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「是非ともご一緒させてください。セレクトは無表情で身長も高くて体格もいいので威圧感を感じやすいですが、怖さなんて微塵もなくて、ただただ心優しい人なんです」
ソロモンもセレクト同様に無表情で、身長や体格には優れていた。
正義感が強く、何事にも真剣に取り組む姿勢は好印象だった。
個人的には恋敵であったけれど、ソロモンには叶わないと分かっていたし、張り合おうとも思ったことはなかった。
「ローズさんも是非」
「いえ、私は」
と言っているのに聞いてくれないのは何度目のことだろうか。
女の子の手を振り払うのは心苦しいし、折角前進しようとしているマナ王子の応援をしたい気持ちもある。
だからって、前世で己を罰した人物と最期の願いを聞き届けた人物に会いたくはない。
向こうだって会いたくはないはず……と思っている間にもいつの間にか二人は英雄の二人の前に並び立っていた。
「セレクト、久しぶり。元気にしてた?」
「あぁ。お前も元気そうだな」
「私は元気だよ。アンドレも久しぶり」
ソロモンもセレクト同様に無表情で、身長や体格には優れていた。
正義感が強く、何事にも真剣に取り組む姿勢は好印象だった。
個人的には恋敵であったけれど、ソロモンには叶わないと分かっていたし、張り合おうとも思ったことはなかった。
「ローズさんも是非」
「いえ、私は」
と言っているのに聞いてくれないのは何度目のことだろうか。
女の子の手を振り払うのは心苦しいし、折角前進しようとしているマナ王子の応援をしたい気持ちもある。
だからって、前世で己を罰した人物と最期の願いを聞き届けた人物に会いたくはない。
向こうだって会いたくはないはず……と思っている間にもいつの間にか二人は英雄の二人の前に並び立っていた。
「セレクト、久しぶり。元気にしてた?」
「あぁ。お前も元気そうだな」
「私は元気だよ。アンドレも久しぶり」
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