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何とか時間ギリギリに二人をスタジオに送り届け、自宅へ戻れば何故か教授がアパートの前にいた。
何か忘れ物でもしたか?と思いながら近付けば、俺に気付いた教授は何やらニヤニヤした顔で近寄ってきた。
こういう表情をしている教授はろくなことを考えていないのは、もう分かっている。
「こんにちは。どうされました?何か忘れ物でも?」
「おー、月曜日の朝の資料渡し忘れててよぉ。持ってきたわけなんだけど」
ガシッと音がなりそうな勢いで肩を組まれ、ニヤけた顔を近付けてきた。
「お前ん家行ったら女の子がいたんだけど、お前の彼女?お前ってあぁいう子が好みなの?」
「は?」
言われて思い出したが、今俺の家には優月さんひとりだ。
そんなところに知らないおじさんが突然来て驚いただろうに。
悪いことしたな。
「違いますよ。あの方は友人の彼女で、俺が友人を職場に連れて行ってから、俺が帰ってくるまで家で待っていて貰っただけです」
「ホントに?」
「ホントです。用件はそれだけですね、失礼します」
肩に乗っていた腕を退かして家へ向かえば、後ろからつまらん!という声が聞こえてきたが、聞こえなかったふりをして家に帰った。
何か忘れ物でもしたか?と思いながら近付けば、俺に気付いた教授は何やらニヤニヤした顔で近寄ってきた。
こういう表情をしている教授はろくなことを考えていないのは、もう分かっている。
「こんにちは。どうされました?何か忘れ物でも?」
「おー、月曜日の朝の資料渡し忘れててよぉ。持ってきたわけなんだけど」
ガシッと音がなりそうな勢いで肩を組まれ、ニヤけた顔を近付けてきた。
「お前ん家行ったら女の子がいたんだけど、お前の彼女?お前ってあぁいう子が好みなの?」
「は?」
言われて思い出したが、今俺の家には優月さんひとりだ。
そんなところに知らないおじさんが突然来て驚いただろうに。
悪いことしたな。
「違いますよ。あの方は友人の彼女で、俺が友人を職場に連れて行ってから、俺が帰ってくるまで家で待っていて貰っただけです」
「ホントに?」
「ホントです。用件はそれだけですね、失礼します」
肩に乗っていた腕を退かして家へ向かえば、後ろからつまらん!という声が聞こえてきたが、聞こえなかったふりをして家に帰った。
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