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まさかのプロポーズ①※※
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「‥‥‥」
まさかの告白に私は驚きすぎて固まってしまっていた‥‥‥。殿下とは、挨拶ぐらいしかしたことないよな‥‥‥。どうして婚約なんて話を、このタイミングで持ちかけて来たのだろう?
私がホールの真ん中で立ち止まって動けずにいると、スウォン殿下は小声で私に話しかけて来た。
「私と結婚すれば、魔術の研究がいつでも好きな時に好きなだけできますよ‥‥‥」
「それは‥‥‥」
「何なら、最初から隠居でもいい」
「‥‥‥謹んでお受け致します」
魔術の研究が好きなだけ出来る‥‥‥。そう聞いて、私は即答してしまっていた。私は、こんな考えなしだっただろうか‥‥‥。自分の言葉に自分で驚いていたが、言ってしまったことに対しては取り返しがつかないと思っていた。
私が胸に手を当て敬礼しながら答えた瞬間、ホールにざわめきが広がった。「うそー」という声や、「略奪」なんていう声も飛び交っていたが、スウォン殿下は私の手を掴むと、ホールを駆け抜けた。
「‥‥‥殿下!!」
私は殿下に追いつこうと必死に追いかけるあまり、何処をどう走ったのかは分からなかった。ある部屋の前まで来ると、私は手を掴まれたまま一緒に部屋の中へ入った。
「んっ‥‥‥」
殿下に強く抱きしめられると、ドアに押しつけられる様にして、貪るようなキスをされた。息継ぎが出来ずに、もがいていると殿下は1度、口を離してくれた。
「鼻で息して」
「なんっ‥‥‥?」
「何でって‥‥‥。窒息死しちゃうよ」
「そうじゃっ‥‥‥。なくてっ‥‥‥」
私が息継ぎをしながら必死に言葉を捻り出すと、スウォン殿下は薄く笑った。
「‥‥‥ダメだ。我慢できない」
「こんな事っ‥‥‥。陛下に了承を取ってからに‥‥‥。って、ああっ‥‥‥」
再び貪るようなキスをしてきたので、私は必死に鼻呼吸をした。鼻で息をすると、今度は下穿きに手を入れられ、竿を撫でられた。他の人に触られて、一気に固くなってしまったモノを殿下は優しく撫でていた。
「大丈夫‥‥‥。最後まではしないから」
「それはっ‥‥‥」
ダメだと思う‥‥‥。そう言おうとして再び唇を塞がれた。指先で脇腹をあやす様に撫でられ、気持ちよくて腰が砕けそうになっていた。
まさかの告白に私は驚きすぎて固まってしまっていた‥‥‥。殿下とは、挨拶ぐらいしかしたことないよな‥‥‥。どうして婚約なんて話を、このタイミングで持ちかけて来たのだろう?
私がホールの真ん中で立ち止まって動けずにいると、スウォン殿下は小声で私に話しかけて来た。
「私と結婚すれば、魔術の研究がいつでも好きな時に好きなだけできますよ‥‥‥」
「それは‥‥‥」
「何なら、最初から隠居でもいい」
「‥‥‥謹んでお受け致します」
魔術の研究が好きなだけ出来る‥‥‥。そう聞いて、私は即答してしまっていた。私は、こんな考えなしだっただろうか‥‥‥。自分の言葉に自分で驚いていたが、言ってしまったことに対しては取り返しがつかないと思っていた。
私が胸に手を当て敬礼しながら答えた瞬間、ホールにざわめきが広がった。「うそー」という声や、「略奪」なんていう声も飛び交っていたが、スウォン殿下は私の手を掴むと、ホールを駆け抜けた。
「‥‥‥殿下!!」
私は殿下に追いつこうと必死に追いかけるあまり、何処をどう走ったのかは分からなかった。ある部屋の前まで来ると、私は手を掴まれたまま一緒に部屋の中へ入った。
「んっ‥‥‥」
殿下に強く抱きしめられると、ドアに押しつけられる様にして、貪るようなキスをされた。息継ぎが出来ずに、もがいていると殿下は1度、口を離してくれた。
「鼻で息して」
「なんっ‥‥‥?」
「何でって‥‥‥。窒息死しちゃうよ」
「そうじゃっ‥‥‥。なくてっ‥‥‥」
私が息継ぎをしながら必死に言葉を捻り出すと、スウォン殿下は薄く笑った。
「‥‥‥ダメだ。我慢できない」
「こんな事っ‥‥‥。陛下に了承を取ってからに‥‥‥。って、ああっ‥‥‥」
再び貪るようなキスをしてきたので、私は必死に鼻呼吸をした。鼻で息をすると、今度は下穿きに手を入れられ、竿を撫でられた。他の人に触られて、一気に固くなってしまったモノを殿下は優しく撫でていた。
「大丈夫‥‥‥。最後まではしないから」
「それはっ‥‥‥」
ダメだと思う‥‥‥。そう言おうとして再び唇を塞がれた。指先で脇腹をあやす様に撫でられ、気持ちよくて腰が砕けそうになっていた。
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