聖女派遣いたします

ゆうゆう

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執務室

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まず執務室へいきました。


王妃宮は大きな凹の時のような形をした3階建てです。
2階、3階が別棟の様に別れていて真ん中が大きなテラスです。
2階のマリーエル様の寝室とは反対側の棟に執務室はありました。明るい部屋に大きな机と座りやすそうな椅子。

大きな会議用のテーブルと数客の椅子が置いてあります。

それ以外の飾り棚や置き時計、絵画など、どれもが計算されたように合う物たちです。

部屋の色合いも落ち着いた緑色を基調にクリーム色や金を使っていてとても爽やかで気持ちのいい雰囲気です。

「前の勉強室とは比べ物にならないくらい素敵ですね」

「はい、あの時はまだ執務を行うと言うよりは、息抜きや読書をされる事の方が多かったですからね。
それに今は王妃様はご自分の使われる部屋はご自分であつらえておられます」

なるほど、これはマリーエル様の趣味なのね。
素晴らしい事だわ。
あの頃はまだこの国に来た大事なお客様の様な扱いも多かったわよね。
王妃宮の主として立派に成長されている事が嬉しかった。


「さて、ドーリスこの部屋に盗聴魔道具がないか調べて」

「オッケー」

直ぐにドーリスが部屋を魔法で満たします。

「大丈夫そうだよ」

「ありがとう、じゃあ次は私ね」

ドーリスが部屋の中に悪い物がないことを確認してくれたから、今度は部屋に私が結界魔法を掛けておく。

これは、マリーエル様に悪意を持って近づいた者や危害を加える様な物はこの部屋に拒絶されます。
中に入れません。

「これでよし。
サリー、魔法で中に入れる人はマリーエル様に悪意を持っていない人だけだから、もし掃除なんかで侍女やメイドが部屋に入る際に中へ入れないって言う者は排除対象ね」

「なるほど、承知しました」

「じゃあ次はサロンかな」

私達は1階に新しく増設されたと言うサロンに向かいます。
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