落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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魔剣の返却 後日談2

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メリンダ王女から魔剣を受け取った日の翌日の昼休み。

リリスは素早く昼食を済ませ、魔法学院の敷地に併設された薬草園に足を運んだ。
管理は大半リリスに任されているので、ケイト先生以外はここに来る者は誰も居ない。

その広大な薬草園の奥に進み、周りに誰も居ないのを確認した上で、リリスはおもむろにマジックバッグから魔剣レッドフレアーを取り出した。
改めてその柄を握ると、その傷み具合がかなり酷い。

学舎の地下の購買部で柄を新調しようかしら?

そう思いながら魔力を流してみる。火の属性を持つ魔剣なので、火魔法の魔力を意識して大きく流してみると、レッドフレアーはカッと明るい光を発したが、それも長くは継続しなかった。
やはり魔力の流れが悪いのか?
リリスは解析スキルを発動させた。

この魔剣って魔力の流れが悪いの?

『火の属性を持つ魔剣ですね。少し分析してみましょう。』

・・・・・・・・・・・・・

『この魔剣は良く出来ているのですが、魔金属の合金に加えた魔力の受容体に若干問題がありそうです。製作者の技量の問題でしょうね。』

『特に火の属性を付与する際に、魔力の受容体との融合が上手く出来ていませんね。』

それでどうしたら良いの?

『一旦錬成し直して、火の属性を消し去り、再度属性を付与するのがベストでしょうね。面倒なら属性の上書きでも良いですよ。』

魔金属への属性の付与ってアクセサリーでやっただけよ。魔剣相手に上手く出来るかしら? それにスキルのレベルも低いしねえ。

『それでも現状ではやった方が良いレベルです。』

そうなのね。それならやってみようかしら・・・・・。


リリスはレッドフレアーの柄を握り、魔金属錬成スキルを発動させた。
探知を掛けながら錬成の魔力を流していくと、剣身が仄かに光り始め、魔力の通りが改善されていくのが分かる。

徐々にゆっくりと時間を掛けて錬成する事約10分。剣身の輝きが増したように感じる。
魔力の受容体と魔金属との融合が再構築されたのだろう。

更に魔金属への属性の付与を発動させ、その魔力を流し込んでいく。火の属性の上書きだ。

キーンと言う小さな金切り音を立てて、レッドフレアーはその魔力を吸い込むように受け入れた。
剣身の手元部分から徐々に切先に向かって、赤い光がゆっくり流れていく。

数分でその作業は終わった。

勿論もっと丁寧にやればより良い結果が得られるのだろうが、貰い物の魔剣だ。それほどに丁寧にやらなくても、それなりに効果が現われればそれで良い。

リリスはそう思いながらレッドフレアーを軽く振ってみた。

心なしか軽くなったような気がする。
それはリリスとの親和性が高まったからなのかも知れない。
それに気のせいかもしれないが、レッドフレアーが喜んでいるように感じられる。

魔剣って人間みたいに意思があるの?

『基本的に意志と呼べるようなものは有りません。ただ、魔力を介して持ち主の意思と反応する要素はあります。』

『ですが自由意志とは言えませんね。あくまでもインプットしたものに対してアウトプットを示すだけです。』

でもジークフリートのような存在もあるわよ。

『剣聖はあくまでも精霊です。魔剣を依り代にしているだけですからね。』

『それ故に火の亜神が言っていた付喪神と言う表現は、剣聖と言う存在を表す言葉として実に的確だと思います。』

なるほどね。


リリスは土魔法を発動させ、薬草園の隅に高さ2mほどの土壁を出現させた。更にそれを強く硬化させた。

その土壁から10mほど離れた位置に立ち、レッドフレアーを構えたリリスはその魔剣に火魔法の魔力を大きく流した。
レッドフレアーは軽く震え、その剣身が徐々に赤みを帯びて来た。
剣身中央の赤いラインが色濃く光り、その光が刃先にグラデーションを掛けて広がっていく。

改めて見ると美しい剣だ。

刃先から僅かに妖気が放たれ、ゆらゆらと立ち上る様は確かに美しい。

リリスはレッドフレアーの力を見せよと念じた。その思いに答えるようにリリスの脳裏に言葉が浮かび上がる。

『ファイヤーブレード』

火の刃だ。
それがこの魔剣の放つ火魔法なのか。

リリスはファイヤーブレードの発動を念じてレッドフレアーを横に一閃した。
レッドフレアーの刃先の軌道から幅2mほどの眩く光る火の刃が出現し、ゴウッと音を立てて土壁に向かい、直撃して硬化された土壁を寸断した。
更にその断面から業火が発生し、ドウンと爆炎を上げて、土壁は燃え上がりながら粉砕されてしまった。
その炎熱がリリスにも伝わってくる。
飛び散った土壁の破片がリリスの足元をかすめた。

危ないわねえ!

思いの他の威力だ。

水魔法で残り火を消火して、リリスはレッドフレアーをマジックバッグに収納しようとした。
だがなぜか後ろ髪を引かれる様な思いが沸き上がってくる。

この気持ちは何なの?

リリスの脳裏に『レジーナ』と言う言葉が浮かび上がる。

もしかして元の持ち主を慕っているの?
もしもそうだとしたら、やはりこの魔剣は受け取れないわねえ。

リリスは昼の休憩の残り時間を確かめた。
まだ余裕はある。

リリスは足元の地面を土魔法で50cmほど盛り上げ、ハンカチをその上に敷いて座った。

魔力でレッドフレアーと繋がってみよう。

そう思って魔剣の柄を握り締め、魔力にリリスとの連結の意思を込めて流し始めた。その途端に魔剣の柄から細い魔力の触手が伸び、リリスの右手の手首をツンツンと軽く撫で始めた。それはまるで魔剣が探りを入れているような動きだ。
恐る恐る撫でてくるのでくすぐったい。
それを我慢していると、細い触手はリリスの右手首のハートのマークの痣を見つけ、そこにスッと入り込んできた。
魔力と魔力が繋がり、リリスの脳裏にも形にならない意思が沸き上がってくる。

リリスはそのまましばらく放置していたのだが、ある一点で魔力が反応を起こし、リリスの脳裏に赤い光が浮かび上がって来た。
これは何?
そう思ってその光を追うような意思を示すと、突然リリスの視界が暗転し、その赤い光の中に引き込まれていくような感覚を覚えた。



ハッと気が付くとリリスは薄暗い洞窟の中に居た。
高い場所から俯瞰するような視線なので、そこにリリスが実在していれば天井に張り付いている事になる。

薄汚れた石畳、周りの壁も朽ちそうな石材で覆われ、苔がびっしりと生えている。壁にはところどころに松明が掛けられ、周囲は仄かに明るい。
天井は緩やかなドーム状になっていて、高さは地表から20mもありそうだ。

その広い部屋に奥の通路から三人の冒険者が、周囲を警戒しながら入って来た。
良く見ると三人ともドラゴニュートだ。
一人は魔剣を持つ女性の剣士で、後の二人は魔導士の装束を着た男女である。

その剣士の持つ魔剣にリリスの目はくぎ付けになった。

あれはレッドフレアーだ!

そうするとその持ち主の女性はレジーナなのか?
どう見ても二十歳そこそこの女性にしか見えないのだが・・・。


・・・・・・・・・・・・・

「姫様! 油断なさるな! 伝承では奴が出現するはず。」

金髪の魔導士ラゲルが警告を口にしながらレジーナの傍に寄り添った。

「うん。聞いているわよ。巨大なファイヤーゴーレムだったわね。」

レジーナはそう答えるとレッドフレアーの柄を再度握り締めた。細くしなやかな腕はとても剣士には思えない。
薄い褐色の肌に緑掛った大きな瞳。清楚とも思える美形だがその根底には強い意志を秘めている。
がっしりとした体形のドラゴニュートの女性の中で、彼女のようなすらりとした体形は珍しい方だ。
だが彼女には優れた俊敏性があり、その上に体術にも習熟しているので格闘にも長けている。
そして極めつけは彼女の火魔法をしっかりとサポートしてくれる魔剣の存在だ。

このレッドフレアーがある限り大丈夫よ!

そう思えるに足る信頼がこの魔剣にあった。それは彼女の良き相棒である。

「左様。奴のコアを切り裂かない限り、砕かれても攻撃をしてくる厄介な奴ですぞ。」

そう言いながらラゲルは個人用のシールドをレジーナに掛け直した。

「ラゲルのシールドがあれば、多少の攻撃を受けても大丈夫よ。」

レジーナの言葉にラゲルは口角が緩む。だがダンジョンの深層部で油断は禁物だ。
ここでは突発的な出来事がいつ起きても不思議ではない。

「リアナ。魔力をサポートして!」

「ハイ! 姫様!」

リアナと呼ばれた女性の魔導士がレジーナの傍に進み出た。魔力をその手に集中させ、レジーナの首筋から魔力を大きく注いでいく。
それに連れてレジーナの首から背中、レザーアーマーの背部分の開口部がほんのりと赤く光る。

う~んと唸り声をあげ、レジーナはリアナに礼を告げた。

リアナはドラゴニュートには珍しい、三属性の魔法を駆使出来る魔導士である。だがレジーナとパーティを組む際には裏方に回り、魔力のサポート役に徹していた。それでも魔導士としての底力があるので、レジーナが苦境に陥った時には戦闘の最前線に立つ事も出来るのだ。

姫様の実力なら、ここでも私の出番は無さそうだわ。

魔導士のリアナがそう思うほどに、レジーナの戦闘能力は高かった。

レジーナは魔剣を目の高さに持ち、その剣身に彼女の細く長い人差し指を立て、軽く竜の息吹を流しながらツーッとその剣身を撫でた。
それは彼女の戦闘準備の仕草でもある。

竜の息吹を受けたレッドフレアーの剣身は仄かに赤く光り始めた。
それと同時に石畳の床がガタガタと揺れ始め、その部屋の奥でガラガラと何かが崩れるような大きな音が聞こえて来た。
どうやらこの部屋のボス、ファイヤーゴーレムの登場である。

「姫様! 奴が来ますぞ!」

ラゲルの声が切っ掛けでもあるかのように、ドスンドスンと大きな足音が振動を伴って伝わって来た。
部屋の奥から姿を現わしたのは、身長が10mほどもある巨大な赤黒いゴーレムだった。
ゴーレムに目鼻は無い。だが大きな口があり、その口の内部でメラメラと炎が揺れている。

その炎が突然大きくなったかと思うと、巨大なファイヤーボールがレジーナに向かってきた。
だがレジーナはその素早い動きでゴーレムのファイヤーボールを上手く回避した。
レジーナが飛びのいた床に火球が着弾し、ドウンと大きな衝撃音を伴って爆炎が立ち上った。

レジーナは飛び上がりながらも態勢を整え、床に着くや否やゴーレムの方に向きを変え、レッドフレアーに大きく魔力を注いだ。
魔力を注がれたレッドフレアーは赤く輝き始め、瞬時にその剣身が3mほどにも伸びた。それは実体ではなく魔力で構成された剣身だ。
赤々と輝く炎の剣。
その魔剣を振りかざし、レジーナは助走も無く大きく飛翔した。3mほどの高さに飛び上がり横に一閃した炎の魔剣からは、その軌道に沿って横幅5mほどの炎の刃が放たれた。

巨大なファイヤーブレードだ。

その炎の刃は高速でゴーレムの身体に向かい、胴体の側面に着弾した。
ドンッと大きな衝撃音を立ててゴーレムの身体は四散し、そのそれぞれの破片がゴウッと燃え上がった。

だがそのゴーレムの身体の破片は、それ自体が燃え上がりながらもレジーナに向けてファイヤーボールを放ってきた。

油断ならないわね!

同時に多方向から向かってきた10発ほどのファイヤーボールを、レジーナはその俊敏な動きで上手く回避した。だがそのうちの一発を回避しきれず、足元にドンッと被弾してしまった。
その衝撃でレジーナの身体は斜め後方に弾き飛ばされる。

「姫様!」

ラゲルの叫び声が部屋中に木霊した。

だがその身体を無理矢理反転させ、レジーナは難なく床に着地した。ラゲルの掛けてくれたシールドのお陰で火球による傷は無い。だがその衝撃は頑丈なドラゴニュートですら骨折するほどのものだった。それを回避出来たのは彼女が習熟している体術のお陰である。
レジーナはゴーレムのファイヤーボールが着弾した瞬間と前後して、体術でその箇所の筋力と体組織の剛性を高めていたのだ。

グッと唇を噛み締め、レジーナは燃え上がるファイヤーゴーレムの破片を睨んだ。
レッドフレアーを水平に構え、グンッと跳躍しながらその魔剣を素早く何度も横に振り回すと、その剣身からは幅1mほどのファイヤーブレードが無数に出現した。それは個々のゴーレムの破片に向かい、そのすべてが個々に着弾した。

ドドドドドッと連続した衝撃音が立ち、部屋中の至る所で爆炎が上がった。
ゴーレムの破片は更に細かく寸断され、それぞれが激しく燃え上がった。

だがそれでも燃え上がる破片から幾つものファイヤーボールがレジーナを襲ってくる。
それを再度回避しつつ、レジーナは部屋中に探知波を放った。

コアは何処なの?

焦りはないが素早く探知すると、僅かにそれらしい反応が部屋の奥の方に感じられる。
高さ7mほどの空中に浮かんでいるようだ。

自分の跳躍力とレッドフレアーの魔力の剣身なら何とか届きそうだ!

レジーナの決断は早い。魔力を集中させてレッドフレアーの魔力の剣身を引き延ばし、更に体術で脚力を強化し、助走をつけて大きく跳躍した。
空中に飛び上がったレジーナの身体を、ゴーレムの破片から放たれるファイヤーボールが襲ってくる。
だがそれを上手く回避しながらレジーナはレッドフレアーを大きく振り上げた。

コアらしき反応に向けて一気に魔剣を振り下ろすと、魔剣の魔力の剣身がガツンと何かを切り裂いた。

手応えはあった!

振り下ろした魔剣と共に床に着地するのと同時に、パアンと言う破裂音が鳴り響き、燃え上がっていたゴーレムの破片はボトボトと床に落ちてしまった。

勝った!

レジーナの勝利感にレッドフレアーが震えるように反応している。

「姫様! お見事!」

ラゲルの声にレジーナの表情は初めて緩んだ。そのはにかむような笑顔は何処か幼げで儚くも見える。年相応の若い女性の笑顔だ。

レジーナは微笑みながら、レッドフレアーの柄に軽く感謝のキスをして鞘に納めた。

「さあ、先に進みますぞ!」

ラゲルの掛け声にレジーナは気持ちを切り替え、真顔になって部屋の奥に進んでいった。




この時点でレジーナ達の戦闘の様子を高所から俯瞰していたリリスの心に疑問が過る。

私は何を見せられているの?

・・・・・・・・・・・・・

目の前が暗転して、リリスは薬草園の中に居た。

リリスの手元ではレッドフレアーが仄かに光っている。
この魔剣はレジーナとの思い出を懐かしがっているのだろうか?

「やっぱりこの魔剣はレジーナ様に返そう。例え彼女がもう高齢で衰弱し切っていたとしても・・・」

リリスはその思いを胸にして、魔剣レッドフレアーをマジックバッグに収納し、午後の授業に向けて薬草園を後にしたのだった。













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