12 / 87
過去を振り返る(母の死)
しおりを挟む
そう正妃であったお母様は私が9才の時、弟を妊娠した。年齢的に不安はあったものの、健康体で3人も出産経験のあるお母様の事は、みんなが問題ないと思っていた。
でも、出産を後3ヶ月後にひかえていた頃、原因不明の病に倒れられたのです。
高熱と、嘔吐や痙攣を繰り返し、食事もままならずどんどん衰弱していく…病の確定も出来ず治療も上手く進まず、皆が心配と不安を抱くなか最悪の結末を想像し出す頃、陣痛の兆しが現れる。
明らかに早産だし、母体が出産に耐えられるとは思えなかった。
医師や助産師が慌てる中、どうすることも出来ず母は息を引き取った。
生まれた弟もすでに息をしていなかった。
お父様は最愛の女性と子供を同時に失ってしまったのです。
もしこの時私が側に入れば2人を助けたかも知れない…いや自分の魔力が知られてしまっても、きっと私は助けていただろう。
だが、私はこの時この国にはいなかったのだ。
今思い出しても悔やまれる。
せめて同じ国に居れば、お母様の危機に気が付いただろう。
母が病に倒れる数日前に、私はお兄様とお姉様2人とそして、ナタリーさまと隣国へ向かっていました。
隣国で次世代の王族としてお互いに交流を持つことになりました。。
王妃のお母様は国を出るには、いろいろ手続きが複雑な上、妊娠中でしたのでナタリー様が私たちの引率をしてくださったのです。
余談ですが、なぜエドワードが1人だけ、いなかったかと言うとお兄様に剣の模擬試合を申し入れ、勝手に転び手首を、骨折して療養中でした。
隣国と我が国は魔法の質がまったく異なっています。
隣国は妖精の血が流れていると言われていて、魔法は妖精の力を借りているといわれているのです。
なので国と国の境界線にはお互いに結界をはり、お互いの魔法が干渉しないようになっています。
何がどうまずいのかはよくわかりませんが…
兎に角そんな訳で、隣国にいる間は我が国での情報を察知出来ないでいたのです。
お母様が病に倒れた知らせを受けて急いで戻ることになったのですが、その時にはもう陣痛が始まっていたとか、それから急いで王宮に向かったものの、時既に遅く、たどり着いたのは息を引き取ってから3日目の朝でした。もう私の聖光魔法も使えません。
私たち兄妹はどうすることも出来ず、ただただ涙にくれるしかありませんでした。
でも、出産を後3ヶ月後にひかえていた頃、原因不明の病に倒れられたのです。
高熱と、嘔吐や痙攣を繰り返し、食事もままならずどんどん衰弱していく…病の確定も出来ず治療も上手く進まず、皆が心配と不安を抱くなか最悪の結末を想像し出す頃、陣痛の兆しが現れる。
明らかに早産だし、母体が出産に耐えられるとは思えなかった。
医師や助産師が慌てる中、どうすることも出来ず母は息を引き取った。
生まれた弟もすでに息をしていなかった。
お父様は最愛の女性と子供を同時に失ってしまったのです。
もしこの時私が側に入れば2人を助けたかも知れない…いや自分の魔力が知られてしまっても、きっと私は助けていただろう。
だが、私はこの時この国にはいなかったのだ。
今思い出しても悔やまれる。
せめて同じ国に居れば、お母様の危機に気が付いただろう。
母が病に倒れる数日前に、私はお兄様とお姉様2人とそして、ナタリーさまと隣国へ向かっていました。
隣国で次世代の王族としてお互いに交流を持つことになりました。。
王妃のお母様は国を出るには、いろいろ手続きが複雑な上、妊娠中でしたのでナタリー様が私たちの引率をしてくださったのです。
余談ですが、なぜエドワードが1人だけ、いなかったかと言うとお兄様に剣の模擬試合を申し入れ、勝手に転び手首を、骨折して療養中でした。
隣国と我が国は魔法の質がまったく異なっています。
隣国は妖精の血が流れていると言われていて、魔法は妖精の力を借りているといわれているのです。
なので国と国の境界線にはお互いに結界をはり、お互いの魔法が干渉しないようになっています。
何がどうまずいのかはよくわかりませんが…
兎に角そんな訳で、隣国にいる間は我が国での情報を察知出来ないでいたのです。
お母様が病に倒れた知らせを受けて急いで戻ることになったのですが、その時にはもう陣痛が始まっていたとか、それから急いで王宮に向かったものの、時既に遅く、たどり着いたのは息を引き取ってから3日目の朝でした。もう私の聖光魔法も使えません。
私たち兄妹はどうすることも出来ず、ただただ涙にくれるしかありませんでした。
7
お気に入りに追加
495
あなたにおすすめの小説
【TS転生勇者のやり直し】『イデアの黙示録』~魔王を倒せなかったので2度目の人生はすべての選択肢を「逆」に生きて絶対に勇者にはなりません!~
夕姫
ファンタジー
【絶対に『勇者』にならないし、もう『魔王』とは戦わないんだから!】
かつて世界を救うために立ち上がった1人の男。名前はエルク=レヴェントン。勇者だ。
エルクは世界で唯一勇者の試練を乗り越え、レベルも最大の100。つまり人類史上最強の存在だったが魔王の力は強大だった。どうせ死ぬのなら最後に一矢報いてやりたい。その思いから最難関のダンジョンの遺物のアイテムを使う。
すると目の前にいた魔王は消え、そこには1人の女神が。
「ようこそいらっしゃいました私は女神リディアです」
女神リディアの話しなら『もう一度人生をやり直す』ことが出来ると言う。
そんなエルクは思う。『魔王を倒して世界を平和にする』ことがこんなに辛いなら、次の人生はすべての選択肢を逆に生き、このバッドエンドのフラグをすべて回避して人生を楽しむ。もう魔王とは戦いたくない!と
そしてエルクに最初の選択肢が告げられる……
「性別を選んでください」
と。
しかしこの転生にはある秘密があって……
この物語は『魔王と戦う』『勇者になる』フラグをへし折りながら第2の人生を生き抜く転生ストーリーです。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる