35 / 51
第29話 思い返してみても凄い
しおりを挟む
大量のベーコンガーリックライスを作りまくって、俺もロボもお腹一杯になったところでようやくポーチからドローンを取り出して浮かべた。
「はい、どーも」
“配信放置して何してたん?”
“なんか急いでたけど、なんかあったんか?”
“ジョンさんはしゃいでなかった?”
“後ろの白いのってロボか?”
“待ちわびたぞ!”
“おかえりなさい”
“急いでたけどやばいことあったんですか?”
しばらく配信を中断して放置したためか、コメントがいつもより多い。
それを聞きつつ、俺はスマホで配信の設定を操作して変更した。
「その話の前に、以前から言ってた配信の制限解除したんでこれからは他にも人が来ると思います。まあやってくことは変わらないけど、人が増えたらコメント全部に返せるわけではなくなりそうなんで、それだけ理解しておいてください」
思わぬ形で探索が終わってしまったが、有言は実行せねばね。
“これは広めた方が良い感じ? それとも開放しただけで待ち?”
“ぼちぼち広めて欲しい感じなの?”
SNSとかにのせて良い感じなの?”
“そもそも今情報提供に報酬出してるところもあるんだが”
コメントを見る限り、俺が公開した意図とかそのあたりを明確にしておいてほしい、というのが視聴者たちの声のようだ。
「そのあたりも考えないとだめか。拡散についてはもうほんとに皆さんご自由にって感じだな。配信の視聴制限外したからどうせ見たい人は見つけるだろうし、遅かれ早かれよ。んで情報提供なあ……俺は別に貰ってもらって構わんけど、知ってたのに教えなかった、みたいな揉め事にはならんようにな」
俺は結局一人でここにいるし勝手にしてもらって良いけど、それで地上で揉め事が起きたりせっかく見てくれてる人たちが騒ぎに巻き込まれるのは不本意だ。
“了解です”
“今回の配信終わったらまとめて拡散しとくわ”
“なんで隠してたのかとか言われそうだから匿名かなあ”
「まあそのあたりは任せる。というかぶっちゃけそこまで考えるのめんどいからもうなるようになれでよろしく」
そんなところまで考えるために配信やってるわけでもないし。地上でまだ配信サイトで動画とか見ていたころは、何かしらの行動が原因で炎上したりとかはあったが、俺にとっては炎上したところでだからどうしたねんという話だ。
俺の話す情報が欲しいのは地上の人たちなのである。
「で、とりあえず今回の探索の振り返りね。それやって今日は配信終わり。次回はまた飯の後にでも雑談配信してどうするか決めるって感じで」
まあどこかに冒険に行くか、また武器の紹介するか、戦い方のレクチャーになるかどれかだと思うが。折角配信しているので、昔見つけた景色が綺麗なところに行ってみたりするのも良いかな。
「そんで、ドローンしまってから何があったかの話ね」
“待ってました!”
“それが一番気になる”
“ジョンさんが急ぐって相当では?”
“なんかモンスターが凄い数溢れてなかった?”
「うん、そう。まあ単純な話なんだけど。ユグドラシルにはニーズヘッグが住み着いてた、ってわけ。それで慌てて逃げ出したのよ」
この言い回しちょっと気に入ったので、ちゃんと説明する前に使ってみることにする。まあ俺もファンタジーに憧れた少年の心を忘れられない男なので。
それに、ダンジョンの先の世界で『世界樹に巨大な龍が住み着いている』事実が何を意味しているのか俺では判断がつかないが、情報が出回ることで多くの識者に考察してみてもらいたいのだ。
この偶然の一致がただの偶然のなのか。あるいは故あってのことなのか。ただこの世界を探索するだけでなく、このダンジョンという存在そのものについても知りたい。俺はそういう方向には欲張りなのだ。
“北欧神話か?”
“中二かと思ったけどダンジョンそのものがファンタジーだったわ”
“北欧神話において、世界樹にはニーズヘッグという邪竜が住み着いている”
“住み着いてるっていうか噛み付いてるとかじゃなかったっけ”
“え、そういうこと!?”
“北欧神話がどうかしたんか?”
「いや、さっき考えてるときにこの表現思いついてな。ちょっと気に入ったから使ってみた。んでわかりやすく説明すると、あんとき世界樹に住み着いてたバカでかいドラゴンが動き出してたのよ。上の方に住んでるモンスターが一斉に飛び立ってたのもそいつの影響」
多分あの巨大ドラゴンはずっと眠っていたんだろう。だから俺が大まかに気配を索敵したときは世界樹と一体化して感じられて気づけなかったし、世界樹に住んでいる他のモンスター達も普通に生活出来ていた。
それが、目覚めた。
“ドラゴン……ドラゴン!?”
“普通にワクワクするんだが”
“ずっと寝てたそいつが動いたからモンスター達が逃げ出してたの?”
“本体見えた?”
「そうそ、ドラゴンが動き出したから他のモンスターが一斉に逃げ出してたみたい。いや、すごかったよまじで。アニメとかでさ、モンスターの群れが多すぎて遠くから見たら黒い虫の群れみたいに見えるのあるだろ? まじであんな感じだった」
俺はあそこにいたモンスター1体1体なら余裕で倒せる自信があるが、あの数となるとちょっとわからん。魔法でまとめて巻き込みまくってどうんかなるかといったところだろう。
……いやほんとに。世界樹周辺の魔力他エネルギー豊富すぎないか? あの数のモンスターが詰まってるのなかなかにやばいぞ。
「動いてたモンスターの本体も見えたよ。ちょうど世界樹の生えてた穴から飛び出したところで振り返ったらバッチリ目があってな。結構きつい精神干渉系の魔法使われたなあれは。一瞬ひっかかりそうになってやばかったわ」
いやほんとに。あれはやばかった。モンスターにも精神干渉系のやつは偶にいる。精神干渉系と言っても意のままに動かすみたいな便利なやつじゃなくて、武器を放棄して動く気をなくさせている間に捕食するとか、逆に頭の中に割って入って来て乗っ取ろうとしてくるとか。後は記憶の中の恐怖を読み取って真似しようとしてくるやつとか。そういう生態に根付いたような精神干渉をする奴らだ。
結構やばめの奴らもいるが、これまで俺は防衛用の魔法陣を使ったり、分身を先見隊として派遣したりして実際に支配下に置かれたことはない。それが今回はあっさり防壁が突破されて飲み込まれそうになった。
普通にビビった。
てかあれ、これ、来てないか?
“見た目、見た目!”
“待って精神干渉系って言った???”
“おっとまたやばい単語が見えたぞ?”
“全部気になるからちゃんと説明しろください”
「わぁったわぁった。とりあえずモンスターの外見からな。まずドラゴンって言ってる通り顔はドラゴン系だった。ドラゴン系っても色々あるけど、嘴のあるドラゴンって感じ? 待ってな、せっかくだから資料に残す用にイラスト書きながら説明するわ」
俺は記憶力は結構良い方だ。一旦小屋に戻って、大型のノートとシャープペンを持ってくる。ダンジョンに入ってからずっと使っている俺の愛用の道具達だ。
「あ、これ宣伝ってわけではないけど一応紹介しておくな。こっちがユポ紙っていうめっちゃ頑丈な紙で出来たノート。めっちゃ頑丈で濡れても破れないしそのまま書けるしで俺のお気に入り。小さいメモ帳サイズもあってダンジョン探索のお供に最適よ。で、こっちがシャーペン。芯が2ミリかな? これも頑丈なやつネットで探して買ったやつ。俺がダンジョンに入った頃はダンジョン内で使えるスマホとか無かったから、こういうの使ってたのよ。アナログで結構俺は好き」
“おー”
“こういう小道具も割と気になる”
“メモ帳持ち込むとか真面目だな”
“初期のダンジョン開拓にはこういうの使ってたんかな”
「んじゃ、書きながら説明するぞ」
まずは俺が見た姿を大まかに描いていく。口は嘴というか、尖った口と言えば良いか。ウツボの口をもっといかつくした感じが一番近いかも知れない。そしてドラゴンという通り体表には鱗があり、また頭には角がたくさん生えていて冠のようになっていた。
そして身体はよくあるファンタジーのドラゴンのどっしりしているタイプではなく、どっちかというと日本の龍に近い細長い身体に翼のような者が生えているのが見て取れた。
「こんな感じ? 本当に大雑把だけど。色合いは全体的に紫っぽかったな」
“普通にイラストうまくて草生える”
“なんで絵まで上手いんです?”
“ここは絵がドヘタで盛り上がるところだろ……!”
“細い系のドラゴンかあ。リヴァイアサン的な? 今調べてるけど”
「あー? リヴァイアサンのイラスト思い出せんや。もう10年は見てないしなあ」
「ほう? それがわしの絵か?」
「そうそう。似てない?」
「自分で自分を見たことはないな」
さよですか。
“え?”
“は?”
“は?”
“誰?”
“待っていつ来た?”
“凄い静かに入ってきたぞ”
“えジョン以外に人おったの?”
ノートと筆記用具を机代わりの丸太の上に置いて後ろを振り返る。そこには、俺の肩越しに覗き込む無表情の女性の姿があった。
「はい、どーも」
“配信放置して何してたん?”
“なんか急いでたけど、なんかあったんか?”
“ジョンさんはしゃいでなかった?”
“後ろの白いのってロボか?”
“待ちわびたぞ!”
“おかえりなさい”
“急いでたけどやばいことあったんですか?”
しばらく配信を中断して放置したためか、コメントがいつもより多い。
それを聞きつつ、俺はスマホで配信の設定を操作して変更した。
「その話の前に、以前から言ってた配信の制限解除したんでこれからは他にも人が来ると思います。まあやってくことは変わらないけど、人が増えたらコメント全部に返せるわけではなくなりそうなんで、それだけ理解しておいてください」
思わぬ形で探索が終わってしまったが、有言は実行せねばね。
“これは広めた方が良い感じ? それとも開放しただけで待ち?”
“ぼちぼち広めて欲しい感じなの?”
SNSとかにのせて良い感じなの?”
“そもそも今情報提供に報酬出してるところもあるんだが”
コメントを見る限り、俺が公開した意図とかそのあたりを明確にしておいてほしい、というのが視聴者たちの声のようだ。
「そのあたりも考えないとだめか。拡散についてはもうほんとに皆さんご自由にって感じだな。配信の視聴制限外したからどうせ見たい人は見つけるだろうし、遅かれ早かれよ。んで情報提供なあ……俺は別に貰ってもらって構わんけど、知ってたのに教えなかった、みたいな揉め事にはならんようにな」
俺は結局一人でここにいるし勝手にしてもらって良いけど、それで地上で揉め事が起きたりせっかく見てくれてる人たちが騒ぎに巻き込まれるのは不本意だ。
“了解です”
“今回の配信終わったらまとめて拡散しとくわ”
“なんで隠してたのかとか言われそうだから匿名かなあ”
「まあそのあたりは任せる。というかぶっちゃけそこまで考えるのめんどいからもうなるようになれでよろしく」
そんなところまで考えるために配信やってるわけでもないし。地上でまだ配信サイトで動画とか見ていたころは、何かしらの行動が原因で炎上したりとかはあったが、俺にとっては炎上したところでだからどうしたねんという話だ。
俺の話す情報が欲しいのは地上の人たちなのである。
「で、とりあえず今回の探索の振り返りね。それやって今日は配信終わり。次回はまた飯の後にでも雑談配信してどうするか決めるって感じで」
まあどこかに冒険に行くか、また武器の紹介するか、戦い方のレクチャーになるかどれかだと思うが。折角配信しているので、昔見つけた景色が綺麗なところに行ってみたりするのも良いかな。
「そんで、ドローンしまってから何があったかの話ね」
“待ってました!”
“それが一番気になる”
“ジョンさんが急ぐって相当では?”
“なんかモンスターが凄い数溢れてなかった?”
「うん、そう。まあ単純な話なんだけど。ユグドラシルにはニーズヘッグが住み着いてた、ってわけ。それで慌てて逃げ出したのよ」
この言い回しちょっと気に入ったので、ちゃんと説明する前に使ってみることにする。まあ俺もファンタジーに憧れた少年の心を忘れられない男なので。
それに、ダンジョンの先の世界で『世界樹に巨大な龍が住み着いている』事実が何を意味しているのか俺では判断がつかないが、情報が出回ることで多くの識者に考察してみてもらいたいのだ。
この偶然の一致がただの偶然のなのか。あるいは故あってのことなのか。ただこの世界を探索するだけでなく、このダンジョンという存在そのものについても知りたい。俺はそういう方向には欲張りなのだ。
“北欧神話か?”
“中二かと思ったけどダンジョンそのものがファンタジーだったわ”
“北欧神話において、世界樹にはニーズヘッグという邪竜が住み着いている”
“住み着いてるっていうか噛み付いてるとかじゃなかったっけ”
“え、そういうこと!?”
“北欧神話がどうかしたんか?”
「いや、さっき考えてるときにこの表現思いついてな。ちょっと気に入ったから使ってみた。んでわかりやすく説明すると、あんとき世界樹に住み着いてたバカでかいドラゴンが動き出してたのよ。上の方に住んでるモンスターが一斉に飛び立ってたのもそいつの影響」
多分あの巨大ドラゴンはずっと眠っていたんだろう。だから俺が大まかに気配を索敵したときは世界樹と一体化して感じられて気づけなかったし、世界樹に住んでいる他のモンスター達も普通に生活出来ていた。
それが、目覚めた。
“ドラゴン……ドラゴン!?”
“普通にワクワクするんだが”
“ずっと寝てたそいつが動いたからモンスター達が逃げ出してたの?”
“本体見えた?”
「そうそ、ドラゴンが動き出したから他のモンスターが一斉に逃げ出してたみたい。いや、すごかったよまじで。アニメとかでさ、モンスターの群れが多すぎて遠くから見たら黒い虫の群れみたいに見えるのあるだろ? まじであんな感じだった」
俺はあそこにいたモンスター1体1体なら余裕で倒せる自信があるが、あの数となるとちょっとわからん。魔法でまとめて巻き込みまくってどうんかなるかといったところだろう。
……いやほんとに。世界樹周辺の魔力他エネルギー豊富すぎないか? あの数のモンスターが詰まってるのなかなかにやばいぞ。
「動いてたモンスターの本体も見えたよ。ちょうど世界樹の生えてた穴から飛び出したところで振り返ったらバッチリ目があってな。結構きつい精神干渉系の魔法使われたなあれは。一瞬ひっかかりそうになってやばかったわ」
いやほんとに。あれはやばかった。モンスターにも精神干渉系のやつは偶にいる。精神干渉系と言っても意のままに動かすみたいな便利なやつじゃなくて、武器を放棄して動く気をなくさせている間に捕食するとか、逆に頭の中に割って入って来て乗っ取ろうとしてくるとか。後は記憶の中の恐怖を読み取って真似しようとしてくるやつとか。そういう生態に根付いたような精神干渉をする奴らだ。
結構やばめの奴らもいるが、これまで俺は防衛用の魔法陣を使ったり、分身を先見隊として派遣したりして実際に支配下に置かれたことはない。それが今回はあっさり防壁が突破されて飲み込まれそうになった。
普通にビビった。
てかあれ、これ、来てないか?
“見た目、見た目!”
“待って精神干渉系って言った???”
“おっとまたやばい単語が見えたぞ?”
“全部気になるからちゃんと説明しろください”
「わぁったわぁった。とりあえずモンスターの外見からな。まずドラゴンって言ってる通り顔はドラゴン系だった。ドラゴン系っても色々あるけど、嘴のあるドラゴンって感じ? 待ってな、せっかくだから資料に残す用にイラスト書きながら説明するわ」
俺は記憶力は結構良い方だ。一旦小屋に戻って、大型のノートとシャープペンを持ってくる。ダンジョンに入ってからずっと使っている俺の愛用の道具達だ。
「あ、これ宣伝ってわけではないけど一応紹介しておくな。こっちがユポ紙っていうめっちゃ頑丈な紙で出来たノート。めっちゃ頑丈で濡れても破れないしそのまま書けるしで俺のお気に入り。小さいメモ帳サイズもあってダンジョン探索のお供に最適よ。で、こっちがシャーペン。芯が2ミリかな? これも頑丈なやつネットで探して買ったやつ。俺がダンジョンに入った頃はダンジョン内で使えるスマホとか無かったから、こういうの使ってたのよ。アナログで結構俺は好き」
“おー”
“こういう小道具も割と気になる”
“メモ帳持ち込むとか真面目だな”
“初期のダンジョン開拓にはこういうの使ってたんかな”
「んじゃ、書きながら説明するぞ」
まずは俺が見た姿を大まかに描いていく。口は嘴というか、尖った口と言えば良いか。ウツボの口をもっといかつくした感じが一番近いかも知れない。そしてドラゴンという通り体表には鱗があり、また頭には角がたくさん生えていて冠のようになっていた。
そして身体はよくあるファンタジーのドラゴンのどっしりしているタイプではなく、どっちかというと日本の龍に近い細長い身体に翼のような者が生えているのが見て取れた。
「こんな感じ? 本当に大雑把だけど。色合いは全体的に紫っぽかったな」
“普通にイラストうまくて草生える”
“なんで絵まで上手いんです?”
“ここは絵がドヘタで盛り上がるところだろ……!”
“細い系のドラゴンかあ。リヴァイアサン的な? 今調べてるけど”
「あー? リヴァイアサンのイラスト思い出せんや。もう10年は見てないしなあ」
「ほう? それがわしの絵か?」
「そうそう。似てない?」
「自分で自分を見たことはないな」
さよですか。
“え?”
“は?”
“は?”
“誰?”
“待っていつ来た?”
“凄い静かに入ってきたぞ”
“えジョン以外に人おったの?”
ノートと筆記用具を机代わりの丸太の上に置いて後ろを振り返る。そこには、俺の肩越しに覗き込む無表情の女性の姿があった。
322
お気に入りに追加
1,114
あなたにおすすめの小説
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ダンジョンが義務教育になった世界で《クラス替え》スキルで最強パーティ作って救世主になる
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
2256年近未来、突如として《ダンジョン災害》と呼ばれる事件が発生した。重力を無視する鉄道〈東京スカイライン〉の全30駅にダンジョンが生成されたのだ。このダンジョン災害により、鉄道の円内にいた200万人もの人々が時空の狭間に囚われてしまう。
主人公の咲守陸人(さきもりりくと)は、ダンジョンに囚われた家族を助けるために立ち上がる。ダンジョン災害から5年後、ダンジョン攻略がすっかり義務教育となった世界で、彼は史上最年少のスキルホルダーとなった。
ダンジョンに忍び込んでいた陸人は、ユニークモンスターを撃破し、《クラス替え》というチートスキルを取得したのだ。このクラス替えスキルというのは、仲間を増やしクラスに加入させると、その好感度の数値によって自分のステータスを強化できる、というものだった。まず、幼馴染にクラスに加入してもらうと、腕力がとんでもなく上昇し、サンドバックに穴を開けるほどであった。
凄まじいスキルではあるが問題もある。好感度を見られた仲間たちは、頬を染めモジモジしてしまうのだ。しかし、恋に疎い陸人は何故恥ずかしそうにしているのか理解できないのであった。
訓練を続け、高校1年生となった陸人と仲間たちは、ついに本格的なダンジョン攻略に乗り出す。2261年、東京スカイライン全30駅のうち、踏破されたダンジョンは、たったの1駅だけであった。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
無名のレベル1高校生、覚醒して最強無双
絢乃
ファンタジー
無類の強さを誇る高校二年生・ヤスヒコ。
彼の日課は、毎週水曜日にレベル1のダンジョンを攻略すること。
そこで手に入れた魔石を売ることで生活費を立てていた。
ある日、彼の学校にTVの企画でアイドルのレイナが来る。
そこでレイナに一目惚れしたヤスヒコは、なんと生放送中に告白。
だが、レイナは最強の男にしか興味がないと言って断る。
彼女の言う最強とは、誰よりもレベルが高いことを意味していた。
レイナと付き合いたいヤスヒコはレベル上げを開始。
多くの女子と仲良くなりながら、着実にレベルを上げていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる