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第1章 おしかけパートナー
第4話 辞退します!!
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「無料無理無理無理、ぜ~ったいにムリ! しかも何? そのセリフ。間違っても頷いちゃダメなヤツだよ。何が何でも辞退するから!!」
大らかな性格の彼女でも、流石に許容できることではない。
「わ~、思った以上に〈いい〉反応だねっ☆」
「あ、今のイラッときた」
「まあまあ、落ち着いて」
誰のせいでこんなに興奮したのかと言いたくなった明香だが、騒いで親が様子を見に来ても困る。しかも先程からの度重なる異常事態に加え、かつてない程に興奮したせいか疲れきっている。
ここは彼の言う通り、落ち着いて話をするべきだろう。
冷静でいないと、どさくさに紛れてとんでもないことを押し付けられるかもしれないのだから。
「そもそもパートナーって契約してなるんじゃなくて、生まれた時点で決まってるんだ」
「つまり?」
「辞退できるモンじゃない」
「そんな……人生終わった」
彼女の脳裏を過るのは、首と胴が生き別れた己の姿。
この若さで悲惨すぎる。
「失礼だな!って言うのは冗談。あのね、パートナーって、物騒なものじゃないんだよ」
「戦ったり」
「しないし、キミの首と胴体は末永く幸せに暮らせるよ。多分だけど」
断言しないのは些か無責任にも思えるけれど、この世界にだって危険はある。明香の記憶を見る限りではこの国は安全そうだと思うが、何が起きるか分からない。
この言い方は彼なりの誠意の表れなのだ。
「何でそれを」
「何となく頭に浮かんだ。キミって見かけによらず、恐ろしいことを想像するんだね」
「違っ! そういうお話があるんだよ。内容はあんまり知らないけど、ネタとして有名なんだ」
絵柄の可愛さに軽い気持ちで観た友人が、かなりのダメージを受けた作品だった。
さっきの勧誘の台詞は、彼女の記憶にあるものを利用させてもらっただけ。ほんの少しのイタズラ心が、彼女にそれ程大きなストレスを与えるとは思ってなかったので、そこは反省している。
「もしかして私の考えてることも、全部分かるの?」
「いや、それはない。よっぽど強く思ったことだけ分かるみたいだね」
とは言っても、パートナーに会うのは初めてのこと。何が出来るのか、本当には分かっていない。
「ふうん。あんまり話さなくても、言いたいことが伝わるかと期待したんだけどな」
「キミって本当にずぶと……いや、何でもない。でもその言い方って、ボクとの交流を面倒臭がってるようにも受け取れるけど?」
「そっ、そんなコトないよ。ただ、今はまだ混乱してるから、上手く話せないって言うか」
焦った顔を見るに、図星を指しているらしい。
「まあいっか。記憶なら大体見れるけど、その時の細かい状況とかは分からない。簡単な知識を得られるだけだよ。それもパートナーじゃないと無理なんだ」
「そうなの?」
「そう! それだけ波長の合う特別な存在なんだから、その人の特性で決まるみたいだね」
胸を張って言う彼に疑問が湧く。
「じゃあ何で契約なんて言ったの?」
「つい魔が差して」
テヘッ☆ と舌を出す姿はあざと可愛いが、水に流せる所業ではない。
「サイッテー、襟巻きにしてやる!」
「ひっどーい、こんなに可愛いボクを襟巻きにだなんて!」
「じゃあ剥製。物言わぬモフモフになればいいよ」
言葉は物騒なものの、彼を捕まえてモフる明香の顔を見る限り、本当に危害を加えるつもりがないのは明白だ。
(この子がボクをどうこう出来る訳もないんだけど)
影狐の中でも最高位の彼を傷付けられる存在なんて、殆どいない。定期的に手合わせする魔王にだって勝ち越しているのだから。
(それにしても、本当に落ち着く。ずっとこうしていたいな)
パートナーの存在を感知して、居ても立ってもいられずにやって来た果ての世界。そこにいた少女は、想像以上に彼を癒やしてくれた。
(この孤独も、膨れ上がって苦しかった霊力も、どうしようもないと思ってたけど)
ここにいるだけで力は落ち着き、心は満たされる。もう離れるなんて出来そうもない。
「ごめんね、ボクにはキミしかいないんだ」
生まれ持った強大な力のせいで親に捨てられた。
幼い兄弟を守るためだと分かっているものの、彼だって兄弟たちと同じ日に生まれた小さな子供だったのに。
誰にも期待しない。情けもかけない。気が向いた時に戦って力を発散させて、何とか自分を抑える。
そんな生き方しか出来ないと思っていた。
そうすることで、辛うじて世界が保たれていく。そんな生涯を送るのだと考えていた。
『きみがそれで良いなら仕方ないけれど、そんな一生は虚しいよ』
顔馴染みの魔王は、いつも悲しげな表情でそう言っていた。
そんなことを言われてもピンと来なかったのだが、今なら分かる。
(虚しいって感覚、今なら分かる。今までのボクが殆どずっと感じてたのが『虚しい』ってことなんだ)
それが当たり前なら気付ける筈もない。
でも、きっと心の何処かでは気付いていたんだろう。そうでないと、いくらパートナーの存在を感じたからと言って、とんでもなく面倒な異世界への転移なんてやる訳がない。しかも幾つもの世界が行く手を阻んでいた。
自分でも何故そこまでするのか分からないままに、無理矢理空間を繋げ、何とか成功させた先に待っていた運命。
正直言うと、そこまで期待していなかった。
ほんの少しでも楽になれるのなら、そう思っていただけ。
何処にいても、何をしていても纏わりつく気持ち悪さ。頭に何かが詰め込まれているような、かと思えば足に重い物がぶら下がっているような。
いつからなのか分からないけれど、気が付いた時には、この感覚が当たり前のように居座っていた。
気分転換に遠出をしても意味はなく、自分なんかより遥かに悩み事が多そうな魔王ですら、もっと晴れやかな顔をしている。
いっそ何もかも壊してしまえば楽になれるのかもしれない。
そんな考えが浮かんだこともあったけれど、そこまで非情になれなかった。
小さな生き物たち、生まれてすぐに別れた幼かった兄弟たちの面影、そして多忙な毎日でも何かと気を配ってくれる友人。
(まあ、魔王は、ボクが暴走したら困るからね)
確かに全く打算がない訳ではないのだが、それだけではない。何だかんだ言って、弱い者には必ず手を差しのべる、持てる力を正しく使うこの狐を大切に思っているのだ。
それでも彼は、己の周りに築いた壁を崩さない。
生まれ落ちてすぐに親に突き放された経験のせいか、まるで氷の世界に閉じこもっているような険しい顔で、温かさを拒絶する。
そんな頑なな態度を寂しく思いながらも無理に踏み込まず、静かに雪解けを待っている。何時の日か、孤独な精霊に寄り添ってくれる誰かが現れる
のを信じつつ。
『だからと言って、こんな危険なことをして欲しくはなかったよ』
世界を渡ると告げた時、頭を抱えながら、それでも止めさせようとは決してしなかった。
だからこそ、万が一の事態に陥っても、犠牲は自分だけで済むように細心の注意を払った。これは本当なら全く必要のないことで、敢えてそれをするのは自分の我儘なのだから。
でも、それだけの価値はあった。
暖かな陽だまりで微睡むような、こんな安らぎを得たのは初めてだ。
これを知ってしまえば、もう以前には戻れない。
(もし、本当のボクを知ったら、キミはどうするんだろうか)
大らかな性格の彼女でも、流石に許容できることではない。
「わ~、思った以上に〈いい〉反応だねっ☆」
「あ、今のイラッときた」
「まあまあ、落ち着いて」
誰のせいでこんなに興奮したのかと言いたくなった明香だが、騒いで親が様子を見に来ても困る。しかも先程からの度重なる異常事態に加え、かつてない程に興奮したせいか疲れきっている。
ここは彼の言う通り、落ち着いて話をするべきだろう。
冷静でいないと、どさくさに紛れてとんでもないことを押し付けられるかもしれないのだから。
「そもそもパートナーって契約してなるんじゃなくて、生まれた時点で決まってるんだ」
「つまり?」
「辞退できるモンじゃない」
「そんな……人生終わった」
彼女の脳裏を過るのは、首と胴が生き別れた己の姿。
この若さで悲惨すぎる。
「失礼だな!って言うのは冗談。あのね、パートナーって、物騒なものじゃないんだよ」
「戦ったり」
「しないし、キミの首と胴体は末永く幸せに暮らせるよ。多分だけど」
断言しないのは些か無責任にも思えるけれど、この世界にだって危険はある。明香の記憶を見る限りではこの国は安全そうだと思うが、何が起きるか分からない。
この言い方は彼なりの誠意の表れなのだ。
「何でそれを」
「何となく頭に浮かんだ。キミって見かけによらず、恐ろしいことを想像するんだね」
「違っ! そういうお話があるんだよ。内容はあんまり知らないけど、ネタとして有名なんだ」
絵柄の可愛さに軽い気持ちで観た友人が、かなりのダメージを受けた作品だった。
さっきの勧誘の台詞は、彼女の記憶にあるものを利用させてもらっただけ。ほんの少しのイタズラ心が、彼女にそれ程大きなストレスを与えるとは思ってなかったので、そこは反省している。
「もしかして私の考えてることも、全部分かるの?」
「いや、それはない。よっぽど強く思ったことだけ分かるみたいだね」
とは言っても、パートナーに会うのは初めてのこと。何が出来るのか、本当には分かっていない。
「ふうん。あんまり話さなくても、言いたいことが伝わるかと期待したんだけどな」
「キミって本当にずぶと……いや、何でもない。でもその言い方って、ボクとの交流を面倒臭がってるようにも受け取れるけど?」
「そっ、そんなコトないよ。ただ、今はまだ混乱してるから、上手く話せないって言うか」
焦った顔を見るに、図星を指しているらしい。
「まあいっか。記憶なら大体見れるけど、その時の細かい状況とかは分からない。簡単な知識を得られるだけだよ。それもパートナーじゃないと無理なんだ」
「そうなの?」
「そう! それだけ波長の合う特別な存在なんだから、その人の特性で決まるみたいだね」
胸を張って言う彼に疑問が湧く。
「じゃあ何で契約なんて言ったの?」
「つい魔が差して」
テヘッ☆ と舌を出す姿はあざと可愛いが、水に流せる所業ではない。
「サイッテー、襟巻きにしてやる!」
「ひっどーい、こんなに可愛いボクを襟巻きにだなんて!」
「じゃあ剥製。物言わぬモフモフになればいいよ」
言葉は物騒なものの、彼を捕まえてモフる明香の顔を見る限り、本当に危害を加えるつもりがないのは明白だ。
(この子がボクをどうこう出来る訳もないんだけど)
影狐の中でも最高位の彼を傷付けられる存在なんて、殆どいない。定期的に手合わせする魔王にだって勝ち越しているのだから。
(それにしても、本当に落ち着く。ずっとこうしていたいな)
パートナーの存在を感知して、居ても立ってもいられずにやって来た果ての世界。そこにいた少女は、想像以上に彼を癒やしてくれた。
(この孤独も、膨れ上がって苦しかった霊力も、どうしようもないと思ってたけど)
ここにいるだけで力は落ち着き、心は満たされる。もう離れるなんて出来そうもない。
「ごめんね、ボクにはキミしかいないんだ」
生まれ持った強大な力のせいで親に捨てられた。
幼い兄弟を守るためだと分かっているものの、彼だって兄弟たちと同じ日に生まれた小さな子供だったのに。
誰にも期待しない。情けもかけない。気が向いた時に戦って力を発散させて、何とか自分を抑える。
そんな生き方しか出来ないと思っていた。
そうすることで、辛うじて世界が保たれていく。そんな生涯を送るのだと考えていた。
『きみがそれで良いなら仕方ないけれど、そんな一生は虚しいよ』
顔馴染みの魔王は、いつも悲しげな表情でそう言っていた。
そんなことを言われてもピンと来なかったのだが、今なら分かる。
(虚しいって感覚、今なら分かる。今までのボクが殆どずっと感じてたのが『虚しい』ってことなんだ)
それが当たり前なら気付ける筈もない。
でも、きっと心の何処かでは気付いていたんだろう。そうでないと、いくらパートナーの存在を感じたからと言って、とんでもなく面倒な異世界への転移なんてやる訳がない。しかも幾つもの世界が行く手を阻んでいた。
自分でも何故そこまでするのか分からないままに、無理矢理空間を繋げ、何とか成功させた先に待っていた運命。
正直言うと、そこまで期待していなかった。
ほんの少しでも楽になれるのなら、そう思っていただけ。
何処にいても、何をしていても纏わりつく気持ち悪さ。頭に何かが詰め込まれているような、かと思えば足に重い物がぶら下がっているような。
いつからなのか分からないけれど、気が付いた時には、この感覚が当たり前のように居座っていた。
気分転換に遠出をしても意味はなく、自分なんかより遥かに悩み事が多そうな魔王ですら、もっと晴れやかな顔をしている。
いっそ何もかも壊してしまえば楽になれるのかもしれない。
そんな考えが浮かんだこともあったけれど、そこまで非情になれなかった。
小さな生き物たち、生まれてすぐに別れた幼かった兄弟たちの面影、そして多忙な毎日でも何かと気を配ってくれる友人。
(まあ、魔王は、ボクが暴走したら困るからね)
確かに全く打算がない訳ではないのだが、それだけではない。何だかんだ言って、弱い者には必ず手を差しのべる、持てる力を正しく使うこの狐を大切に思っているのだ。
それでも彼は、己の周りに築いた壁を崩さない。
生まれ落ちてすぐに親に突き放された経験のせいか、まるで氷の世界に閉じこもっているような険しい顔で、温かさを拒絶する。
そんな頑なな態度を寂しく思いながらも無理に踏み込まず、静かに雪解けを待っている。何時の日か、孤独な精霊に寄り添ってくれる誰かが現れる
のを信じつつ。
『だからと言って、こんな危険なことをして欲しくはなかったよ』
世界を渡ると告げた時、頭を抱えながら、それでも止めさせようとは決してしなかった。
だからこそ、万が一の事態に陥っても、犠牲は自分だけで済むように細心の注意を払った。これは本当なら全く必要のないことで、敢えてそれをするのは自分の我儘なのだから。
でも、それだけの価値はあった。
暖かな陽だまりで微睡むような、こんな安らぎを得たのは初めてだ。
これを知ってしまえば、もう以前には戻れない。
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