていたようで、リュオがチラッとラフィーを見た。
無言でスタスタとその店に近寄っていき、「二本くれ」と買い求める。
「ん……」
できたてのタレのしたたる肉串が差し出されて、ラフィーは驚いて、それを見つめた。
「早く持ってくれないと、僕が食べられない」
そう言われて、ラフィーは急いで肉串を受け取った。
「あ、ありがとう! あっ、お金!」
「そんなのいらない」
顔をしかめられて、自分より遥かにお金持ちであろう彼に却って失礼だったかと、ラフィーは黙って頭を下げた。
肉串一本奢るぐらいの甲斐性はあるよと、リュオは心の中でぼやく。
(あっ、ラフィーを食事に誘えばよかった! 絶好の機会だったのに!)
今更ながらに思いついて、リュオは地団駄を踏む。
でも、肉串を買った今、中途半端すぎて、もう言い出せない。
八つ当たりのようにリュオは肉串にかぶりついた。
「うまい……!」
リュオの言葉に、ラフィーも一口食べて、にっこりと頬を緩めた。
「ほんと、美味しい~!」
「かわ……」
「かわ?」
「か、皮のところが特に美味しいな」
「うん! すごいジューシーで、くにゅっとした食感がいいよね!」
無邪気なラフィーの笑顔に思わず『かわいい』と言いかけて、ごまかしたリュオは『なんで素直に言えないんだ、僕は!』と嘆いた。
肉串を食べ終えた頃、王宮の門に着いた。
「それじゃあ」
「うん、おやすみ」
リュオはそっけなく言って、二人は別れた。
彼は休憩になにか食べようかと食堂に向かっていたときに、ラフィーが一人で湖に向かったことを小耳に挟んで、居ても立っても居られなくなり、西門へ走ったのだった。戻ったら、作業の続きが待っている。
今日も遅くなりそうだと、リュオは溜め息をついた。
部屋に戻ったラフィーは荷物を置き、食堂に行く前に着替えた。汗と埃で気持ち悪かったからだ。
(結構走ったもんね……)
と、自分が汗臭かったことに気づく。
(よりによって、リュオがいるときに汗臭いなんて……!)
ラフィーは恥ずかしさに身悶えた。
つくづくリュオの前では、かわいくないところしか見せられないなぁとがっかりした。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
政略結婚だと思っていたのに、将軍閣下は歌姫兼業王女を溺愛してきます
蓮恭
恋愛
――エリザベート王女の声は呪いの声。『白の王妃』が亡くなったのも、呪いの声を持つ王女を産んだから。あの嗄れた声を聞いたら最後、死んでしまう。ーー
母親である白の王妃ことコルネリアが亡くなった際、そんな風に言われて口を聞く事を禁じられたアルント王国の王女、エリザベートは口が聞けない人形姫と呼ばれている。
しかしエリザベートの声はただの掠れた声(ハスキーボイス)というだけで、呪いの声などでは無かった。
普段から城の別棟に軟禁状態のエリザベートは、時折城を抜け出して幼馴染であり乳兄妹のワルターが座長を務める旅芸人の一座で歌を歌い、銀髪の歌姫として人気を博していた。
そんな中、隣国の英雄でアルント王国の危機をも救ってくれた将軍アルフレートとエリザベートとの政略結婚の話が持ち上がる。
エリザベートを想う幼馴染乳兄妹のワルターをはじめ、妙に距離が近い謎多き美丈夫ガーラン、そして政略結婚の相手で無骨な武人アルフレート将軍など様々なタイプのイケメンが登場。
意地悪な継母王妃にその娘王女達も大概意地悪ですが、何故かエリザベートに悪意を持つ悪役令嬢軍人(?)のレネ様にも注目です。
◆小説家になろうにも掲載中です
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【R18】幼馴染な陛下と、甘々な毎日になりました💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に、気持ちだけでも伝えたくて。いい思い出にしたくて告白したのに、執務室のソファに座らせられて、なぜかこんなえっちな日々になりました。
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
〈短編版〉騎士団長との淫らな秘め事~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~
二階堂まや
恋愛
王国の第三王女ルイーセは、女きょうだいばかりの環境で育ったせいで男が苦手であった。そんな彼女は王立騎士団長のウェンデと結婚するが、逞しく威風堂々とした風貌の彼ともどう接したら良いか分からず、遠慮のある関係が続いていた。
そんなある日、ルイーセは森に散歩に行き、ウェンデが放尿している姿を偶然目撃してしまう。そしてそれは、彼女にとって性の目覚めのきっかけとなってしまったのだった。
+性的に目覚めたヒロインを器の大きい旦那様(騎士団長)が全面協力して最終的にらぶえっちするというエロに振り切った作品なので、気軽にお楽しみいただければと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる