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虐殺ごっこ

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彼女の部屋でのんでいる

文「はぁ~」

絵「なにそれ?」

文「・・・また、殺しちゃぅた?」

絵「あれ?ペットでも買ってた?」

文「いや、そじゃなくて」

絵「はぁ?」

文「もう何人目だろ?」

絵「ごめん、意味がわからない」

文「ごめん比喩だよ」

絵「人を殺したみたいじゃない・・・しかも発言が殺人鬼クラスなのだけれど」

文「確かにね・・・虐殺しまくってる感じかな」

絵「はぁ?」

文「自分の感情を押し殺すっていうでしょう?」

絵「あぁ・・・そういうことね」

文「そ、仕事してると理不尽なことってあるでしょう?」

絵「そうだね・・・言ってやれば物書き」

文「本気で言語野つかうと大変なことになる」

絵「それもそっか」

文「でしょう?」

そういいながら冷蔵庫を開けてビールをとる

絵「飲みすぎ」

文「お、心配してくれるんだ」

絵「いや、何本目だよ人の部屋の冷蔵庫」

文「また、補充しとくから」

絵「まぁ、いいけど・・・それで?」

文「ん?」

絵「本気出したらなんて言うの?」

文「そうだな・・・」

・「4の5の言ってないで仕事しろ」とか?
・「寝言は寝てからいえ」とか?
・「一昨日きやがれ」とか?
・「凍った豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ」とか?

絵「ははは、何それ?落語?」

文「あれ?」

絵「それ、言われたら笑えるやつだね」

文「そう?」

絵「でしょうよ、どうせそんなこと考えながら話なんで聞いてないんでしょう?」

文「まあね」

絵「まったく、心配するに値しないヤツだよね君は」

文「申し訳ない」

絵「・・・気が抜ける」

文「あなたはないの?」

絵「私は・・・あぁ・・・」

文「なに?」

絵「このまえ上司にぼろくそに言ってしまったな・・・」

文「へぇ~何て?」

絵「急ぎの仕事だから先にこれをやってくれとか言われてさ」

文「あぁ・・・よくあるやつだね」

絵「その時、ちょうど期限ぎりぎりの仕事が2件重なっててね」

文「はぁ」

絵「まぁ「こっちだって日程作って動いているんだから無理でっす」って」

文「ほう」

絵「それでもやいのやいのいってきたから「それを調整するのがあなたの仕事じゃないんですか?」って」

文「それでなんて?」

絵「まぁ、ぐうの音も出なかったけど」

文「ぐう」

絵「ははは「人に押し付けないでください、それでもやれっていうならとめますからね、その覚悟でどうぞ」って」

文「どうなったの?」

絵「ん、抜いた刀を鞘に納めたね」

文「すごいね」

絵「まぁ、その時普通は1人1部件がいいところなのに3物件抱えてたからね」

文「あ、それは・・・そうなるか、できる人は違うね」

絵「否定はしないけど給料3倍もらわないと割に合わない」

文「赤い彗星」

絵「意味が解らん」

文「やっぱり君はおもしろよ」

絵「お褒めいただいてありがとう」

そういいながら冷蔵庫を開ける

文「飲みすぎじゃない?」

絵「お、心配するんだ?」

文「あれ、おかしい?」

ビールの缶をわたす

絵「明日、死ぬかもしれないのにがまんしてたらストレスになる」

文「ははは、なるほど」
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