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捜査開始

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半刻後、サロンには3人の他に5人の人物が集められていた。
テーブルの中心に座る男性は輝く金髪を肩から後へと流して、悠然と微笑んでいる。
彼がこのブランシュ王国の第2王子のオスカー・ブランシュだ。
そして彼の左側に座るのがノア・バロー右側に座るのがアンドリュー・フォンダ。
2人は王子の側近候補として学院内でもオスカー殿下をフォローしている。
王子とノアは3年生アンドリューは1つ上の4年生、そして私たちは皆王族の血を受け継いでいる。
みんないとこだったり、姉弟だったりと、繋がっているのだ。

王子の後には、護衛兼補佐として、仕えているライリーとジャックが立っている。


「アネット悪いね、姉上はお城から呼ばれて今日はいないのだよ。今日の事はちゃんと報告しておくからね。」

「ありがとうございますオスカー様、まだ事件と断言出来ないのですが、調べるお許しを頂けますか?」

「そうだね。ますはマリーナ嬢の安否確認と言うことだろうか」

「はい、もう一度下宿を確認する必要があると思われます。」

「では、早速学院からの使いを下宿に行かせて詳しい話を聞いてこようか
ノア1年の担当主任を連れて行って来てくれるかい?」

「かしこまりました」ノアが一礼して、出ていく。
彼は物腰が柔らかくて、とても美しい顔立ちをしている。
女性が、みんな振り返ってぼーとなるくらいに。
なので、女性への聞き取り調査には欠かせない。
彼に微笑まれて質問されると、皆ベラベラ余計な事まで話してくれる。

「それから、マリーナ嬢がいなくなったとされている月曜日以降に彼女を見た人がいるか調べようか?、アネット、ルイーゼ、ルーカス学院内はお願いできるかい?」
「はい!」
「かしこまりました」
「まかせて下さい」
三人三様の返事を返して席を立つ。


「私は学院長の所に話をしてくるよ。
何か情報が入ってるかも知れないしね。
それと、アンドリューはライリーと一緒に学院の周辺での様子を門番や護衛から聞いて来てくれ」

「わかった」
アンドリューたちも私たちと一緒に部屋を出る。

オスカーはお茶を一口飲みながら、手を振って笑って言った。

「さて、私たちも行くとするかな」
オスカーは、そうジャックに声をかけた。

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