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森の光
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森の中に足を踏み入れて、少し行くと、その光の前まで行くことが出来ました。
「これって…湖?」
光っていたのは湖でした。
何で光ってるの?
私は湖の畔に佇みその光景をぼーとみつめていました。
しばらくすると、湖の真ん中から、光の玉が出てくる
それがどんどん大きくなりながら、近づいてきました。
目の前に来たそれは、だんだん人の形になってひかりが収まってきました。
人の形をした人でないもの…
とっさにそう感じました。
でも、やっぱり恐怖はない。
ひかりが消えると、湖も仄かに光る程度の輝きになりました。
その仄かな光に照らされたそれは腰の下まである程の長い髪で色は緑、そして大きな瞳は金色でとても美しく見える人のような物でした。
ジーと見てしまっていた事に気が付いて、下を向いた。
そして「勝手に森に入って来てすみません」
と謝っていた。
『かまわない』
え?しゃべった?
いや、頭に響いてきたようだ。
「あなた様はこの森の主様ですか?」
『主か… そう言われれば、そうかもしれんな
我は、森の精霊を束ねる者なり』
あれ?だんだん耳に声として聞こえてきた。
それに人のようだったものが、ちゃんと人間に見える…
でも、人間としては神々しすぎる。
「森の精霊を束ねる者…
精霊王さまですか?」
「主よりはそれが近いかのう」
「失礼いたしました。
私はアニエス・オーランドと申します」
「ふむ、アニエスよ
日が落ちてからなぜこのような所に?
この辺りの者は日が落ちてから森に入ったら、悪い事がおこると信じているから、森には近づかないぞ」
「え? 本当に悪い事がおこるのですか?」
「いや、昔たまたま森に入った者がこの湖を見て驚き、そのような噂がたったのだ」
「確かに湖が発光していますものね」
「これは、湖の精霊達が水の底で宴を開いていてな
その楽しんでいる波動が光となって伝わっておるのだ。
私はその宴に顔を出した帰りだ」
精霊王さまが言うには毎日このように光るわけではなく、月に数回開かれる宴の時だけらしいです。
それをたまたま、見た村人が慌てて逃げて怪我をした事をむすびつけたり、偶然見た人間が騒いだ後に亡くなったりした事を結び付けただけのようです。
「まあ、そんな訳でこの近くの村人は日が沈むまでには、家に帰り、夜は絶対に村からは出ないのだ」
そうだったのか…
「私は王都から参りましたので、そのような噂を知りませんでした」
「ほう あのエヴィラール国の事か?」
「はい 私はあそこを追放されまして、ここまで歩いて来たもので」
「追放だと? 我にはそなたがそのような目に遭う人間には見えぬが…」
そう言って目を覗き込まれました。精霊王さまの金色の目が輝き幾つもの光が弾けるようでとても美しく自然と見つめてしまいました。
「ふーん そうか
大変だったな」
え?私はなにもしゃべってないのに、全てを知られたような気がしています。
「あの、私に起こった事がお分かりなのですか?」
「まあな。 時にアニエスよ
そなたは行くところがあるのか?」
「いいえ、今そこの村まで行ってみようと思っていただけで
何も決まっておりません」
「なら、我に付いて来い」
「これって…湖?」
光っていたのは湖でした。
何で光ってるの?
私は湖の畔に佇みその光景をぼーとみつめていました。
しばらくすると、湖の真ん中から、光の玉が出てくる
それがどんどん大きくなりながら、近づいてきました。
目の前に来たそれは、だんだん人の形になってひかりが収まってきました。
人の形をした人でないもの…
とっさにそう感じました。
でも、やっぱり恐怖はない。
ひかりが消えると、湖も仄かに光る程度の輝きになりました。
その仄かな光に照らされたそれは腰の下まである程の長い髪で色は緑、そして大きな瞳は金色でとても美しく見える人のような物でした。
ジーと見てしまっていた事に気が付いて、下を向いた。
そして「勝手に森に入って来てすみません」
と謝っていた。
『かまわない』
え?しゃべった?
いや、頭に響いてきたようだ。
「あなた様はこの森の主様ですか?」
『主か… そう言われれば、そうかもしれんな
我は、森の精霊を束ねる者なり』
あれ?だんだん耳に声として聞こえてきた。
それに人のようだったものが、ちゃんと人間に見える…
でも、人間としては神々しすぎる。
「森の精霊を束ねる者…
精霊王さまですか?」
「主よりはそれが近いかのう」
「失礼いたしました。
私はアニエス・オーランドと申します」
「ふむ、アニエスよ
日が落ちてからなぜこのような所に?
この辺りの者は日が落ちてから森に入ったら、悪い事がおこると信じているから、森には近づかないぞ」
「え? 本当に悪い事がおこるのですか?」
「いや、昔たまたま森に入った者がこの湖を見て驚き、そのような噂がたったのだ」
「確かに湖が発光していますものね」
「これは、湖の精霊達が水の底で宴を開いていてな
その楽しんでいる波動が光となって伝わっておるのだ。
私はその宴に顔を出した帰りだ」
精霊王さまが言うには毎日このように光るわけではなく、月に数回開かれる宴の時だけらしいです。
それをたまたま、見た村人が慌てて逃げて怪我をした事をむすびつけたり、偶然見た人間が騒いだ後に亡くなったりした事を結び付けただけのようです。
「まあ、そんな訳でこの近くの村人は日が沈むまでには、家に帰り、夜は絶対に村からは出ないのだ」
そうだったのか…
「私は王都から参りましたので、そのような噂を知りませんでした」
「ほう あのエヴィラール国の事か?」
「はい 私はあそこを追放されまして、ここまで歩いて来たもので」
「追放だと? 我にはそなたがそのような目に遭う人間には見えぬが…」
そう言って目を覗き込まれました。精霊王さまの金色の目が輝き幾つもの光が弾けるようでとても美しく自然と見つめてしまいました。
「ふーん そうか
大変だったな」
え?私はなにもしゃべってないのに、全てを知られたような気がしています。
「あの、私に起こった事がお分かりなのですか?」
「まあな。 時にアニエスよ
そなたは行くところがあるのか?」
「いいえ、今そこの村まで行ってみようと思っていただけで
何も決まっておりません」
「なら、我に付いて来い」
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