きっと、あなたは知らない

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結局ライバルだと思っていたら違っていたようだけど。
それを知ってからは必死に距離を縮めようと連絡先を交換したり、二人きりになりたくて平松さんを残してこの店に来たわけだ。
他校の同級生で甘党の友人からデートにはもってこい！と強く推された店だったので、誘ってみたが、どうやらお気に召したようだが、何かずっと考え込んでいるように見えた。
もしかして、平松さんのことを実は好きなのでは？
と何度と頭を過ったが、その都度椎名さんは否定をしてきたので、やっぱり異なるんだろう。
そして、話を恋話へと持ち込み告白までしてしまったわけなんだけど、今目の前で頬を染めて俺のことを見つめ返す椎名さんのそれは、恋をしている女の子の表情だった。


あぁ、やっぱり可愛い人だ。