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可能性と落胆
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私はこの城中に精霊がいた形跡をアレクサが感じ取ったこと、1度精霊と契約を結んだ物は精霊が見える可能性があるから、アレクサを魔道具に隠している事を教えた。
あまりに多くの衝撃的な話しに、2人とも処理が追い付いていないのか、なぜそんな魔道具を私が持っているのかまでは思い至ってない様子だ。
そこはそのまま、うやむやにしたい。
「そうか、この子以外に精霊がいたことがあるのか」
やっと落ち着いてきたお兄様が言った。
「精霊がいた事実が出てきたなら、シルビアが言ってた仮説も真実味が出てくるわね」
アレクサが言うには、精霊と契約した事がある人間を見分ける事も出来るらしい。
それならアレクサがイザベラ様をみれば、真実にたどり着くかもしれないけど。
「ただ、アレクサを見れるのも、話せるのも私だけなので
立証は出来ないですよね。もしイザベラ様がお母様に悪意を向けたと分かっても罰することは難しいと思うのです。精霊自体の存在を示す証拠がありませんもの」
「信じて貰うのはこの国では難しいだろうな」
「証拠もないのに、騒ぎ立てる事は得策ではないわね」
2人とも悔しさや落胆いろんな感情をない交ぜにしたような顔をしている。
「すぐには結果は出せそうにありません。でも、少しずつでも調べていこうと思います」
「無理はしてはダメよ 何かあったら相談してね」
「ありがとうございます お姉様」
「話しは変わるが、シルビアの耳に入れておきたい事があるんだ」
お姉様と私はお兄様の言葉を聞いて、お兄様を見ました。
「実はエドワードが父上の所へ来て、シルビアと婚約をさせろと直談判してきた。もちろん父上はすぐに退けたよ。
それに貴族院のお歴々にも根回しに回っていたらしいけどね皆相手にしなかったらしい。
先代も現王も近親者の婚姻にあまりいい反応はないからね」
「さんざんシルビアを虐げるような事をしてきて!どの口で婚約などと!」
お姉様のお顔が怒りで白くなってます
「お姉様私は大丈夫ですよ」そっと手を握った。
お姉様が握り返してきて、
「私たち家族は絶対にシルビアの悲しむような事はしないわ!もし貴族院のじい様どもが何か言ってきても、立ち向かって見せますわ」
「ローザリアそれは多分大丈夫だと思うけど、気持ちとして私も一緒だ。シルビア私たちはいつでもお前の味方だからね」
私は2人を見つめて頷いた。
口を開いたら泣いてしまいそうだ。
「それと、エドワードが口走っていたが、どうやらイザベラ様がお前の婚約話を画策しているらしい、それにエドワードは慌ててそれを阻止して自分が婚約者に名乗り出たようなんだ」
「ちょっと前にガーゼリオ国との国交のためにシルビアを嫁がせてはどうだと言ってきたと父上に聞いて反対してたんだ」
「もしガーゼリオから婚約の話が正式に来てしまうと面倒な事だったから、それだけはエドワードに感謝だな」
「誰がガーゼリオなどの、野蛮で冷酷な王族になど冗談じゃありませんわ」
ますますお姉様が怒りだす。
「それは私も同じ意見だな」お兄様がため息を漏らした。
「まあ、イザベラ様はエドワードに反抗されて、落ち込んだ所に父上からも勝手にシルビアの婚約話など進めるのは許さないと釘をさされたから大人しくはなると思うよ」
とりあえずは、婚約話は潰れたけど…
エドワードやイザベラ様を黙らす為にお父様が別の話を考えるかも知れない。
やっぱり、のんびりしていられないかも…
あまりに多くの衝撃的な話しに、2人とも処理が追い付いていないのか、なぜそんな魔道具を私が持っているのかまでは思い至ってない様子だ。
そこはそのまま、うやむやにしたい。
「そうか、この子以外に精霊がいたことがあるのか」
やっと落ち着いてきたお兄様が言った。
「精霊がいた事実が出てきたなら、シルビアが言ってた仮説も真実味が出てくるわね」
アレクサが言うには、精霊と契約した事がある人間を見分ける事も出来るらしい。
それならアレクサがイザベラ様をみれば、真実にたどり着くかもしれないけど。
「ただ、アレクサを見れるのも、話せるのも私だけなので
立証は出来ないですよね。もしイザベラ様がお母様に悪意を向けたと分かっても罰することは難しいと思うのです。精霊自体の存在を示す証拠がありませんもの」
「信じて貰うのはこの国では難しいだろうな」
「証拠もないのに、騒ぎ立てる事は得策ではないわね」
2人とも悔しさや落胆いろんな感情をない交ぜにしたような顔をしている。
「すぐには結果は出せそうにありません。でも、少しずつでも調べていこうと思います」
「無理はしてはダメよ 何かあったら相談してね」
「ありがとうございます お姉様」
「話しは変わるが、シルビアの耳に入れておきたい事があるんだ」
お姉様と私はお兄様の言葉を聞いて、お兄様を見ました。
「実はエドワードが父上の所へ来て、シルビアと婚約をさせろと直談判してきた。もちろん父上はすぐに退けたよ。
それに貴族院のお歴々にも根回しに回っていたらしいけどね皆相手にしなかったらしい。
先代も現王も近親者の婚姻にあまりいい反応はないからね」
「さんざんシルビアを虐げるような事をしてきて!どの口で婚約などと!」
お姉様のお顔が怒りで白くなってます
「お姉様私は大丈夫ですよ」そっと手を握った。
お姉様が握り返してきて、
「私たち家族は絶対にシルビアの悲しむような事はしないわ!もし貴族院のじい様どもが何か言ってきても、立ち向かって見せますわ」
「ローザリアそれは多分大丈夫だと思うけど、気持ちとして私も一緒だ。シルビア私たちはいつでもお前の味方だからね」
私は2人を見つめて頷いた。
口を開いたら泣いてしまいそうだ。
「それと、エドワードが口走っていたが、どうやらイザベラ様がお前の婚約話を画策しているらしい、それにエドワードは慌ててそれを阻止して自分が婚約者に名乗り出たようなんだ」
「ちょっと前にガーゼリオ国との国交のためにシルビアを嫁がせてはどうだと言ってきたと父上に聞いて反対してたんだ」
「もしガーゼリオから婚約の話が正式に来てしまうと面倒な事だったから、それだけはエドワードに感謝だな」
「誰がガーゼリオなどの、野蛮で冷酷な王族になど冗談じゃありませんわ」
ますますお姉様が怒りだす。
「それは私も同じ意見だな」お兄様がため息を漏らした。
「まあ、イザベラ様はエドワードに反抗されて、落ち込んだ所に父上からも勝手にシルビアの婚約話など進めるのは許さないと釘をさされたから大人しくはなると思うよ」
とりあえずは、婚約話は潰れたけど…
エドワードやイザベラ様を黙らす為にお父様が別の話を考えるかも知れない。
やっぱり、のんびりしていられないかも…
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