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リリスの帰省5
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霊廟の中。
迷いを見せるリリスの表情をユリアスは読み取った。
「儂の封印を解いてくれたら、この土地に眠る古代の神殿を蘇らせてあげよう。儂が封印される前に秘匿しておいたものじゃ。その神殿を復活させればこの土地の繁栄が約束される。開祖グレナドの意向として果たしておくれ。」
そう言われると断れないわよねえ。
開祖の墓所の傍に封印されていたのも、開祖からそれなりの扱いを受けていたからでしょうし・・・・・。
う~んと考え込むリリスの背中をマリアがポンと叩いた。
「リリス。こうなったら乗り掛かった舟よ。やってあげなさい。」
「あなた一人でね。」
ええっ!
「お母様! 一緒に来てくれないの?」
「私はアンデッド系の魔物は嫌いなのよ。」
いやいや、それは無いわよ。
「そんな事を言わないでついて来てよ。私だって一人じゃ心細いわよ。いざとなったら焼き払って貰うかもしれないし・・・」
リリスの説得でマリアは渋々ついてくる事になった。ドナルドは最初から乗り気だが、リリスは当初からあまりあてにしていない。父親は剣術には長けているが、魔法による攻撃力はあまり高くないからだ。
リリスは死霊系の魔物の精神攻撃を避けるため、非表示で魔装を発動した。
リリスが先頭に立ち、その後ろにドナルドとマリアが付き従う。
これってダンジョンチャレンジのデジャブだわ。
そんな事を思いながらリリスは扉を開けて中に入った。
その途端に妖気が漂ってきた。異臭が鼻につく。禍々しい魔力が渦巻いているのが分かる。
顔をしかめながら薄暗い通路を歩くと、その壁面からレイスが10体ほど飛び出してきた。
ギエエエエエッと金切り声をあげて死霊が飛び交う。
ああ、嫌だ!
顔をしかめつつ、リリスは破邪の剣でレイスを薙ぎ払った。レイスが一刀両断されて消えて行く。何の抵抗も無い。まるで空気を切るようだ。
何となく気持ちが良いわね。
あっという間にレイスが駆逐された。だがそれに続いて床からぬっと黒い塊が幾つも現れた。それはドロッと溶けたような人型に変わっていく。
グールだ。
うっ!
気持ち悪~い。
目を瞑って破邪の剣を振り回したいほどだが、そうするわけにもいかないので、リリスは目を細めながらグールを破邪の剣で断ち切っていった。
グールの身体も断ち切られた瞬間に光の粒になって消えて行く。
この剣ってかなりスペックが高いのかしら?
でも、この調子ならお母様に焼き払って貰わなくても大丈夫だわ。
使うほどに高揚してくる。それはこの剣に心が取り込まれているのかも知れないが・・・。
不安は尽きない。
それでもリリスは前に進んだ。
両親は・・・・・後ろからおずおずとついて来ている。
心配は要らないわよと言う暗黙の視線を両親に送った直後、リリスは前方の壁面から無数の魔物の気配を感じた。
床や天井や壁の至る所から半透明のレイスが湧いて出てくる。50体以上居るのかも知れない。
再び現れたレイスの大群を無我夢中で薙ぎ払って消し去り、リリスはようやく通路の奥に辿り着いた。
そこには両手両足を鎖に繋がれ、胸に大きな杭を打たれた骸骨が、崩れ落ちそうになりながら立っていた。
「ようやく来てくれたね、お嬢ちゃん。」
「リリスと呼んでください。でもこの姿って・・・」
「そうじゃよ。儂はリッチじゃ。リッチとなったのはグレナドの存命中だったがな。」
そうだったの?
「この鎖と杭は呪いが形状化したものだ。破邪の剣で断ち切っておくれ。」
「でも破邪の剣で胸の杭を切ったら、リッチの身体にも影響が・・・」
「儂なら大丈夫じゃ。頭さえ叩き割らなければ、手足でも再生出来るからな。」
そう言えばあのアゾレスも再生能力が高かったわね。リッチってそう言うものなの?
リリスはユリアスに言われた通り、破邪の剣で鎖と杭を断ち切った。手足の鎖は無事に断ち切れたが、胸に撃たれた杭は慎重に断ち切ったものの、ユリアスの肋骨を数本消し飛ばしてしまった。
不安そうに見つめるリリスだが、ユリアスは何もなかったように身体を少し動かして大きく伸びをした。
「リリス。ありがとう。感謝するぞ。」
そう言いながらユリアスが身体に魔力を流すと、その身体が黒いローブで覆われ、胸部の欠損もすぐに元通りになった。
確かに再生能力が高そうだ。
「呪いがすべて断ち切られたので、破邪の剣も消滅するのじゃが・・・・それでも良いかな?」
構わないわよ、そんなもの。
そう思いながら無言でうなづくリリスを見て、ユリアスは納得したような様子を見せた。
「約束通り、古代の神殿を蘇らせよう。リリス達にはそこでまた会えるじゃろう。」
そう言うとユリアスはくるりと身を翻した。その瞬間にユリアスの身体が足元から消えて行く。
程なくリリスの目の前からユリアスは消え去った。
「終わったようね、リリス。」
後ろからマリアが声を掛けてきた。振り返ると両親もほっとした表情を見せている。
うんとうなづいてリリスは両親の元に駆け寄り、手を取って通路の外に出た。
扉と通路がそのまま残っている。これは実在している空間だったのだ。
開祖はどんな思いでこれを子孫に託したのだろうか?
どちらにしても開祖とユリアスは相当に深い信頼関係にあったのだろう。
同性の従弟って良いわよね。
お互いを補完し合っていたのかしら。
それに比べて・・・私の場合はねえ。
リリスは従弟のデニスの事を思い浮かべながら、若干気落ちしていたのだった。
その日の午後、屋敷に私兵のダンが飛び込んできた。
緊急の報告と言う事でドナルドを呼び出したのだが、それは領地の南側の丘で土砂崩れが起きたと言うものだった。
しかもその現場で土砂の中から石造りの建物が出現したと言う。
それってユリアスの言っていた神殿の事だろうか?
リリスはユリアスの言葉を思い出しながら、ドナルドに土砂崩れの現場への同行を志願した。
クレメンス領の南側はなだらかな丘陵地帯で、平坦な土地はほとんどなく、緩やかな起伏が連続する地形だ。当然耕作地は少ないので住む人も少なく、それ故に土砂崩れと言っても人的被害は無い。
ダンを先頭に10名ほどの私兵とドナルド、リリスが馬と馬車で現場に向かった。
豊かに穀物の実る畑を延々と眺めながら、リリス達はあまり整備されていない田舎道を南に進む。穏やかな日差しと爽やかな風に癒されながら、リリスは故郷の風土に心を満たされていた。
クレメンス領の南側は魔物もほとんど現れず、現れたとしてもあまり害の無い小さな魔物だけだ。それでも畑を荒らされるので住民は魔物の駆除を怠らないのだが。
畑から手を振る農民に笑顔で会釈しながら、ふとリリスはダンの後方で騎乗しているケインに目を留めた。ケインの右手にミサンガが見える。
あれって、以前フィナが着けていたミサンガじゃないの?
えっ?
これってどういう事?
フィナって何時あれをケインに手渡したの?
さっき出掛ける時?
う~ん、気に成るわねえ。
あれこれとリリスが詮索しているうちに、一行は土砂崩れの現場に近付いてきた。
なだらかな丘の斜面が崩れている。その崩れ方も不自然だ。崩れたと言うよりは、何かが中から出てきたような崩れ方で、しかも崩れた土砂がすべて砂になっている。
これって土魔法で工夫されていたんじゃないの?
土の山で何かを隠し、それを取り出す時には取り出しやすいように、崩れた土砂が砂に変わる様な土魔法を発動させる仕組みかも・・・。
崩れた土砂の中にがっしりとした石のブロックが見えている。あれが神殿なのか?
現場の周囲には近くに住む住民が数名で周囲を見張っていた。盗掘の恐れなど無いのだが、念のためと言う事なのだろう。
住民はダン達を出迎え、その事情を話していた。
その間にドナルドとリリスは馬車から降り、土砂崩れの現場へと向かった。
石のブロックは傍で見ると思ったよりも大きく、大きな柱の一部だと思われる。柱の上に屋根の一部が見え、大きな建物がまだ大半は土砂に埋まっているような状態だ。
だが建物まで10mほどの距離に近付いた時、ゴゴゴッと地響きがして土砂が再び崩れ始めた。危険を感じてリリス達がその場を離れると、丘の斜面がさらに崩れて、その中から大きな石造りの建物が姿を現した。
高さ10mほどの建物で大きな三角形の出入り口が見える。その出入り口の形状から考えると、最初から内部を解放している造りだろう。壁面には複雑な幾何学模様が刻まれている。やはり神殿なのだろうか?
「こんなものが現われるなんて、あのユリアスの言っていた通りだね。」
ドナルドの言葉にリリスも無言でうなづいた。
だが二人の背後からおーいと誰かが声を掛けた。振り返ると黒いローブを身に纏った初老の男性がこちらに近付いてくる。
口ひげを生やした色白で長身の男性は、彫りが深くとてもこの国の人間とは思えない。
それにしても、何処から現れたのだろうか?
近付く男性をリリスは訝し気に見つめていた。
迷いを見せるリリスの表情をユリアスは読み取った。
「儂の封印を解いてくれたら、この土地に眠る古代の神殿を蘇らせてあげよう。儂が封印される前に秘匿しておいたものじゃ。その神殿を復活させればこの土地の繁栄が約束される。開祖グレナドの意向として果たしておくれ。」
そう言われると断れないわよねえ。
開祖の墓所の傍に封印されていたのも、開祖からそれなりの扱いを受けていたからでしょうし・・・・・。
う~んと考え込むリリスの背中をマリアがポンと叩いた。
「リリス。こうなったら乗り掛かった舟よ。やってあげなさい。」
「あなた一人でね。」
ええっ!
「お母様! 一緒に来てくれないの?」
「私はアンデッド系の魔物は嫌いなのよ。」
いやいや、それは無いわよ。
「そんな事を言わないでついて来てよ。私だって一人じゃ心細いわよ。いざとなったら焼き払って貰うかもしれないし・・・」
リリスの説得でマリアは渋々ついてくる事になった。ドナルドは最初から乗り気だが、リリスは当初からあまりあてにしていない。父親は剣術には長けているが、魔法による攻撃力はあまり高くないからだ。
リリスは死霊系の魔物の精神攻撃を避けるため、非表示で魔装を発動した。
リリスが先頭に立ち、その後ろにドナルドとマリアが付き従う。
これってダンジョンチャレンジのデジャブだわ。
そんな事を思いながらリリスは扉を開けて中に入った。
その途端に妖気が漂ってきた。異臭が鼻につく。禍々しい魔力が渦巻いているのが分かる。
顔をしかめながら薄暗い通路を歩くと、その壁面からレイスが10体ほど飛び出してきた。
ギエエエエエッと金切り声をあげて死霊が飛び交う。
ああ、嫌だ!
顔をしかめつつ、リリスは破邪の剣でレイスを薙ぎ払った。レイスが一刀両断されて消えて行く。何の抵抗も無い。まるで空気を切るようだ。
何となく気持ちが良いわね。
あっという間にレイスが駆逐された。だがそれに続いて床からぬっと黒い塊が幾つも現れた。それはドロッと溶けたような人型に変わっていく。
グールだ。
うっ!
気持ち悪~い。
目を瞑って破邪の剣を振り回したいほどだが、そうするわけにもいかないので、リリスは目を細めながらグールを破邪の剣で断ち切っていった。
グールの身体も断ち切られた瞬間に光の粒になって消えて行く。
この剣ってかなりスペックが高いのかしら?
でも、この調子ならお母様に焼き払って貰わなくても大丈夫だわ。
使うほどに高揚してくる。それはこの剣に心が取り込まれているのかも知れないが・・・。
不安は尽きない。
それでもリリスは前に進んだ。
両親は・・・・・後ろからおずおずとついて来ている。
心配は要らないわよと言う暗黙の視線を両親に送った直後、リリスは前方の壁面から無数の魔物の気配を感じた。
床や天井や壁の至る所から半透明のレイスが湧いて出てくる。50体以上居るのかも知れない。
再び現れたレイスの大群を無我夢中で薙ぎ払って消し去り、リリスはようやく通路の奥に辿り着いた。
そこには両手両足を鎖に繋がれ、胸に大きな杭を打たれた骸骨が、崩れ落ちそうになりながら立っていた。
「ようやく来てくれたね、お嬢ちゃん。」
「リリスと呼んでください。でもこの姿って・・・」
「そうじゃよ。儂はリッチじゃ。リッチとなったのはグレナドの存命中だったがな。」
そうだったの?
「この鎖と杭は呪いが形状化したものだ。破邪の剣で断ち切っておくれ。」
「でも破邪の剣で胸の杭を切ったら、リッチの身体にも影響が・・・」
「儂なら大丈夫じゃ。頭さえ叩き割らなければ、手足でも再生出来るからな。」
そう言えばあのアゾレスも再生能力が高かったわね。リッチってそう言うものなの?
リリスはユリアスに言われた通り、破邪の剣で鎖と杭を断ち切った。手足の鎖は無事に断ち切れたが、胸に撃たれた杭は慎重に断ち切ったものの、ユリアスの肋骨を数本消し飛ばしてしまった。
不安そうに見つめるリリスだが、ユリアスは何もなかったように身体を少し動かして大きく伸びをした。
「リリス。ありがとう。感謝するぞ。」
そう言いながらユリアスが身体に魔力を流すと、その身体が黒いローブで覆われ、胸部の欠損もすぐに元通りになった。
確かに再生能力が高そうだ。
「呪いがすべて断ち切られたので、破邪の剣も消滅するのじゃが・・・・それでも良いかな?」
構わないわよ、そんなもの。
そう思いながら無言でうなづくリリスを見て、ユリアスは納得したような様子を見せた。
「約束通り、古代の神殿を蘇らせよう。リリス達にはそこでまた会えるじゃろう。」
そう言うとユリアスはくるりと身を翻した。その瞬間にユリアスの身体が足元から消えて行く。
程なくリリスの目の前からユリアスは消え去った。
「終わったようね、リリス。」
後ろからマリアが声を掛けてきた。振り返ると両親もほっとした表情を見せている。
うんとうなづいてリリスは両親の元に駆け寄り、手を取って通路の外に出た。
扉と通路がそのまま残っている。これは実在している空間だったのだ。
開祖はどんな思いでこれを子孫に託したのだろうか?
どちらにしても開祖とユリアスは相当に深い信頼関係にあったのだろう。
同性の従弟って良いわよね。
お互いを補完し合っていたのかしら。
それに比べて・・・私の場合はねえ。
リリスは従弟のデニスの事を思い浮かべながら、若干気落ちしていたのだった。
その日の午後、屋敷に私兵のダンが飛び込んできた。
緊急の報告と言う事でドナルドを呼び出したのだが、それは領地の南側の丘で土砂崩れが起きたと言うものだった。
しかもその現場で土砂の中から石造りの建物が出現したと言う。
それってユリアスの言っていた神殿の事だろうか?
リリスはユリアスの言葉を思い出しながら、ドナルドに土砂崩れの現場への同行を志願した。
クレメンス領の南側はなだらかな丘陵地帯で、平坦な土地はほとんどなく、緩やかな起伏が連続する地形だ。当然耕作地は少ないので住む人も少なく、それ故に土砂崩れと言っても人的被害は無い。
ダンを先頭に10名ほどの私兵とドナルド、リリスが馬と馬車で現場に向かった。
豊かに穀物の実る畑を延々と眺めながら、リリス達はあまり整備されていない田舎道を南に進む。穏やかな日差しと爽やかな風に癒されながら、リリスは故郷の風土に心を満たされていた。
クレメンス領の南側は魔物もほとんど現れず、現れたとしてもあまり害の無い小さな魔物だけだ。それでも畑を荒らされるので住民は魔物の駆除を怠らないのだが。
畑から手を振る農民に笑顔で会釈しながら、ふとリリスはダンの後方で騎乗しているケインに目を留めた。ケインの右手にミサンガが見える。
あれって、以前フィナが着けていたミサンガじゃないの?
えっ?
これってどういう事?
フィナって何時あれをケインに手渡したの?
さっき出掛ける時?
う~ん、気に成るわねえ。
あれこれとリリスが詮索しているうちに、一行は土砂崩れの現場に近付いてきた。
なだらかな丘の斜面が崩れている。その崩れ方も不自然だ。崩れたと言うよりは、何かが中から出てきたような崩れ方で、しかも崩れた土砂がすべて砂になっている。
これって土魔法で工夫されていたんじゃないの?
土の山で何かを隠し、それを取り出す時には取り出しやすいように、崩れた土砂が砂に変わる様な土魔法を発動させる仕組みかも・・・。
崩れた土砂の中にがっしりとした石のブロックが見えている。あれが神殿なのか?
現場の周囲には近くに住む住民が数名で周囲を見張っていた。盗掘の恐れなど無いのだが、念のためと言う事なのだろう。
住民はダン達を出迎え、その事情を話していた。
その間にドナルドとリリスは馬車から降り、土砂崩れの現場へと向かった。
石のブロックは傍で見ると思ったよりも大きく、大きな柱の一部だと思われる。柱の上に屋根の一部が見え、大きな建物がまだ大半は土砂に埋まっているような状態だ。
だが建物まで10mほどの距離に近付いた時、ゴゴゴッと地響きがして土砂が再び崩れ始めた。危険を感じてリリス達がその場を離れると、丘の斜面がさらに崩れて、その中から大きな石造りの建物が姿を現した。
高さ10mほどの建物で大きな三角形の出入り口が見える。その出入り口の形状から考えると、最初から内部を解放している造りだろう。壁面には複雑な幾何学模様が刻まれている。やはり神殿なのだろうか?
「こんなものが現われるなんて、あのユリアスの言っていた通りだね。」
ドナルドの言葉にリリスも無言でうなづいた。
だが二人の背後からおーいと誰かが声を掛けた。振り返ると黒いローブを身に纏った初老の男性がこちらに近付いてくる。
口ひげを生やした色白で長身の男性は、彫りが深くとてもこの国の人間とは思えない。
それにしても、何処から現れたのだろうか?
近付く男性をリリスは訝し気に見つめていた。
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