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ログワ村

ログワ村

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 ログワ村へと向かう馬車の中では、私とクリスがどういった経緯でログワ村へ向かう事になったのか、そしてログワ村の様子と"蚕"について知っている事を全て話した。


まぁ、何故、私がシルクについて知っているのか。
何故、絹糸の作り方を知っているのかはボカして説明した。


これに関しては上手い言い訳なんて全く思いつかない。知っているから、としか言いようが無いからねぇ。


その件についてハドソン伯爵は思うところはあったのだろうけれど深くは追求しないでくれた。


まだ会ってから数時間ではあるけれど、この使用人一同から好かれまくっているこの人の良い伯爵は、実は自分がどう見られているかをよく理解して振るまっている部分がある気がする。


「ティアナちゃん、何か屋敷の雰囲気が悪くてごめんね。

ジョセフには注意をしてきたけれど、戻っても雰囲気がよくならないようなら遠慮なく言ってね。」


馬車に乗ってすぐのこと、雰囲気がコロッと変わった伯爵は爽やかな笑顔とともにそう言っていたけれど目は全く笑っていなかった。


確かに屋敷の主人にも気付かれるほどに私に対する態度が悪いって相当だよね。

私としては、どうせログワ村で用が済んだらお役御免だと思っているのでどうでも良かったんだけど。


因みに伯爵からは名前で呼んでくれ、と言われて断った。断ったんだけれどもゴリゴリと食い下がられて、と呼ぶ事になってしまった。
そして私はと呼ばれるように、、、。


その後、伯爵はクリスにも色々と話しかけていたけれど、『はい』と『いいえ』ばかりの受け答えに興味を無くしたのか、ログワ村までひたすら私と喋っていた。
チャールズ様って意外と喋るのが好きな人?



「・・・・クリス、だっー。」


「抱っこはしないぞ。」


馬車は家紋無しのお忍び用なので難なく村長さんの家の前に横付けする事が出来た。

最初にクリスが降りて、念の為にお願いしようとしたら速攻で断られた。


ぐぬ"っ!


念の為、、、外は危険がいっぱいだから念の為に、と思ったのにぃぃぃ。


チャールズ様は私たちの会話を不思議そうに聞いていたけれど、サッと馬車から降りると馬車の中にまだ居る私の方に振り向いて手を差し出してくる。


おおぅっ、紳士だ!


ここで差し出された手を取らない訳にはいかないよね、アレっ?でも何故、両手?


不思議に思いながら馬車から降りる為に上半身を前に出しながらチャールズ様の手を取ろうとしたら、スポッと両脇にチャールズ様の両手が収まって、抱き上げられたと思ったら気付いたらお姫様抱っこ状態になっていた。



何でっ!?


「何かを警戒しているから自分で歩きたくなかったんだろう?

ふふふ、自分に子どもが居たらこうやって抱っこをしていたんだろうねぇ。」


愉快そうに笑うチャールズ様に目が点になっているのは私だけじゃなくて出迎えた村長さんたちも一緒。

男親ってそんなに娘をお姫様抱っこしたいものなの?いや、私はチャールズ様の娘じゃないんですけどっ!

なんか村長さんたちに私ってどう見られているのか、今更だけど気になってきた。何故だかクリスの視線も冷たい。


「えっ、えぇっ?

ハ、ハドソン伯爵様っ、様が自らログワ村までいらして下さったのですかっ!?」


村長さんたらテンぱって伯爵様様になっているけれどきっと気付いてないよねぇ。
ルイさんもシシリーさんもアワアワしているし、村長さんの奥さんに至ってはチャールズ様を拝んじゃっているもん。


「ハハハっ。今までログワ村に直接足を運べ無くて済まなかったね。

今回は事が事だから僕の目で見て判断しなければ、と思って来たんだよ。」


チャールズ様が爽やかスマイルで話しかければ、村長さんたちはスッカリとハドソン教の信者に、、、違うっ。ハドソン伯爵の虜に、、、アレっ?意味一緒?


「早速ですけど、シシリーさん。例のはありますか?」


「え?えぇ、今すぐ持ってくるわ。」


初めて見るハドソン伯爵に感激している村長さんたちには悪いけれど、サッサと用事を済ませて今日中にこの村から立ち去りたい!


「・・・・ティアナ。

流石に今日中にログワ村ここを立つのは無理だと思うぞ?」


私の心を見透かすようにボソリとツッコミを入れてくるクリスは相変わらずだ。


いや、分かってた。昼もだいぶ過ぎていて、なんだったら西日が綺麗な色をして村長さんの家に差し込んでいるって分かってた。


でも村長さんの家中にはもうの白い物体は居ないけれど、万が一、って事があるじゃない?


こうなったら今夜もー。


「・・・・一緒に寝ないぞ。」


クッ!

またしても!

眉間に皺を寄せたクリスに先に言われてしまった。


「・・・・もしかしてティアナちゃんはカイコという生き物が苦手なのかい?」


チャールズ様、察しが良くて助かります。だから今日の内に帰りましょう!


そう期待を込めてコクリと頷けば、


「そうか。じゃあ、今夜は私と一緒の部屋に泊まるかい?」


そう笑顔で返されてしまった、、、、。



全力でお断りする前にクリスが一緒の部屋に寝ると言ってくれたので良かったけど、とても嫌そうな顔をしていたので一昨日の私は余程寝相が悪かったのだと思う。


その日は絹糸作りに関しての取り扱いなどを話して夕食を頂いた後は、約束通りリド君とアル君と少しだけ遊んで就寝。


今回はクリスの意見を尊重して、天蓋付きのベッドは出さずに部屋にあるベッドをそれぞれ使う事になった。
勿論、しつこいぐらいにベッドと布団をチェックして寝た。だけど不安が拭えなかったからか、眠りが浅くて何度も起きてしまったんだよね。この前はあの状況でもぐっすりと眠れたんだけどなぁ。


翌日は朝から絹糸作りに挑戦する為に、リド君とアル君は村長さんの奥さんと近所の家に一日遊びに行って貰った。


この村で今後、絹糸作りをするかは分からないけれど、なるべく知っている人は少ない方が良い。これはルイさんもシシリーさんも了承しての事だ。


実は昨夜の内にリド君たちを抜かして村長さんたち四人には了承の上で誓約魔法が掛かった誓約書にサインをして貰っている。


実は私たちがチャールズ様に知らせに行っている間に村長さんたちも色々と話し合ったそうだ。


そしてシルクというものがどれ程希少なモノなのかは分からないながらも、もしかしたら身の危険が脅かされる程の重大な発見だったのかも知れない、と気付いたらしい。


それに関しては本当にゴメン、だよね。私が不用意に言ってしまったのが悪いけど、私もこんな大ごとになる話だとは思っていなかったから許して欲しい。


今回の誓約書には、"蚕"と絹に関して口外しない、という事のみ。今後、チャールズ様と国との話し合いによって、新たな取り決めをして契約する事になっている。


繭から糸を取り出して作業するのは、ルイさんとシシリーさんにお願いしている。二人とも私の事情を知っているので快く?引き受けてくれた。


「えーと、先ずは繭についてですが、繭を作った後、幼虫は蛹になり眠った状態になるそうです。繭を振ってカラカラと音が鳴っている状態は蛹の状態になっていると思われます。

絹糸を作るのはこの状態の時に行います。蛹から成虫になると繭を食い破って出てきてしまうからです。」


台所のテーブルには籠が二つあり、事前にまだ中に蛹が入っている物と食い破られた繭と分けて貰っている。


この家で放置されていた繭がいつ作られた物か分からないので、大雑把だけれど簡単な方法で判別してもらったのだ。"蚕"は繭を作ると二十日前後で成虫となって繭から出てくるらしい。

繭を作って十日ぐらいで絹糸作りをするんだったっけかな。


「ですが、正式に絹糸の製糸を始めたら繭に対して絹糸作りが間に合わないという事も出てくると思います。

それで絹糸作りでは、繭を採取したら高熱乾燥をして蛹をカラカラに干からびさせるんです。そうすれば成虫になる事はありませんから。

まず、高熱乾燥をどうやってするのかを検討する必要があります。高熱で蒸すでも良いと思うのですが、そこは実験してみないと分かりません。

この村で絹糸を作るのならこの工程は無くして、どんどんと繭を茹でて絹糸を作れば良いのですが、もし他の場所へ繭を運ぶのなら絶対に必要な工程です。」


「成る程。今、絹糸を作る事は出来ても仕事として行うにはキチンとした手順や環境を整える必要があるんだね。そういうのも含めてが必要になるのか、、、。」

「そうですね。そこは後で検討が必要だと思います。

それと茹でている際に取り出した蛹は乾燥して粉々に砕いて家畜の餌として利用出来ます。非常に栄養価の高い良質な餌になるみたいです。」


村長さんたちが驚いているけれど、実は人間も食す事が出来ると言ったらもっと驚くんだろうね。
蚕は色々と優秀な生き物らしいんだよ。栄養の面だけじゃなくて美容系の研究もされているとか。

でもそれは言わなくても良いよね。意見を求められても協力のしようが無いもん。

「えーと、まずは簡単に絹糸作りの手順を説明しますね。」


実際に作業するのはシシリーさんたちなので、作業に入る前にもう一度手順を説明する。


1.鍋に水と繭を入れて沸騰させる。

2.繭が柔らかくなってきたら火を止め水を足して手を入れても大丈夫な温度に下げる。

3.繭をほぐしながら糸口を探す。

4.糸口を見つけたら数個の繭を一つに纏めて糸口を引っ張って糸を巻きつけていく。

5.巻き取った糸(生糸)は硬いので、灰汁あくを水で薄めたもので煮沸する。

6.乾燥した糸を撚り合わせて巻き取る。

7.絹糸完成!


大雑把に説明するとこんな感じかな。生糸の状態だと何故硬いのか、とか何で灰汁を使うのかなどの細かい説明は、絹糸作りに関する覚書みたいな物を作成して後でチャールズ様に説明すればいいかな。


私も工場見学で見聞きした知識なので実際に作った事は無いから手探りの状態で絹糸作りをする訳で、それ以上に作業するシシリーさんたちも作業するだけで一杯一杯で余計な話は混乱するだけかも知れないからね。


ルイさんには破れ繭で真綿作りの作業をお願いした。こちらは灰汁を水で薄めた状態で繭を茹で、絹糸作りと同じように繭が柔らかくなったら火を止めて水を足す。

湯に浸した状態で四角い形になるように繭を伸ばしたら四方に杭を打ってある板に張り付ける。それを四、五枚重ねてから乾かして完成。


真綿の布団て軽くて通気性も良いらしい。因みに繭が柔らかくなった状態で繭を引っ張ってって絹糸を作る事も出来る。この場合、糸の太さを均一にするのが難しいんだよね。


絹糸作りはまだちゃんとした道具が無かったので、糸を巻く段階になったら繭を一つに纏めたところをシシリーさんが持ち、糸巻きの代用品として空瓶を使い、巻き取る為に瓶を回す係は私が担当した。


柔らかくなった繭から糸口を引っ張り出すのに少し手こずっていたけれど、数時間かけて何とか絹糸は完成した。

灰汁で煮沸する時間によって光沢の光り具合が違ってくるらしいけれど、絹糸には確かに普通の糸には無い輝きがあった。


「これが絹糸か!確かに従来の木綿糸などと比べると違いが一目瞭然だ。」

チャールズ様が感嘆の声をあげていて、言い出しっぺの私としては少しホッとした。
シシリーさんたちは自分が作った絹糸モノを見て、信じられないような表情で呆けている。


良しっ!


改良点は多々あるだろうけれど、一先ず絹糸作りは成功した。これで安心してログワ村を出発出来るよね。


帰りの馬車で注意点とかをチャールズ様に説明して大まかな手順を書いた紙を渡せば、私の役目は終わりだよね。後はチャールズ様が主体となって動くから大丈夫なハズ!


・・・・・・・・・。


上手くいけばハドソン領まで戻って『後はお好きなように。』でチャールズ様とお別れする予定だったのにな、、、、。



「じゃあ、ティアナ。シルクについて今後の話し合いや助言をお願いする事もあるから、一か月ほど我が家で滞在してくれるかな?」


・・・・何だろう?言葉としてはお願いされている筈なのに、有無を言わせない響きに聞こえるのは私の気のせいかなぁ。
チャールズ様、笑顔で言っているのにね。

いつの間にか呼び捨てになってるし。それは私が平民だからおかしくはないんだけど、親しみが込められているように聞こえるのは気のせい?


「・・・・・そりゃこうなるよな。」


呆れを含んだ声に聞こえるのは私の気のせいだよねぇ、クリス?




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ここまでお読み下さりありがとうございます。


少し中途半端ですが、ログワ村編はここで終わりになります。次話からハドソン領編になりますが、ログワ村の今後と絹についてはもう少し続きます。




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