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第28話 ②
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マイグレックヒェンを植え終えた私はお店の方へと向かう。
今日は式場の確認のためにお店を臨時休業にしていたけれど、お店に戻ってみると誰かが扉をノックしていることに気がついた。
「どなたですか……? え、ジルさん?!」
扉からそうっと覗いてみると、意外な人物──ジルさんが立っていて驚いた。
「すまない。休みのプレートが掛かっていたから帰ろうと思ったのだが、明かりが点いていたのでな」
「そうなんですね。あ、良ければ中にどうぞお入り下さい」
「む。良いのか? アンの顔をひと目見たかっただけなのだが」
「ふえっ?! え、あ、その、全然大丈夫ですよ! せっかくですし、どうぞどうぞ!」
私の顔なんかで良ければいくらでもどうぞ! と思ったけれど、口に出さず、何とか平静を装った。
私はジルさんを温室へ招くと、クロイターティの準備をする。
クラテールにお湯を注いで蒸らしている間、そう言えば、と思ったことをジルさんに聞いてみることにした。
「あの、店の方に用事があったんですよね? 花束ですか?」
「……いや。近くに来たついでにアンにこれを渡そうと思ったのだが……」
そう言ってジルさんがテーブルに置いたのは、手の込んだ装飾が施された、高そうな箱だった。
「……えっと、これは……?」
「開けてみてくれ。気に入って貰えると嬉しいのだが」
ジルさんに促され、箱を取って蓋を開けてみると、そこにはマイグレックヒェンを象った髪留めが入っていた。
「……うわぁ……! すごく綺麗で可愛いです!! え、これを私に……?」
まさかジルさんから、こんなに素敵な髪留めをプレゼントされるとは思わなかった私は、心底驚いた。
「ああ。アンに似合うと思って用意した。出来ればいつも身に付けていて欲しい。それにはヘルムフリートが施した身体防御の術式が組み込まれているんだ」
「えっ?! これ、魔道具なんですか?!」
「うむ。アンに危害を加えようとする者から守ってくれるはずだ」
私に危害を加えそうな人って……? 誰かに恨まれるようなことをした覚えが無い、と思うけれど……。
だけどジルさんの目が真剣だったから、きっと何か意味があるのだろう。
「有難うございます! 明日から使わせていただきますね!」
「うむ。そうしてくれると俺としても安心だ。ヘルムフリートの術式は確かだからな」
穏やかな印象のヘルムフリートさんだけど、騎士団と共にこの国の国防の要である魔法師団の団長で、魔道具作りの天才でもある。
そんな人が作った防御の魔道具なんて、すごい効果があるに違いない。
「……ああ、俺も聞きたかったんだが、今日はどうして休業にしていたんだ?」
「あ、それはですね。うちの店が王女殿下の婚約式の装花をすることになりまして。会場へ下見に行っていたんです」
「ああ、そうだったな。フロレンティーナとヘルムフリートが無理を言ってすまない。アンの育てる花は美しいから、彼奴等が是非にと言う気持ちがよくわかる分、反対する訳にもいかなくてな……」
ジルさんは私の店の規模を考えて、無理な注文ではないかと心配してくれたらしい。
「いえ、とても光栄なことですし、喜んでお受けしましたから大丈夫です! 心配して貰えて嬉しいです! 有難うございます!」
私はジルさんに満面の笑顔でお礼を言った。私の花を褒めてくれたことや、心配してくれたこと全てに対して感謝する。
「……う、うむ。そうか、なら良かった……。俺に手伝えることがあれば何でも言って欲しい」
何故かジルさんが顔をそらして口籠る。
何となく照れている様子に、お礼を言われ慣れていないのかな、と一瞬思ったけれど、ジルさんは英雄だし、人々から常に感謝されているだろうから、きっと私の気のせいだろう。
「ジルさんにお手伝いしていただく程のことは無いですし、大丈夫ですよ。行政官補佐の方に頼めば、資材の搬入をお手伝いしていただけるみたいですし」
「……む。そうか……」
ジルさんも忙しいだろうから、とやんわりお断りしたけれど、ションボリとされてしまって内心で酷く焦る。
私はこの表情にすごく弱いのだ。思わずよしよしとしてしまいそうになる。
「あ、婚約式は大丈夫そうなんですけど、婚儀の方が心配なんですよね。もっと花が必要になりそうなんですけど、植える場所が無くて……」
無理やり話題を変えるつもりで言っただけだったのに、ジルさんから返ってきたのは意外な返事で。
「ならば、俺の屋敷の温室を使えば良い。アンの温室のような術式はないが、ヘルムフリートに頼めば大丈夫だろう」
ジルさんのおかげで色んな心配事が一気に無くなってしまった。
……頼もし過ぎるんですけど!
今日は式場の確認のためにお店を臨時休業にしていたけれど、お店に戻ってみると誰かが扉をノックしていることに気がついた。
「どなたですか……? え、ジルさん?!」
扉からそうっと覗いてみると、意外な人物──ジルさんが立っていて驚いた。
「すまない。休みのプレートが掛かっていたから帰ろうと思ったのだが、明かりが点いていたのでな」
「そうなんですね。あ、良ければ中にどうぞお入り下さい」
「む。良いのか? アンの顔をひと目見たかっただけなのだが」
「ふえっ?! え、あ、その、全然大丈夫ですよ! せっかくですし、どうぞどうぞ!」
私の顔なんかで良ければいくらでもどうぞ! と思ったけれど、口に出さず、何とか平静を装った。
私はジルさんを温室へ招くと、クロイターティの準備をする。
クラテールにお湯を注いで蒸らしている間、そう言えば、と思ったことをジルさんに聞いてみることにした。
「あの、店の方に用事があったんですよね? 花束ですか?」
「……いや。近くに来たついでにアンにこれを渡そうと思ったのだが……」
そう言ってジルさんがテーブルに置いたのは、手の込んだ装飾が施された、高そうな箱だった。
「……えっと、これは……?」
「開けてみてくれ。気に入って貰えると嬉しいのだが」
ジルさんに促され、箱を取って蓋を開けてみると、そこにはマイグレックヒェンを象った髪留めが入っていた。
「……うわぁ……! すごく綺麗で可愛いです!! え、これを私に……?」
まさかジルさんから、こんなに素敵な髪留めをプレゼントされるとは思わなかった私は、心底驚いた。
「ああ。アンに似合うと思って用意した。出来ればいつも身に付けていて欲しい。それにはヘルムフリートが施した身体防御の術式が組み込まれているんだ」
「えっ?! これ、魔道具なんですか?!」
「うむ。アンに危害を加えようとする者から守ってくれるはずだ」
私に危害を加えそうな人って……? 誰かに恨まれるようなことをした覚えが無い、と思うけれど……。
だけどジルさんの目が真剣だったから、きっと何か意味があるのだろう。
「有難うございます! 明日から使わせていただきますね!」
「うむ。そうしてくれると俺としても安心だ。ヘルムフリートの術式は確かだからな」
穏やかな印象のヘルムフリートさんだけど、騎士団と共にこの国の国防の要である魔法師団の団長で、魔道具作りの天才でもある。
そんな人が作った防御の魔道具なんて、すごい効果があるに違いない。
「……ああ、俺も聞きたかったんだが、今日はどうして休業にしていたんだ?」
「あ、それはですね。うちの店が王女殿下の婚約式の装花をすることになりまして。会場へ下見に行っていたんです」
「ああ、そうだったな。フロレンティーナとヘルムフリートが無理を言ってすまない。アンの育てる花は美しいから、彼奴等が是非にと言う気持ちがよくわかる分、反対する訳にもいかなくてな……」
ジルさんは私の店の規模を考えて、無理な注文ではないかと心配してくれたらしい。
「いえ、とても光栄なことですし、喜んでお受けしましたから大丈夫です! 心配して貰えて嬉しいです! 有難うございます!」
私はジルさんに満面の笑顔でお礼を言った。私の花を褒めてくれたことや、心配してくれたこと全てに対して感謝する。
「……う、うむ。そうか、なら良かった……。俺に手伝えることがあれば何でも言って欲しい」
何故かジルさんが顔をそらして口籠る。
何となく照れている様子に、お礼を言われ慣れていないのかな、と一瞬思ったけれど、ジルさんは英雄だし、人々から常に感謝されているだろうから、きっと私の気のせいだろう。
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「あ、婚約式は大丈夫そうなんですけど、婚儀の方が心配なんですよね。もっと花が必要になりそうなんですけど、植える場所が無くて……」
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「ならば、俺の屋敷の温室を使えば良い。アンの温室のような術式はないが、ヘルムフリートに頼めば大丈夫だろう」
ジルさんのおかげで色んな心配事が一気に無くなってしまった。
……頼もし過ぎるんですけど!
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