記憶屋

卯月青澄

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「体の調子は?」

「良いけど…何でそんな事聞くの?」

「だって、昨日もトイレで吐いてたし…」

「吐いてた? 私が?」

「そうよ。憶えてないの?」

「憶えて…るよ」

全く記憶にない。

私はどこか具合が悪かったのだろうか?

「ならいいんだけど。それより早く教室に行こう」

「うん」

その日は何だか変だった。

ずっと頭の中がモヤモヤしていた。

記憶を消されたのと関係あるのだろうか?
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