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母と娘のダンジョン攻略
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授業参観の次の日。
マリアとリリスの母娘はリースのダンジョンに潜っていた。
授業があると言うのに、フィリップ王子の配慮でドルキアへの招待と言う事になっている。超法規的措置と言うべきだろうか。
しかもリリスの戦いぶりを見てみたいと言う動機も忘れたかのように、マリアは生き生きとして魔物を倒していた。
お母様ったらまるで水を得た魚のようだわ。
そう思ったリリスの目の前でブラックウルフの群れが、縦横無尽に動き回る数本の巨大なファイヤーストームに焼き尽くされていく。
オーガファイター達は強烈なファイヤーボールで吹き飛ばされ、オーガメイジ達はシールドを張っているのにもかかわらず、爆炎に吹き飛ばされ地上に叩きつけられてそのまま焼かれていく。
「お母様。私の戦いぶりを見たかったんじゃないの?」
リリスの言葉にマリアはニコッと笑って、
「そんな事を言ってたかしらね?」
惚けちゃってるわ、お母様ったら。
それにしても反則的な火力よねえ。
呆れるリリスを促しながら、マリアは第4階層の奥まで辿り着いた。
此処までの戦いでリリスの出番は全く無い。
第5階層への階段の手前で、二人は水を飲み一息入れた。
「お母様って何故冒険者をやめちゃったの?」
リリスの言葉にマリアは身に着けていたレザーアーマーのあちらこちらを点検しながら、
「元々冒険者には向いていなかったのよ。」
しらっと答えたマリアである。
「それに冒険者をしていなくても生活には困らなかったからね。」
地方貴族の娘として生まれたマリアは幼い頃から魔法の才能が開花し、成人してからは貴族の子女として軍にも属していたが、退役の後に実家に戻る事無く冒険者となった。実家は兄が継ぎ、マリアは政略結婚に出されそうになったのを嫌っての決断だった。
だが実力はあっても他の冒険者と違って野心が無い。さらに無心すれば実家から生活資金も充分に届く。それ故に仲間との軋轢があって冒険者としても長続きしなかったのだ。
何時からか単独での行動が増え、冒険者としての生活にも飽きてしまった頃にリリスの父と出会い、そのままゴールインしてしまったとマリアは語った。
「それに魔物達にも命があるからね。無下に殺すのも忍びなくて・・・・・」
お母様。言ってる事とやってる事が違うわよ。
あれだけ容赦なく焼き尽くしておいて、どの口でそのセリフを言うのかしらね。
「お母様。爆炎に焼かれる魔物を見ながらニヤけてましたよ。」
「あら。見間違いじゃないの?」
白々しく答えてマリアは階下へと足を運んだ。
階下にあるのは例の女神の像である。
だが女神の浄化の波動をリリスの持っていたタガーに受けさせると、マリアはそれを使わずに突破すると言い出した。
火力で押し切るつもりなのね。
そう思ったリリスの想定通り、マリアは目の前に迫りくるスケルトンの軍団に向けて両手を突き出した。魔力を集中させるとその両手の前に大きな火球が数個出現した。それらの火球は人の歩く程度の速度で前進しながら徐々にその大きさを増していく。ゴウッと燃え上がる大きな音を発て、その炎熱がリリスにまで伝わってきた。直径が5mほどにもなって火球は突如速度をあげ、更に上下左右に拡散しながらスケルトンの軍団に向かった。
激しい爆炎と共に無数のスケルトンが吹き上げられ、燃やされていく。
火魔法への耐性もあるはずだが、それをものともしない火力で押し切り、更にフロアの左右に巨大なファイヤーストームを生じさせると、フロアの両端を舐めるように焼き尽くしていった。
「リリス。急ぐわよ。」
マリアはリリスを促して、フロアの奥の部屋へと走り出した。リリスも警戒しながら走っていくのだが、スケルトンの軍団からの反撃は全く無かった。
反撃の余地も無いのだろう。
小走りでフロアの奥の部屋に入ると、格子状の扉が部屋の出入り口の上部から徐々に降りてくる。
「このまま終わるとは思えないわね。リリス、油断しちゃ駄目よ。」
マリアの言葉に疑問を感じつつフロアを眺めると、フロアの入り口の辺りに蠢く塊のようなものがリリスの目に入った。よく見るとスケルトンの軍団だ。ドドドドドッと疾走しながらこちらに向かってくる。その数は約200。
これって増援部隊なの?
「思った通りだわ。リリス。少し引き付けてから、女神の浄化の波動で一掃するのよ。その後は頑丈な土壁で部屋の前面を覆ってね。」
お母様ったら此処まで読んでいたのかしら。
うんうんとうなづきながらリリスは増援部隊をある程度の距離まで引き付け、おもむろに浄化の波動を放った。淡いブルーの波動がびりびりと空気を震わせながら真っ直ぐにフロアの奥まで伸びていく。それが先になるにつれて横にも広がって拡散されていく。ユリアに映像で見せられた光景だが思った以上に激しい震動がリリスの両手に伝わってきた。これはユリアの言うように超音波振動による究極の洗浄の故だろうか。
スケルトン達はその激しい波動に巻き込まれて大半が消えていった。
そのタイミングを見計らって、リリスは部屋の前面を覆い尽す程の土壁を出現させた。勿論頑丈に硬化させたものだ。
時折カンカンと音を発てるのは、スケルトンの軍団の残余の放つ矢だろうか。程なく格子状の扉が閉じて第5階層での戦いは終了した。
「さあ、お宝は何かしらね。」
そう言いながら部屋の背後に出現した宝箱をマリアが開けると、そこには大きな魔石が大量に入っていた。
「これはフィリップ殿下に差し上げなさいね。」
リリスのマジックバックに魔石を詰めさせて、二人はリースのダンジョンを後にした。
その日の夜、リリスは魔法学院の寮に戻ると明日の授業の準備をして早めに就寝した。一方マリアは父兄用の宿舎に戻ると一人で反省していた。
自分は娘の戦いぶりを見てみたいと思っていたのに、久しぶりのダンジョンで興奮してしまって、一人で暴れまくってしまった。娘の成長を確かめたかったのに・・・・・。
そんな思いで寝支度をしていると、ドアを叩く音がした。
誰かしらと思いながらドアを開けると、そこに居たのはブルーの衣装を着たピクシーだった。
「リリスのママさんだったわよね。入るわよ。」
そう言って有無を言わさずピクシーは部屋の中に入ってしまった。
「あなたは・・・水の亜神の・・・・」
「そう。ユリアよ。」
ピクシーはそう答えると部屋の中のソファにどかっと座った。
「今日は私のダンジョンを随分荒らしてくれたわね。あの火力って何なのよ? ママさんって本当に人族なの? イフリートが人に化けてるんじゃないかって思ったわよ。」
どうやら一言文句を言いに来たようだ。
「そう言われてもねえ。私も久し振りのダンジョンで興奮しちゃったから。」
「でもリリスの力を確かめたかったんじゃないの?」
ユリアの言葉に返す言葉も無い。マリアはえへへと笑うだけだった。
亜神の本体の一部。リリスにそう聞いていたが確かに膨大な魔力を隠しているのが分かる。その割には気さくな存在だ。
マリアは何となく気軽に会話出来そうに感じていた。
「ねえ、ユリア。リリスの事なんだけど、あの子って本当に何か特殊なスキルを持っているの? 鑑定しても大したものは見えてこないんだけど・・・」
ソファの隣に座ってきたマリアの問い掛けに、ピクシーはうんうんとうなづきながら、
「何となく色々なスキルを持っているのは気配で分かるわよ。でも私ですら正確には分からない。亜神にすら鑑定出来ないステータスなんて初めてよ。それだけ特殊な能力やスキルなのよね。多分人族には全く分からないと思うわよ。」
「そんなものを何処で手に入れたのかしら?」
「元々持っていたものが、ある年齢に達した時に覚醒したと考えるのが妥当ね。」
そう言われてもマリアには思い当たる節も無い。そもそもが土魔法しか持ち合わせていなかった不憫な娘だったのだから。
少し考え込む仕草を見せたマリアにピクシーは優しく微笑んだ。
「ママさんがリリスを心配する気持ちは分かるわ。でもあの子はしっかり者だから大丈夫よ。上手くスキルを使いこなしているみたいだし、特殊なスキルを持つ事で己惚れる様子も無い。話をしていても妙に達観している面もあるのよね。」
「リリスってもしかすると外見は子供だけど中身はおばさんなんじゃないの?」
「何を言っているのよ。間違いなく13歳になる私の娘だわよ。」
そう言いながらマリアとピクシーはアハハと笑った。
その言葉が真実であるとは二人共、思いもよらなかったのだが。
マリアとリリスの母娘はリースのダンジョンに潜っていた。
授業があると言うのに、フィリップ王子の配慮でドルキアへの招待と言う事になっている。超法規的措置と言うべきだろうか。
しかもリリスの戦いぶりを見てみたいと言う動機も忘れたかのように、マリアは生き生きとして魔物を倒していた。
お母様ったらまるで水を得た魚のようだわ。
そう思ったリリスの目の前でブラックウルフの群れが、縦横無尽に動き回る数本の巨大なファイヤーストームに焼き尽くされていく。
オーガファイター達は強烈なファイヤーボールで吹き飛ばされ、オーガメイジ達はシールドを張っているのにもかかわらず、爆炎に吹き飛ばされ地上に叩きつけられてそのまま焼かれていく。
「お母様。私の戦いぶりを見たかったんじゃないの?」
リリスの言葉にマリアはニコッと笑って、
「そんな事を言ってたかしらね?」
惚けちゃってるわ、お母様ったら。
それにしても反則的な火力よねえ。
呆れるリリスを促しながら、マリアは第4階層の奥まで辿り着いた。
此処までの戦いでリリスの出番は全く無い。
第5階層への階段の手前で、二人は水を飲み一息入れた。
「お母様って何故冒険者をやめちゃったの?」
リリスの言葉にマリアは身に着けていたレザーアーマーのあちらこちらを点検しながら、
「元々冒険者には向いていなかったのよ。」
しらっと答えたマリアである。
「それに冒険者をしていなくても生活には困らなかったからね。」
地方貴族の娘として生まれたマリアは幼い頃から魔法の才能が開花し、成人してからは貴族の子女として軍にも属していたが、退役の後に実家に戻る事無く冒険者となった。実家は兄が継ぎ、マリアは政略結婚に出されそうになったのを嫌っての決断だった。
だが実力はあっても他の冒険者と違って野心が無い。さらに無心すれば実家から生活資金も充分に届く。それ故に仲間との軋轢があって冒険者としても長続きしなかったのだ。
何時からか単独での行動が増え、冒険者としての生活にも飽きてしまった頃にリリスの父と出会い、そのままゴールインしてしまったとマリアは語った。
「それに魔物達にも命があるからね。無下に殺すのも忍びなくて・・・・・」
お母様。言ってる事とやってる事が違うわよ。
あれだけ容赦なく焼き尽くしておいて、どの口でそのセリフを言うのかしらね。
「お母様。爆炎に焼かれる魔物を見ながらニヤけてましたよ。」
「あら。見間違いじゃないの?」
白々しく答えてマリアは階下へと足を運んだ。
階下にあるのは例の女神の像である。
だが女神の浄化の波動をリリスの持っていたタガーに受けさせると、マリアはそれを使わずに突破すると言い出した。
火力で押し切るつもりなのね。
そう思ったリリスの想定通り、マリアは目の前に迫りくるスケルトンの軍団に向けて両手を突き出した。魔力を集中させるとその両手の前に大きな火球が数個出現した。それらの火球は人の歩く程度の速度で前進しながら徐々にその大きさを増していく。ゴウッと燃え上がる大きな音を発て、その炎熱がリリスにまで伝わってきた。直径が5mほどにもなって火球は突如速度をあげ、更に上下左右に拡散しながらスケルトンの軍団に向かった。
激しい爆炎と共に無数のスケルトンが吹き上げられ、燃やされていく。
火魔法への耐性もあるはずだが、それをものともしない火力で押し切り、更にフロアの左右に巨大なファイヤーストームを生じさせると、フロアの両端を舐めるように焼き尽くしていった。
「リリス。急ぐわよ。」
マリアはリリスを促して、フロアの奥の部屋へと走り出した。リリスも警戒しながら走っていくのだが、スケルトンの軍団からの反撃は全く無かった。
反撃の余地も無いのだろう。
小走りでフロアの奥の部屋に入ると、格子状の扉が部屋の出入り口の上部から徐々に降りてくる。
「このまま終わるとは思えないわね。リリス、油断しちゃ駄目よ。」
マリアの言葉に疑問を感じつつフロアを眺めると、フロアの入り口の辺りに蠢く塊のようなものがリリスの目に入った。よく見るとスケルトンの軍団だ。ドドドドドッと疾走しながらこちらに向かってくる。その数は約200。
これって増援部隊なの?
「思った通りだわ。リリス。少し引き付けてから、女神の浄化の波動で一掃するのよ。その後は頑丈な土壁で部屋の前面を覆ってね。」
お母様ったら此処まで読んでいたのかしら。
うんうんとうなづきながらリリスは増援部隊をある程度の距離まで引き付け、おもむろに浄化の波動を放った。淡いブルーの波動がびりびりと空気を震わせながら真っ直ぐにフロアの奥まで伸びていく。それが先になるにつれて横にも広がって拡散されていく。ユリアに映像で見せられた光景だが思った以上に激しい震動がリリスの両手に伝わってきた。これはユリアの言うように超音波振動による究極の洗浄の故だろうか。
スケルトン達はその激しい波動に巻き込まれて大半が消えていった。
そのタイミングを見計らって、リリスは部屋の前面を覆い尽す程の土壁を出現させた。勿論頑丈に硬化させたものだ。
時折カンカンと音を発てるのは、スケルトンの軍団の残余の放つ矢だろうか。程なく格子状の扉が閉じて第5階層での戦いは終了した。
「さあ、お宝は何かしらね。」
そう言いながら部屋の背後に出現した宝箱をマリアが開けると、そこには大きな魔石が大量に入っていた。
「これはフィリップ殿下に差し上げなさいね。」
リリスのマジックバックに魔石を詰めさせて、二人はリースのダンジョンを後にした。
その日の夜、リリスは魔法学院の寮に戻ると明日の授業の準備をして早めに就寝した。一方マリアは父兄用の宿舎に戻ると一人で反省していた。
自分は娘の戦いぶりを見てみたいと思っていたのに、久しぶりのダンジョンで興奮してしまって、一人で暴れまくってしまった。娘の成長を確かめたかったのに・・・・・。
そんな思いで寝支度をしていると、ドアを叩く音がした。
誰かしらと思いながらドアを開けると、そこに居たのはブルーの衣装を着たピクシーだった。
「リリスのママさんだったわよね。入るわよ。」
そう言って有無を言わさずピクシーは部屋の中に入ってしまった。
「あなたは・・・水の亜神の・・・・」
「そう。ユリアよ。」
ピクシーはそう答えると部屋の中のソファにどかっと座った。
「今日は私のダンジョンを随分荒らしてくれたわね。あの火力って何なのよ? ママさんって本当に人族なの? イフリートが人に化けてるんじゃないかって思ったわよ。」
どうやら一言文句を言いに来たようだ。
「そう言われてもねえ。私も久し振りのダンジョンで興奮しちゃったから。」
「でもリリスの力を確かめたかったんじゃないの?」
ユリアの言葉に返す言葉も無い。マリアはえへへと笑うだけだった。
亜神の本体の一部。リリスにそう聞いていたが確かに膨大な魔力を隠しているのが分かる。その割には気さくな存在だ。
マリアは何となく気軽に会話出来そうに感じていた。
「ねえ、ユリア。リリスの事なんだけど、あの子って本当に何か特殊なスキルを持っているの? 鑑定しても大したものは見えてこないんだけど・・・」
ソファの隣に座ってきたマリアの問い掛けに、ピクシーはうんうんとうなづきながら、
「何となく色々なスキルを持っているのは気配で分かるわよ。でも私ですら正確には分からない。亜神にすら鑑定出来ないステータスなんて初めてよ。それだけ特殊な能力やスキルなのよね。多分人族には全く分からないと思うわよ。」
「そんなものを何処で手に入れたのかしら?」
「元々持っていたものが、ある年齢に達した時に覚醒したと考えるのが妥当ね。」
そう言われてもマリアには思い当たる節も無い。そもそもが土魔法しか持ち合わせていなかった不憫な娘だったのだから。
少し考え込む仕草を見せたマリアにピクシーは優しく微笑んだ。
「ママさんがリリスを心配する気持ちは分かるわ。でもあの子はしっかり者だから大丈夫よ。上手くスキルを使いこなしているみたいだし、特殊なスキルを持つ事で己惚れる様子も無い。話をしていても妙に達観している面もあるのよね。」
「リリスってもしかすると外見は子供だけど中身はおばさんなんじゃないの?」
「何を言っているのよ。間違いなく13歳になる私の娘だわよ。」
そう言いながらマリアとピクシーはアハハと笑った。
その言葉が真実であるとは二人共、思いもよらなかったのだが。
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