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「ファイルは基本的に憲兵たちの上層部が記載しているが、憲兵以外も関わってるって知ってたか?」
憲兵以外。
国に関わる重要な人たちとか?
「うん。それくらいなら僕でも知ってるよ」
「そうだな」
エリックとロジェが何を今更、というようにそう言えば、フィリッポは面白くなさげに言った。
「何だよ、知ってたのかよ。面白くねぇ奴ら」
「え?まさか、ファイルのことってそれだけ?」
「そうだが?」
平然と答えるフィリッポに頭を抱えるロジェとエリックが、『改めて言うからもっと有力な情報かと思った』と小声で呟いたのを近くにいた俺は耳にしてしまった。
2人としてはそれくらいの、と思うかもしれないが、俺としては初めて知る情報だ。
あのファイルは憲兵の上層部だけでなく、他の人たちも関わっているということは、俺はもしかしたら憲兵ではなく、その他の人物によってファイルに名前が載った可能性があるってことだ。
だとすると、そのファイルに関わっている人物を知ることが出来れば人物の特定に繋がる可能性だってある。
「やることが増えてきたな。このメンバーだけで動き回るには限界も出てきそうだし、メンバーをそろそろ増やすか」
「メンバーの追加………ですか?」
ロジェとフィリッポとエリックだけではなく、その他にも調査員がいるのか?
「イッポリートはどうだ?」
フィリッポの問いかけにロジェは首を振った。
「イッポリート単独ならまだしも組織が絡むようなことがあれば、リスクが高すぎる。家を守る、家族を守るって部分でイッポリートに動いて貰う分は助かるし、お願いしたいところだけど、それ以上はまずい」
あぁ、だから、ロジェは俺のことを依頼主と説明しなかったのか。
憲兵以外。
国に関わる重要な人たちとか?
「うん。それくらいなら僕でも知ってるよ」
「そうだな」
エリックとロジェが何を今更、というようにそう言えば、フィリッポは面白くなさげに言った。
「何だよ、知ってたのかよ。面白くねぇ奴ら」
「え?まさか、ファイルのことってそれだけ?」
「そうだが?」
平然と答えるフィリッポに頭を抱えるロジェとエリックが、『改めて言うからもっと有力な情報かと思った』と小声で呟いたのを近くにいた俺は耳にしてしまった。
2人としてはそれくらいの、と思うかもしれないが、俺としては初めて知る情報だ。
あのファイルは憲兵の上層部だけでなく、他の人たちも関わっているということは、俺はもしかしたら憲兵ではなく、その他の人物によってファイルに名前が載った可能性があるってことだ。
だとすると、そのファイルに関わっている人物を知ることが出来れば人物の特定に繋がる可能性だってある。
「やることが増えてきたな。このメンバーだけで動き回るには限界も出てきそうだし、メンバーをそろそろ増やすか」
「メンバーの追加………ですか?」
ロジェとフィリッポとエリックだけではなく、その他にも調査員がいるのか?
「イッポリートはどうだ?」
フィリッポの問いかけにロジェは首を振った。
「イッポリート単独ならまだしも組織が絡むようなことがあれば、リスクが高すぎる。家を守る、家族を守るって部分でイッポリートに動いて貰う分は助かるし、お願いしたいところだけど、それ以上はまずい」
あぁ、だから、ロジェは俺のことを依頼主と説明しなかったのか。
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