記憶屋2

卯月青澄

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生徒会長

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私はズボンのポケットに入ったスマホを取り出し、名前と消してほしい記憶(彼女がいじめられていたという記憶、全学年の生徒)、日時は今すぐ、場所は荒川大橋の高架下を入力し記憶屋に返信した。

僅かな望みにかけた。

それから私は意識が朦朧とする中で119番に電話をして救急車を呼んだ。

刃物で刺された腹からは血が溢れ出し、Yシャツが真っ赤に染まっていた。

「お待たせしました。記憶屋の風間です」

霞む目を開け、声のする方を見ると制服を着た若い男性が立っていた。

彼が記憶屋なのか?

随分と若いんだな。
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