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スライムの森

第14話 攻略開始 B

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「まずは道具屋に行きます。付いて来てください」

「……」

 スズヨウさんは不満げにしているが、大人しく付いて来る。





  
 僕は道具屋で、テントを一つ購入した。

 以前道具屋に来た時に、役立ちそうなものをリストアップしていたのだ。


 このゲームのテントは一回限りの使い捨てのアイテムで、村の外で宿屋と同じ機能が使える。

 プレイヤーのセーブポイントとして活用できるのだ。


 値段は金貨五枚になる。

 使い捨ての割に高いが、『スライムの森』攻略には無くてはならないアイテムなので、金に糸目を付けずに購入した。



 これで情報料と合わせて、金貨がマイナス十枚。
 
 鎧と兜を購入して、金貨マイナス八枚。


 残金は金貨一枚になる。


 僕は一度宿屋に戻り、買ったばかりの防具を装備する。
 そして、購入済みの抗麻痺薬と、抗毒薬を使用する。

 これで、準備完了だ。






「────お待たせしました。スズヨウさん、ここからはスズヨウさんが前を歩いて下さい」

 「……黙れ、クソガキ」

 スズヨウさんは毒付きながらも、指示通りに先頭を歩く。

 僕はスズヨウさんと、ブイロ村を出てスライムの森を目指した。



 スライムの森に到着するまでに出現したモンスターは、僕のダークショットで始末した。────出来れば魔力は温存しておきたいところだが、僕達には魔物から逃げるだけのスピードも、逃げ切る体力もない。

 ここは必要な出費と、割り切ることにした。




 
 スライムの森に到着する。
 
 前回はここから引き返した。
 今日はこの中に入り、ダンジョンの攻略に取り掛かる。


「────じゃあ、中に入って下さい」
 
 スズヨウさんは、僕を口汚く罵りながら、森に入る。

 すると、次の瞬間──
 スズヨウさんだけではなく、僕も森の中にいた。


 背後に、白い霧が立ち込める。

 白い霧に阻まれて、森の出口が見えない……。
 試しに外に出ようと霧の中に入っても、ダンジョンの中に戻される。


 一度入ると、ボスを倒すまでは出られない────

「これがダンジョンか……」

 僕は迷宮の攻略を開始する。



 *************************

 名前    タナカ ジロウ           
 
 職業      冒険者Lv09 魔法使いLv08                       
 戦闘タイプ     特質系 時空間能力者
 魔力属性        闇  
 

 最大HP      140/140
 最大MP      600/670

 膂力         28
 体力        130
 魔力        830
 俊敏         26
 命中         55

 精神力       125
 運          70
 魅力        115       


 装備
 旅人の服 旅人の靴 旅人のマント 冒険者の鎧 冒険者の兜 冒険者の盾 魔導士の指輪 勇者のネックレス

 スキル
 魔力操作 魔力属性変化 魔力具現化 魔力放出

 魔法
 なし

 特技
 ダークショット

 所持金
 金貨1枚 

 ボーナスポイント
       17

 *************************

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