新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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「ならあいつはどうだ?憲兵だった奴!名前は確か………」


「ビセンテ・マリエール」


「そうだ。ビセンテだ!流石ロジェだな」


元憲兵の人か。
その人ならあのファイルのこととか詳しいことを知ってそうだな。


「協力得られるかな」


「ロジェ相手なら大丈夫だろ。俺とエリックだと絶対無理だけどな!」 


「それには同意するよ。僕だと話も聞いてくれなそうだから」   


そんなに気難しい人なのか、ビセンテって人は、と思いながら話を聞いていると何故かロジェと目が合った。


「いや、もっと適任の人物がここにいる」


「え」


「確かに適任かも」


「だな」


「えぇ?」


エリックとフィリッポもそれに頷いたかと思えば、両腕を掴まれたまま見知らぬ家へと連れていかれた。
恐らくここがビセンテという人物の家なのだろう。
一般的な家に見えるけど、ここに住んでいるのだろうか。


「おーい、ビセンテ。いるか?」


フィリッポが扉に向かって声をかけてみるも無反応。


「力を貸して欲しいんだけど」


エリックが声をかけても無反応。


「ビセンテ、いるか?」


ロジェが声をかけるとドアがすぐに開くってどういうことなの。
ロジェって何者なわけ?
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