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再会

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今日は果樹園でりんごを収穫しています。
真っ赤なりんごがとてもきれいで青空によく映えます。

「いっぱい採れたね、後でアップルパイ作ろうよ」
隣でルーシーが言います。

「アップルパイって作れるの?」

「フローラさん作った事ないの?じゃあ今日は絶対作ろうね」

そんな事を言いながら台所へ向かいます。

「フローラさんシスターが呼んでますよ」

ノンナさんが呼びに来てくれました。

「今行きまーす」
私はりんごを預けてシスターのもとへ向かいました。


コンコン

「どうぞ」

「シスターお呼びですか?」

中に入ると、いきなり抱きつかれて…
「え?お母様?」

前を見ればお父様も立っている

「フローラったら、なぜ1人で決めてしまったの?
私達はそんなに薄情じゃなくってよ」

「ごめんなさい、あの時は私も慌てすぎて、ちゃんと考える余裕がなかったのです」

「大事な時に一緒にいれなくて、わるかたよフローラ」

「お父様、ごめんなさい
次の日まで待てなくて、婚約破棄を受け入れてしまった私を2人がどう思うか怖かったの」

「兎に角、無事でよかった」

「シスターのお陰です」

「そうだね、今そのお礼を言っていたところだ」


そのあと、4人で座って仕切り直しで話を続けた。

「フローラ、カイロン殿下の勝手な行動を国王陛下はお怒りでな、殿下とエイミーとか言う男爵令嬢は捕らえられて今は謹慎中だ。
お前には何の罪も責任もない。
家に戻って来ないか?」

「その事何ですけれど…」
チラッとシスターガブリエルと目を合わせます。

「実は今求婚をされていまして…
まだ婚約破棄されて、1ヶ月しかたっていないので、お待ち頂いている次第なのです。
落ち着いたらお二人にも挨拶なさりたいそうですわ」

「それは…」とお父様が言葉が出てこない横でお母様は

「まあ!いったい何処のどなたがあなたを見初めたの?」

「えーとですね」
また、シスターをみてしまいました。

「アデンセル帝国第3皇子のクロード・アデンセル皇子ですよ」
とシスターが代わりに言ってくださいました。

「なんですって?
アデンセル帝国の皇子!?」
お父様、声が裏返ってますよ

「アデンセル帝国はこの国と違ってとても豊富な資源と広大な農地を保有する魅力ある国ですわよね?」

「お母様?」

「フローラはクロード様と何処で知り合ったの?」

「この教会のバザーですけど…」

「まあ!運命のようね
婚約破棄されたのも、ここへ来たのも、すべてはクロード様と出会う為だったのかしら?ロマンチックだわ」

お母様はうっとりとそんな事を言いました…
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