37 / 44
第2章『ラクテリア王国進展編』
第15話『ファミリーレストラン・ビジョン開店⑮おもちゃ屋繁盛記』
しおりを挟む
遊具販売店『おもちゃ屋』は数日で大繁盛となった。
元々この世界になかった店なので目新しさもあって冷やかしで入るのが多かったのだが、値段の安さと言うのもあってついでに買っていくという感じだったのが、あっという間に噂が広がり大繁盛することになった。
店を開くに伴って増やした遊具は『トランプ』や『ボードゲーム』に『ジェンガ』。
また、遊技場にはテーブルゲーム用の円卓を10箇所設置、またここでだけ遊べる『ビリアード』と『ダーツ』を設置すると入り浸る客が増えた。
タダではないのに人気が出たのは正直驚いた。
まあ、飲料にお酒を追加したうえ、お摘みメニューも豊富に揃えたのが原因だろう。
当初は普通に遊ぶ場だったのだが、人の欲と言う業は深い。
ゲーム=賭けという図式は切っても切れないらしい。
将棋やチェスは格式が高いせいで、ボードゲームやジェンガは子供向きということもあって『そういう』見られ方はないが、ほかの遊具は金銭を賭ける対象になるのは容易だった。
中で気軽にできるトランプを使った『ポーカー』や『ブラックジャック』は大人気になり、仕事休みの冒険者たちが朝早くから夜遅くまで行じるほどであった。
それに伴い、策として『場所代』を取るようにした。1テーブルを2時間で銀貨1枚、1日貸し切りで銀貨5枚。
店の営業が午前9時から夜12時までなので1日貸し切りは人数で割り勘すれば充分に安いといえるだろう。
……しかし、圧倒的男性率。しかも、ほとんど賭け場に占領されている。
そこで、新たな遊戯場を増設することになった。思い切って2階フロア全体を賭けの対象にならない遊具全般の遊び場にしたのだ。
天井部分を広くしたので開放感があり、また壁部分も木造の格子戸にしたので開ければ景色360度景色が見放題になっている。
ただし、2階の開放時間は朝8時から午後5時までであるが。
また、定期的にイベント大会を開きランキングを作成。しかも、上位5位までは景品が与えられるのだ。
盛り上がらないわけがない。
「スバル殿。すまないが顔を貸してくれませんか?」
「どうかしましたか?」
「実は、ある貴族から高級チェス盤と駒の依頼がありまして……」
「注文なら普通に受け付けますが?」
「それが、特別製の物が欲しいとのことで……」
「分かりました。お話を伺いに行きましょう」
「無理を言って申し訳ない」
そういえば、直に貴族と会うのは初めてだな。
何かお土産があった方がいいかな?
しかし、そろそろ……とは思っていたが、『どっち』が引っかかったのやら……。
できれば、『善人』の方であってくれればいいんだけど……。
呼び出しの連絡が改めてきたのは3日後だった。
「しかし、副ギルマスのロアンさんだけですか?ホムラは?」
「さすがにギルドをほったらかしにできませんからね。それに、その人は人によって口調を変えられるような器用な方ではありませんからね」
「納得です」
「それで、その荷物は?」
「お土産の品です。あった方が良いかと思いまして」
「スバル殿も抜け目がありませんね」
「まあ、このくらいは常識の範囲内ですよ」
まあ、これから先お世話になるかもしれないしな。
馬車に乗り走ること2時間。
貴族街の中でも爵位持ちが住むエリアは1軒1軒の敷地が広い。
俺たちが向かったのはその1つ、ルーファス伯爵家である。
「敷地内にどれだけ建物があるんですか?」
「確か、6つだったかと……」
門をくぐり走ること15分。
正面の建物は見えるが、長い庭園で着くまで馬車で15分もかかった。
どんだけ広いんだ?
「お待ちしておりました。私、ルーファス伯爵に仕える執事長のベルモンドと申します」
「商会ギルドの副ギルドマスター、ロアンです。こちらが……」
「お初にお目にかかります。今日はお招きありがと言うございます。スバル・クジョーと申します」
「これはご丁寧な挨拶を。では、我らの主人のところにご案内しましょう」
「お願いします」
屋敷の中に入り、ベルモンドさんの後に続く。
しかし、すぐに裏口から出て後ろに見えるもう1つの屋敷に入る。
手前の立派な屋敷と違い、どう見てもランクが落ちる造りの屋敷だ。
いわゆる別館と言うやつに見える。
なるほど、良い目くらましというわけか。
それにしてもあんな立派な屋敷を罠に使うとはな。
金持ちってのは凄いな。
「旦那様、客人をお連れいたしました」
「ベルモンド、ご苦労様。飲み物の用意を頼む」
「申し付かりました」
椅子に座り、机の上の書類に目を通している背広姿の男性がいる。
金色短髪のイケメンだ。無駄にキラキラしている。
「お待たせしてすまないね。今回の件で色々と忙しくてね」
「ルーファス伯爵は今回のイザミナ大森林の集落討伐の報奨金を出してくれたんですよ。それに、回収したオーク肉や素材の買取にも積極的協力してくれましてね」
「なに、冒険者あっての城塞都市。この程度のことは協力と言うほどでもありません」
どうやら思った以上に人格者のようだな。
貴族とかって偉そうに踏ん反り返っているイメージだったが、ここまで腰の低いというのも珍しいじゃないだろうか?
「まずは座っていただいてゆっくり話をしましょうか」
「恐縮です」
俺とロアンはルーファス伯爵に薦められて、ソファに座る。
「では、先につまらない話を片付けてしまいましょう」
「と言いますと?」
「オークキングのことだね。なんでも人の言葉を喋る個体だったとか?」
「はい。片言ですが喋っていました」
「そうなるとやはり今回の件はおかしいね」
「ですね」
「お二人とも、どういう事ですか?」
「人の言葉を喋る魔物ということはそれなりに知能が高いことは分かりますね?」
「だからこそ、あれほどの規模の集落をまとめられたのでしょう?」
「いえ、逆に違和感だらけですよ」
「どういう事です?」
「ゴブリンやオークが女性を攫う理由は何ですか?」
「それは、種族の繁栄ではないかと?」
「ですよね?なのに攫った女性たちはほとんど手が出されていません。特に小さい集落の女性たちは1人として襲われていない」
「それは、オークキングの命令で……」
「それこそ、矛盾だと思いませんか?」
「どういう事です?伯爵」
「彼らの目的が種族の繁栄であるなら、オークキングだけが女性を孕ませるというのは理に適っていません」
「しかも、大集落にいた女性たちの数に対して、オークキングが手を出したのは十数人だけ。集落が出来た時期を考えても少なすぎる。ということはつまり……」
「喋るオークキングは何者かが作ったと考えるのが妥当でしょうね」
「そ、それでは……」
そう。
今回のイザミナ大森林のオークキングの集落の事件の裏側には黒幕の存在がある。
しかもそれは――。
「貴族……それも爵位持ちが絡んでいることは明白でしょう」
「まさか……いや、確かに喋るオークキングなどそれ相応の術者や資金力がなければ作れる代物ではありませんね」
「多分、ゴブリンやオークに女性を攫わせたのも莫大な利益を得るためだろうな。ただそれはお金が欲しいという単純な理由じゃない。その資金を使ってもっと悪どいことを考えているんじゃないのかな?」
「でしょうね。そしてそれは王国への反逆……転覆を狙っているのでしょう」
「ま、まさか――」
「まあ、国の運営が全部同じ意見で統一なんてそれこそ怖いことは無いしね。ただそれでも、力づくってのはいただけないけどな」
政治の世界は正直に言って関わりたくないが、今回の場合は『彼女たちの件』もあるので放っておくわけにもいかない。
これは俺の世界で言うところの『テロリスト』と同じだ。
自分たちの目的のために標的に向かって行く分には文句は言わない。
だが、関係のない一般人を巻き込むのなら俺は許さない。
「今回の件、キッチリ終わらせないとな」
元々この世界になかった店なので目新しさもあって冷やかしで入るのが多かったのだが、値段の安さと言うのもあってついでに買っていくという感じだったのが、あっという間に噂が広がり大繁盛することになった。
店を開くに伴って増やした遊具は『トランプ』や『ボードゲーム』に『ジェンガ』。
また、遊技場にはテーブルゲーム用の円卓を10箇所設置、またここでだけ遊べる『ビリアード』と『ダーツ』を設置すると入り浸る客が増えた。
タダではないのに人気が出たのは正直驚いた。
まあ、飲料にお酒を追加したうえ、お摘みメニューも豊富に揃えたのが原因だろう。
当初は普通に遊ぶ場だったのだが、人の欲と言う業は深い。
ゲーム=賭けという図式は切っても切れないらしい。
将棋やチェスは格式が高いせいで、ボードゲームやジェンガは子供向きということもあって『そういう』見られ方はないが、ほかの遊具は金銭を賭ける対象になるのは容易だった。
中で気軽にできるトランプを使った『ポーカー』や『ブラックジャック』は大人気になり、仕事休みの冒険者たちが朝早くから夜遅くまで行じるほどであった。
それに伴い、策として『場所代』を取るようにした。1テーブルを2時間で銀貨1枚、1日貸し切りで銀貨5枚。
店の営業が午前9時から夜12時までなので1日貸し切りは人数で割り勘すれば充分に安いといえるだろう。
……しかし、圧倒的男性率。しかも、ほとんど賭け場に占領されている。
そこで、新たな遊戯場を増設することになった。思い切って2階フロア全体を賭けの対象にならない遊具全般の遊び場にしたのだ。
天井部分を広くしたので開放感があり、また壁部分も木造の格子戸にしたので開ければ景色360度景色が見放題になっている。
ただし、2階の開放時間は朝8時から午後5時までであるが。
また、定期的にイベント大会を開きランキングを作成。しかも、上位5位までは景品が与えられるのだ。
盛り上がらないわけがない。
「スバル殿。すまないが顔を貸してくれませんか?」
「どうかしましたか?」
「実は、ある貴族から高級チェス盤と駒の依頼がありまして……」
「注文なら普通に受け付けますが?」
「それが、特別製の物が欲しいとのことで……」
「分かりました。お話を伺いに行きましょう」
「無理を言って申し訳ない」
そういえば、直に貴族と会うのは初めてだな。
何かお土産があった方がいいかな?
しかし、そろそろ……とは思っていたが、『どっち』が引っかかったのやら……。
できれば、『善人』の方であってくれればいいんだけど……。
呼び出しの連絡が改めてきたのは3日後だった。
「しかし、副ギルマスのロアンさんだけですか?ホムラは?」
「さすがにギルドをほったらかしにできませんからね。それに、その人は人によって口調を変えられるような器用な方ではありませんからね」
「納得です」
「それで、その荷物は?」
「お土産の品です。あった方が良いかと思いまして」
「スバル殿も抜け目がありませんね」
「まあ、このくらいは常識の範囲内ですよ」
まあ、これから先お世話になるかもしれないしな。
馬車に乗り走ること2時間。
貴族街の中でも爵位持ちが住むエリアは1軒1軒の敷地が広い。
俺たちが向かったのはその1つ、ルーファス伯爵家である。
「敷地内にどれだけ建物があるんですか?」
「確か、6つだったかと……」
門をくぐり走ること15分。
正面の建物は見えるが、長い庭園で着くまで馬車で15分もかかった。
どんだけ広いんだ?
「お待ちしておりました。私、ルーファス伯爵に仕える執事長のベルモンドと申します」
「商会ギルドの副ギルドマスター、ロアンです。こちらが……」
「お初にお目にかかります。今日はお招きありがと言うございます。スバル・クジョーと申します」
「これはご丁寧な挨拶を。では、我らの主人のところにご案内しましょう」
「お願いします」
屋敷の中に入り、ベルモンドさんの後に続く。
しかし、すぐに裏口から出て後ろに見えるもう1つの屋敷に入る。
手前の立派な屋敷と違い、どう見てもランクが落ちる造りの屋敷だ。
いわゆる別館と言うやつに見える。
なるほど、良い目くらましというわけか。
それにしてもあんな立派な屋敷を罠に使うとはな。
金持ちってのは凄いな。
「旦那様、客人をお連れいたしました」
「ベルモンド、ご苦労様。飲み物の用意を頼む」
「申し付かりました」
椅子に座り、机の上の書類に目を通している背広姿の男性がいる。
金色短髪のイケメンだ。無駄にキラキラしている。
「お待たせしてすまないね。今回の件で色々と忙しくてね」
「ルーファス伯爵は今回のイザミナ大森林の集落討伐の報奨金を出してくれたんですよ。それに、回収したオーク肉や素材の買取にも積極的協力してくれましてね」
「なに、冒険者あっての城塞都市。この程度のことは協力と言うほどでもありません」
どうやら思った以上に人格者のようだな。
貴族とかって偉そうに踏ん反り返っているイメージだったが、ここまで腰の低いというのも珍しいじゃないだろうか?
「まずは座っていただいてゆっくり話をしましょうか」
「恐縮です」
俺とロアンはルーファス伯爵に薦められて、ソファに座る。
「では、先につまらない話を片付けてしまいましょう」
「と言いますと?」
「オークキングのことだね。なんでも人の言葉を喋る個体だったとか?」
「はい。片言ですが喋っていました」
「そうなるとやはり今回の件はおかしいね」
「ですね」
「お二人とも、どういう事ですか?」
「人の言葉を喋る魔物ということはそれなりに知能が高いことは分かりますね?」
「だからこそ、あれほどの規模の集落をまとめられたのでしょう?」
「いえ、逆に違和感だらけですよ」
「どういう事です?」
「ゴブリンやオークが女性を攫う理由は何ですか?」
「それは、種族の繁栄ではないかと?」
「ですよね?なのに攫った女性たちはほとんど手が出されていません。特に小さい集落の女性たちは1人として襲われていない」
「それは、オークキングの命令で……」
「それこそ、矛盾だと思いませんか?」
「どういう事です?伯爵」
「彼らの目的が種族の繁栄であるなら、オークキングだけが女性を孕ませるというのは理に適っていません」
「しかも、大集落にいた女性たちの数に対して、オークキングが手を出したのは十数人だけ。集落が出来た時期を考えても少なすぎる。ということはつまり……」
「喋るオークキングは何者かが作ったと考えるのが妥当でしょうね」
「そ、それでは……」
そう。
今回のイザミナ大森林のオークキングの集落の事件の裏側には黒幕の存在がある。
しかもそれは――。
「貴族……それも爵位持ちが絡んでいることは明白でしょう」
「まさか……いや、確かに喋るオークキングなどそれ相応の術者や資金力がなければ作れる代物ではありませんね」
「多分、ゴブリンやオークに女性を攫わせたのも莫大な利益を得るためだろうな。ただそれはお金が欲しいという単純な理由じゃない。その資金を使ってもっと悪どいことを考えているんじゃないのかな?」
「でしょうね。そしてそれは王国への反逆……転覆を狙っているのでしょう」
「ま、まさか――」
「まあ、国の運営が全部同じ意見で統一なんてそれこそ怖いことは無いしね。ただそれでも、力づくってのはいただけないけどな」
政治の世界は正直に言って関わりたくないが、今回の場合は『彼女たちの件』もあるので放っておくわけにもいかない。
これは俺の世界で言うところの『テロリスト』と同じだ。
自分たちの目的のために標的に向かって行く分には文句は言わない。
だが、関係のない一般人を巻き込むのなら俺は許さない。
「今回の件、キッチリ終わらせないとな」
0
お気に入りに追加
464
あなたにおすすめの小説
魔石物語 - 魔石ガチャとモンスター娘のハーレムパーティーで成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
十五歳で成人を迎え、冒険者登録をするために魔法都市ヘルゲンに来たギルベルトは、古ぼけたマジックアイテムの専門店で『魔石ガチャ』と出会った。
魔石はモンスターが体内に魔力の結晶。魔石ガチャは魔石を投入してレバーを回すと、強力なマジックアイテムを作り出す不思議な力を持っていた。
モンスターを討伐して魔石を集めながら、ガチャの力でマジックアイテムを入手し、冒険者として成り上がる物語です。
モンスター娘とのハーレムライフ、マジックアイテム無双要素を含みます。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
魔具師になったら何をつくろう?
アマクニノタスク
ファンタジー
いつもありがとうございます。
☆お気に入りも3500を突破しました☆
~内容紹介~
ある日、雷にうたれた事をきっかけに前世の記憶が目醒めました。
どうやら異世界へ転生してしまっているようです。
しかも魔具師と言う何やら面白そうな職業をやっているではないですか!
異世界へ転生したんだし、残りの人生を楽しもうじゃないですか!!
そんなこんなで主人公が色んな事に挑戦していきます。
知識チートで大儲けしちゃう? 魔導具で最強目指しちゃう? それともハーレムしちゃう?
彼が歩む人生の先にはどんな結末が待っているのか。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
鍛冶師×学生×大賢者~継承された記憶で、とんでもスローライフ!?~
かたなかじ
ファンタジー
盗賊の罠にはまり、崖から落ちた鍛冶師ユーゴは過去の記憶を取り戻す。
前世の記憶、地球の大学二年の優吾は事故で亡くなっている。
前前世は勇者の仲間であった大賢者ユーゴ。
二つの記憶を継承したユーゴは、鍛冶師としての腕前、地球の記憶、そして大賢者の魔法。その三つを持って新たな人生を生きていく。
軽い気持ちで作ったポーション、試しに作ったナイフ。
これらがとんでもないものになるとは、作った時のユーゴは思いもしなかった。
彼が動くと、何かが起こる--!
私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。
奮闘記などと呼ばない (王道外れた異世界転生)
Anastasia
恋愛
”王道”外れた異世界転生物語。
チートもない。ありきたりな、魔法も魔術も魔物もいない。これまたありきたりな公爵令嬢でも、悪役令嬢でもない。ヒロインでもモブでもない。
ついでに言うが、これまた、あまりにありきたりな設定の喪女でもない。
それなのに、なぜ私が異世界転生者……?!
この世界で生きていかなければならない現実に、もう、立ち止まらない、後ろを振り向かない、前を進んで行くだけ!
セシル・ベルバートの異世界サバイバル。絶対に生き抜いて、生き延びてみせます!
(本編概要)セシル・ヘルバートはノーウッド王国ヘルバート伯爵家の長女である。長く――無駄で――それでも必要だった7年をやーっと経て、嫌悪している侯爵家嫡男、ジョーランからの婚約破棄宣言で、待ちに待った婚約解消を勝ちとった。
17歳の最後の年である。
でも、セシルには秘密がある。
セシルは前世の記憶を持つ、異世界転生者、とういことだ。
“異世界転生者”の“王道”外れて、さっぱり理由が当てはまらない謎の状況。
なのに、なぜ、現世の私が異世界転生?!
なにがどう転んで異世界転生者になってしまったのかは知らないが、それでも、セシル・ヘルバートとして生きていかなければならない現実に、もう、立ち止まらない、後ろを振り向かない、前を進んで行くだけ!
それを指針に、セシルの異世界生活が始まる。第2の人生など――なぜ……?! としかいいようのない現状で、それでも、セシルの生きざまを懸けた人生の始まりである。
伯爵家領主に、政治に、戦に、隣国王国覇権争いに、そして、予想もしていなかった第2の人生に、怒涛のようなセシルの生がここに始まっていく!
(今までは外部リンクでしたが、こちらにもアップしてみました。こちらで読めるように、などなど?)
異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?
シ・ガレット
ファンタジー
おっさんが異世界を満喫する、ほのぼの冒険ファンタジー、開幕! 気づくと、異世界に飛ばされていたおっさん・タクマ(35歳)。その世界を管理する女神によると、もう地球には帰れないとのこと……。しかし、諦めのいい彼は運命を受け入れ、異世界で生きることを決意。女神により付与された、地球の商品を購入できる能力「異世界商店」で、バイクを買ったり、キャンプ道具を揃えたり、気ままな異世界ライフを謳歌する! 懐いてくれた子狼のヴァイス、愛くるしい孤児たち、そんな可愛い存在たちに囲まれて、おっさんは今日も何処へ行く?
2017/12/14 コミカライズ公開となりました!作画のひらぶき先生はしっかりとした描写力に定評のある方なので、また違った世界を見せてくれるものと信じております。
2021年1月 小説10巻&漫画6巻発売
皆様のお陰で、累計(電子込み)55万部突破!!
是非、小説、コミカライズ共々「異世界おっさん」をよろしくお願い致します。
※感想はいつでも受付ていますが、初めて読む方は感想は見ない方が良いと思います。ネタバレを隠していないので^^;
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる