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第34話 雑談配信

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 ある程度冒険のための物資をまとめ、狩ってきたワイルドシープ(俺命名)の肉を加工して燻製小屋に放り込んだところで、多少の時間が出来た。生きるための色んなことを全部自分でやる、とか言いはしたものの、食材だって穀物や調味料は地上から買ってきてるし、衣服も既に用意がある。

 そうなると自然と、一日の全てを費やしてしないといけない、というようなことはそんなにないのだ。新しい武器とか魔法陣が発見されて実験するときにはそれに時間がかかったりはするのだが。

 そもそも中世とかそれ以前の一日中生きるために働いていたのだって、大半は農業、後はそこからの手工業ぐらいだろう。そのうち農業による食の部分が、俺自身の強さとかロボの狩りで担われてしまうのだ。

 ということで、朝の段階では配信に対して何も話さないと言ったにもかかわらず、話すぐらいの時間が出来たのである。ちなみに一人だったときは、こういうときはこれまで見つけたモンスターの記録資料を作成したり整理したり、後は今回燻製肉にしたワイルドシープの羊毛や毛皮など、モンスターから取れる可食部以外の活用のための作業をしたりもする。
 
「そういやそろそろ自分で全身作ってみっか」

 雑な革製の胸当てとか手甲、すね当てぐらいはモンスターの素材を使って自分で作ったことはあるが、靴やジャケットのように大きな面積でかつ変形するものは作ったことがない。そういった道具の方が加工の精度が求められるので、いきなり手をつけないようにしていたのである。

 すね当てとか手甲、胸当てなんかは、装備しているときには形状が大きく変化することはないので、皮の処理をしてしまえば、サイズ調整が必要とはいえ作業自体は複雑ではない。胸当てなんてそれこそ心臓の前に皮を二、三枚貼り付ければ完成だし。

 しかし、そろそろ皮を使ったしっかりした防具の作成を自分でやってみても良いのかもれしない。自分にデザインセンスがあるのかはわからないが、いつかは全身装備一式自分で作ってみたかったのである。肩当てや肘当て、胸に限らない胴体に兜。全身分俺製の防具だ。なんかかっこよくないだろうか。

「でも時間かかんだよな……」

 だが今やるのはやめておく。それをやるとなると、一月以上しっかり腰を据えてやらないといけない。そして今はそっちの気分じゃない。結局まだしばらくは後回しにすることになるだろう。

 となれば、せっかく出来た時間なので配信の方で何か話しても良いかもしれない。
 俺のやりたいことの邪魔になる面倒くさいものになるかもしれない、という警戒が最初はあったが、今考えると、自分の好きなタイミングで時間を潰せるのはかなり有用かもしれない。

 適当に浮かんでいたドローンを俺を写す位置に移動させて、昼寝をしているロボの横腹にもたれかかる。

『ワフッ?』
「気にしないで寝とけ」
『アウッ』

 一瞬気にしたロボに声をかけてから、カメラの方に向き直って、コメントのウインドウを顔の前に浮かべる。


“何か攻略の情報教えてくれー!”
“ガチで反応しないの草。配信すんなよ”
“モンスター解体とか普通にうつすなよ……オエッ”
“サバイバルというか野生?”
“そっちの世界の映像、ドローンで空撮してほしい”
“持ってる情報出さないのは普通に殺人ぐらい悪質だと思うんだが”
“普通に楽しそうだな。キャンプ行くか‐”
“現実とダンジョンの先の世界がどう違うのか木になります”
“ギルド・七人岬の柳井と申します。ジョン・ドゥ様の当ギルドへのスカウトについて──”
“情報独占してんじゃねぞかす”


 うわー、盛り上がってる。ちなみにこれでも本当に一部を抜粋しただけで、もっと大量のコメントが流れている。流石に朝と比べれば、俺が反応しないのを見て諦めた人が減っているとは思うが。

 ちなみにその大半が、俺にダンジョン攻略のための情報提供を求めるものだったり、ギルドや企業へのスカウトだったりする。この今俺がいる世界に関する好奇心を示している人なんてごく一部だ。そのごく一部だけは、俺は丁寧に答えてやりたいと思う。他はまあ、気分次第だ。

 更に外国人も結構な数がいる。日本語のコメントと一緒に英語や中国語、その他多くの言語のコメントが流れていく。ちなみに俺は日本語の他は英語しかわからない。ドイツ語はわずかに大学でやったが退学したのでやりきってないし、それ以外の言語は学んだことすらない。

「おーす、ジョン・ドゥでーす。時間が出来たからなんか話そうと思ったけど、すごい盛り上がってんな」


“キタ━(゚∀゚)━!!”
“キター!”
“やっと来た”
“どれだけ待たすねんこのやろう!  待ってたぞありがとう!”
“早く攻略情報教えて”
“待たせすぎ”
“自分が偉いと勘違いしてる配信者おるよな”

 
 やっぱ反応がどうも攻撃的というかトゲトゲしてる感じがする。まあそれ自体は別に良いんだが。普通に話しても攻撃的な口調になってしまうような人もいるわけだし、気にしたらきりがない。あとついでに最後のコメントについては、ダンジョン関連では一番偉い自負がある。他に俺のような突破者がいなければだが。

「取り敢えず暴言に近いものは無視するんで、本当に知りたい、って人はもう一回丁寧にコメントしてくれ。まあこんだけコメント多いとそれでも話す隙があるかわからんけど」

 有名な配信者ってこういうときどうするんだろうか。ここまでコメントの数が多いと、全部に答えるのは無理な気がするんだが。取り敢えずある程度似ていて量が多いコメントについてはまとめて答えるように話すことにする。

「スカウト関連も一旦全部無視する。すまんな。今はどこかに所属するメリットが見当たらんし、変にどこかに拘束されるのが嫌だ。ああでも、日本国のお偉いさんがちゃんと使ってくれるなら名前だけは使ってもいいよ。特に俺が何かするわけじゃないけど」

 最後のは悩みはしたが、一応これでも愛国心らしきものは持っているし、何もしないというのは別に良いが、こっちに不利益が無い範囲で出来ることがあるならばやってもいいかなとぐらいは思うのだ。ついでにこれぐらいなら日本がアメリカとか大国から余計なちょっかいをかけられることもないだろうし。

「そんで、そーねえ。先に攻略情報の話するか」

 そう言った途端に一気にコメント欄が盛り上がる。

“ほんとか!”
“攻略情報待ってました!”
“これで無双出来るな”
“はよ、はよ”

 本当に現金な視聴者達である。だがあいにくと、俺は彼らが望むような攻略情報を持っているわけではない。いや、持ってはいるが、それを話すつもりはない。

「といっても『深層のボスの弱点は~』とか話すつもりは今は無いけどな。そもそも俺が知ってる知識出したところで楽にはならんよ。ゲームじゃないんだから攻略情報知ってれば無傷で倒せるとかそういう話じゃないのよダンジョンは」

 そこんとこ、理解してる?
 少し圧を放ちながらいうと、一気にコメントの勢いが下がった。

「例えば深層のボスデュラハンはその剣の攻撃においてフェイントはしない、っていう弱点を教えたとして、それと戦うなら相応の実力がいるだろ? 死にゲーみたいに完璧に避けて戦うならそれはそれで良いけど、命がけだからな?」

 まあ俺はスキルの関係上命がけではなかったんだけど。
 だから実際俺の経験は死にゲーによって培われたわけだし。

「だから、そういうダンジョンとかモンスターの情報は、皆が自分たちで実力を高めて探索をして調べてくれ。俺が今から話すのは、どうやって強くなるか、どうやってもっとうまく戦うのか、って話だ」

 さて、ここからが本題である。といっても以前少数だった頃の視聴者達に言ったこととは別の内容にするつもりだ。

「といっても内容は単純、戦う練習をしよう、ってだけだ」


“戦う練習?”
“いや誰でも戦う練習ぐらいするだろ。モンスターと戦ってるだろ”
“何をいうかと思えば基本的過ぎる……”
“ダンジョンに入った探索者が何をするかご存知でない?”

 ほーらまた一気に雰囲気が悪くなる。ネットって本当に治安が悪いというか、現実よりも顔が見えない分暴言を吐きやすい環境ができてるよな。

「まあ待て。真面目な話だ。探索者の諸君はさ、ダンジョンに入ってモンスターとひたすら戦ってれば強くなれる、なんて思ってたりしない?」

 俺のその問には肯定のコメントが返ってくる。だろうね、ゲームのレベル上げもそうだし、普通戦えば強くなると思うよね。

「まあ実際レベルはそれで上がる。でも戦う技術については、なんとなくモンスターと戦ってるぐらいじゃ上がらんよな。意識して振り返ったりしないから、毎日毎日同じモンスターに同じやられ方する。そんでやられたのは実力不足のせいだと焦って更に無理して戦う。そのまま限界を迎えてゲームオーバー、ってな」

“言われてみれば……”
“でも戦わないと強くならないだろ”
“じゃあどうすりゃええねん”
“戦わないのか? 素振りでもする?”

 流れるコメントの中に気づきかけているコメントを見つける。

「お、いいじゃんそれ。まずは剣でも槍でも盾でも、ダンジョンの外で素振りとか攻撃受け止める型の練習してみたら? 特に初心者はさ。現代人なんて武器振って何かを傷つける経験なんて無いだろ? 学校に入りましたー、よし戦えーわーい戦うぞー、でいきなりまともに戦えるわけがないだろ」

 調べてびっくりしたよな。ダンジョン関係の養成のための課程が大学にあったり専門学校があったりするけど、あくまでダンジョンがどんな場所かということや探索者としての知識を教えるばかりで後は実地訓練。戦い方のコツなんて体系化してないのでほとんど教えない。そりゃ強くならんわ。

「それが出来たら今度は、パーティーがいるならパーティーメンバーでの話し合いよな。どういう連携をしてモンスターと戦うのか、どういう場面で誰がどう動くのか。スポーツだってそうだろ? いきなり試合で全部するやつはおらん。練習で一個一個の練習をして連携の相談と練習をやって、初めて試合で使う」

 俺も高校までやってたバスケではそうしていた。

「ダンジョンはモンスター倒せば金になるし、浅いところなら簡単だから忘れがちだけど、本来戦いってそういうもんだからな。戦いが終わった後も、ダンジョンから帰ってからで良いから仲間で振り返って次に活かす。うまくいかないって人ほど、そういう基本が出来てないと思う」


“言われてみれば……”
“確かにそんなことしてないわ”
“なんでたかがダンジョンでそこまでガチなん?”
“勢いでいった方が楽だけどな”
“練習か。めんどくさいな”


「うまくいってる人たちはそれで良いよ別に。才能あったってことだろうし。うまくいってない人が、うまくいくようにするための手段だから」

 実際スポーツだって、基礎連なんてしなくても足が速いやつ、スタミナがあるやつ、技術力があるやつなんて普通にいる。そしてそんな奴らでも、それなりに良いところまではいけたりするのだ。

 だがそこから頂点を目指すならば話が別だ。そういう才能やセンスがあるやつ無いやつに関わらず、死ぬほどの努力を積み上げたやつが勝つ世界になる。そしてダンジョンにおいてそれは、深層か、それよりも下の世界。そこに至って初めて、才能にあぐらをかいていたような奴は苦しむだろう。あそこから一気に敵の強さがあがるのだ。

「まあ取り敢えずダンジョン攻略については、そんな感じで焦らず一つ一つやれってぐらいかな。わからないことがあれば先輩探索者に聞けば答え返ってくるだろ。返ってこなかったらその人はダメそうだなと思って次に聞けばいい」

 実のところダンジョンのモンスターのほとんどは、強いとはいえ絡め手のようなものがない。普通にただのモンスターで攻撃力や防御力、スピードが高いだけで、あくまでスペックで押してくるだけだ。例えば見るだけでこちらの体力を削ってきたり、受けたら詰みな呪いをかけてくるような特殊能力持ちはいない。

 それはつまり、丁寧に技術とスペック(個人やスキルのレベル)をあげて相手の出方を良く見て、味方と連携して対応すれば、そうそう越えられない壁はない、ということでもあるのだ。

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