36 / 320
第36話 悪知恵も金に変わる
しおりを挟む
砦の中は普通の造り。
木で出来た屋敷の周りにレンガを積み上げ、砦の様に造り替えていた。
クライスが小部屋でドタドタと音が聞こえたのは、中が木製である為。
何故そんな構造を?
答えは簡単。
建設を急いだからだ。
ではその理由は?
それは、エプドモから聞くとしよう。
「そこに掛けてくれ。」
大広間では無く、その隣に位置する寝室へと案内されたクライス。
「ここの方が気が楽でな。どうも高級な椅子は好かん。」
これも騎士道なのか?
それとも、その椅子に相応しい者は別に居ると?
「では改めさせて貰おう。」
手を差し出すエプドモ。
それを食い入る様に見ている、ヒューイとネイク。
寝室には4人だけ。
エプドモがそう命じたのだ。
何か思う所が有るのだろう。
クライスは或る程度警戒しながらも、エプドモに差し出す。
「ふむう……。」
手に取ったエプドモは、あちこちの角度から見回す。
そして、本物の金銀製である事を確認した。
「何と素晴らしい物だ。本当に有るとは。」
エプドモは感心する。
領主であるズベート卿に仕えた身。
珍品逸品は粗方見て来た。
多少は目利きが出来る。
その目が凄い品と判断。
最早、猶予は無かった。
「早速だが、これを譲ってくれまいか?」
エプドモは当然の様に言う。
これがあれば、ズベート卿の関心を引く事が出来る。
こちらにリンゴの販売権が転がって来る。
その近道を逃す筈は無い。
しかし、クライスは前置きする。
「条件が有ります。宜しいですか?」
「金か?幾ら欲しい?」
「いえ、金はこの際どうでも。俺が欲しいのは《真実》です。」
「真実?」
エプドモは首をかしげる。
強欲な行商人だと思っていたが、金は要らぬと?
そこへクライスが直球を投げた。
「《この様な状況を作り出したのは何か》、と言う事です。」
「何か、とは?」
更に首をかしげるエプドモ。
そんな事を知ってどうする?
流浪人風情が?
エプドモは当然考えるが。
クライスが続ける。
「町の形状を変え領主様が呆れて町を出られる程、リンゴの販売権を欲する理由です。」
エプドモがそこまで欲に執着する人物には見えない。
誰かに焚きつけられたとしか考えようが無い。
「何かと思えば……。」
そう言いつつ、金銀のリンゴを小さい机の上に置くエプドモ。
「決まっているだろう?この領地を守る為だ。」
「ここからは、私が代わりに話しましょう。」
急に態度を変えたヒューイが、部屋を歩きながら語り出した。
『隣国のヘルメシア帝国が利権を求めて攻め入って来る』と言う情報を、ある筋から掴んだのです。
利権とは即ち、この領地ではリンゴの販売権を示します。
それを未然に防ぐ為、『誰かが販売権を握る方が良い』と助言しました。
当然、領主のズベート卿がその権利を保有しておりました。
しかしあの方は気弱で優柔不断、領主としては相応しく無い。
そこで私は、騎士長であらせられるエプドモ様を推薦しました。
これに対し、フチルベとか言う強欲者が反対しました。
あろう事か、ズベート卿を脅して追放してしまったのです。
不測の事態に、エプドモ様はとうとう立ち上がられました。
そして卑怯者の奇襲に備え、砦を建設し。
こちらが正当である事を堂々と主張する。
当然じゃありませんか。
胸を張り、確信的にそう語るヒューイ。
しかし彼は気付いていない。
余計な事まで話してしまった事を。
「なるほど、原因はあんたか。」
ニヤッとするクライス。
突然の態度の豹変にびっくりする、同室の3人。
特にヒューイ。
そして、窓から見える空へ向かってクライスが叫んだ。
「だってよ!そっちの話ではどう言う事になってる!」
クライスの金の糸電話が、フチルベ側に居る3人へと繋がっていた。
3人は丁度、フチルベから〔この様な状況に至った経緯〕を聞き終えていた所だ。
フチルベは、天井から聞こえる得体の知れない声の主に怯えていた。
どうして?
天井が喋った?
フチルベの頭には、ハテナマークが浮かんでいた。
その光景を放って置いて、アンが話し始める。
「こちらではこの様な《設定》になっています、兄様。」
アンは、フチルベから聞いた情報を話し出す。
フチルベさんはブラウニーさんを助けたと言う【男】から、『誰かがこの領地を乗っ取ってリンゴの栽培を妨害しようとしてる』と聞かされたそうです。
慌てたフチルベさんは、その男と何とかならないか相談していたのですが。
その内、『自分に任せてくれれば何とかしよう、ついては自分に販売権を譲ってくれ』と主張して来たと。
それで『これは怪しい、では先に動こう』と、ズベート卿の元を訪れたそうです。
しかし訪れた時には、既にエプドモ様が動いていたと。
その後ろに居る、鎧を着た騎士の中に見たそうです。
唆そうとしたと考えられる、その男を。
焦ったフチルベさんは、つい大声でエプドモ様と口論になった。
それを切っ掛けに、ズベート卿が飛び出してしまった。
仕方が無い。
手荒な方法になるが、この町の店主達と協力して何とかするしか無い。
そう思うに至ったそうです。
後は見ての通り。
フチルベさんは商店街を、エプドモ様は住宅地を押さえ。
お互い奇襲されない様に、バリケード代わりのレンガ壁を作り上げた。
そう言う事だそうですよ、兄様。
アンは天井を指差した。
『今なら向こう側に声が届く』と言わんばかりに。
フチルベは天井に向かって叫んだ。
「エプドモ様!騎士の中に、最近加わった新参者が居る筈です!目付きの悪い小男が!」
エプドモは、アンとフチルベの声が天井から聞こえるのを確認した。
全く理解し難い面妖な技。
恐らくそれを可能にしているのが、この行商人。
益々何者か分からなくなったが、あれは確かにフチルベの声。
と言う事は、その男とは……。
咄嗟にヒューイの方を振り返るエプドモ。
「これは頂いた!」
手に金銀のリンゴを握り締め、寝室から出ようとするヒューイ。
「適当に付いた嘘が、まさか真になるとは。都合が良い。くっくっくっ。」
卑屈な笑い声をしながら、部屋を出て行った。
すぐにエプドモが命じる。
「ネイクよ、その者を取り押さえよ!」
『ダッ!』とヒューイを追い駆けるネイク。
しかし、部屋の外では。
何故か、騎士同士の小競り合いが起こっていた。
「せいぜい騒げよ、皆の者!報酬は弾むぞ!」
そう叫びながら、ごたごたの中を抜けようとするヒューイ。
「分かりました、イレ……じゃなかった、ヒューイ様!」
応答する騎士。
その胸には、金の勲章みたいな物がぶら下がっていた。
それをふと見て、『そんな物与えたか?』と疑問に思うヒューイ。
瞬間、ハッと気付く。
しまった!
「おい!その胸に下げてる金の物を投げ捨てろ!早くだ!」
ヒューイがそう命じた時には、既に……。
「流石、錬金術の心得があるな。一足遅かったが。」
騎士に付いていた金の勲章は、カッと光ったと思うと。
それを中心に、鎧が全て金に変わってしまった。
抜いていた剣も、籠手も、靴も。
そして、ゲル状の塊にブヨンと纏まったと思うと。
ヒューイの方へ『ザアアアアアッ!』と近付いて来た。
そして金の寝袋に包まれたが如く、顔だけ出して後は金に捕縛されてしまった。
ヒューイも多少は錬金術が使える。
どうせ何とかなるだろうと高をくくっていた。
それが仇となった。
さっさと自分だけ逃げれば良かったのだ。
術を使おうとすればする程、金は固体に近くなる。
完全に身動きが取れなくなる前に、ヒューイは負け惜しみを言った。
「ズベート卿を納得させたかったんだろ!残念だったな!あれは私の手の……!」
そう言いかけて、ヒューイは感じた。
握り締めた金銀のリンゴの、硬い質感が無くなるのを。
くそう!
そう言う事か!
気付いた時には、跡形も無く消え失せていた。
ヒューイが金に包まれるという、前代未聞の光景を見せつけられて。
呆気に取られる騎士達。
丸裸になっている〔騎士だった者達〕も。
何だ?
どうなっている?
クライスがその疑問に答えた。
「ネイクさんが俺を逃がそうとしてくれた時、目印に付けといたんだ。明らかに敵側だったんでね。」
それだけでは疑問は晴れなかった。
「ああ。金銀のリンゴは、こいつに持ってて貰ったんだ。」
クライスが、服のポケットをチラッと見る。
そこからひょこっと顔を出す、金の小人。
小部屋でクライス1人になった時。
門番が座っていた椅子の裏に、金銀のリンゴを金に包んで張り付かせた。
そこが一番怪しまれないからだ。
クライスが出た後、包みが金の小人に変化して小窓から脱出。
そしてクライスがフラフラっと玄関に近付いた時に、ズボンの中に侵入。
スルッとポケットの中に納まったと言う訳だ。
それでも疑問はまだ晴れない。
当然。
クライスが生み出し操っている物。
それは、この世の誰もが生み出せない唯一の物。
《金》だからだ。
そこで漸く、エプドモが思い出す。
《幻の錬金術師》。
それこそ噂所では無い、正真正銘の伝説級。
疑問が晴れた瞬間だった。
木で出来た屋敷の周りにレンガを積み上げ、砦の様に造り替えていた。
クライスが小部屋でドタドタと音が聞こえたのは、中が木製である為。
何故そんな構造を?
答えは簡単。
建設を急いだからだ。
ではその理由は?
それは、エプドモから聞くとしよう。
「そこに掛けてくれ。」
大広間では無く、その隣に位置する寝室へと案内されたクライス。
「ここの方が気が楽でな。どうも高級な椅子は好かん。」
これも騎士道なのか?
それとも、その椅子に相応しい者は別に居ると?
「では改めさせて貰おう。」
手を差し出すエプドモ。
それを食い入る様に見ている、ヒューイとネイク。
寝室には4人だけ。
エプドモがそう命じたのだ。
何か思う所が有るのだろう。
クライスは或る程度警戒しながらも、エプドモに差し出す。
「ふむう……。」
手に取ったエプドモは、あちこちの角度から見回す。
そして、本物の金銀製である事を確認した。
「何と素晴らしい物だ。本当に有るとは。」
エプドモは感心する。
領主であるズベート卿に仕えた身。
珍品逸品は粗方見て来た。
多少は目利きが出来る。
その目が凄い品と判断。
最早、猶予は無かった。
「早速だが、これを譲ってくれまいか?」
エプドモは当然の様に言う。
これがあれば、ズベート卿の関心を引く事が出来る。
こちらにリンゴの販売権が転がって来る。
その近道を逃す筈は無い。
しかし、クライスは前置きする。
「条件が有ります。宜しいですか?」
「金か?幾ら欲しい?」
「いえ、金はこの際どうでも。俺が欲しいのは《真実》です。」
「真実?」
エプドモは首をかしげる。
強欲な行商人だと思っていたが、金は要らぬと?
そこへクライスが直球を投げた。
「《この様な状況を作り出したのは何か》、と言う事です。」
「何か、とは?」
更に首をかしげるエプドモ。
そんな事を知ってどうする?
流浪人風情が?
エプドモは当然考えるが。
クライスが続ける。
「町の形状を変え領主様が呆れて町を出られる程、リンゴの販売権を欲する理由です。」
エプドモがそこまで欲に執着する人物には見えない。
誰かに焚きつけられたとしか考えようが無い。
「何かと思えば……。」
そう言いつつ、金銀のリンゴを小さい机の上に置くエプドモ。
「決まっているだろう?この領地を守る為だ。」
「ここからは、私が代わりに話しましょう。」
急に態度を変えたヒューイが、部屋を歩きながら語り出した。
『隣国のヘルメシア帝国が利権を求めて攻め入って来る』と言う情報を、ある筋から掴んだのです。
利権とは即ち、この領地ではリンゴの販売権を示します。
それを未然に防ぐ為、『誰かが販売権を握る方が良い』と助言しました。
当然、領主のズベート卿がその権利を保有しておりました。
しかしあの方は気弱で優柔不断、領主としては相応しく無い。
そこで私は、騎士長であらせられるエプドモ様を推薦しました。
これに対し、フチルベとか言う強欲者が反対しました。
あろう事か、ズベート卿を脅して追放してしまったのです。
不測の事態に、エプドモ様はとうとう立ち上がられました。
そして卑怯者の奇襲に備え、砦を建設し。
こちらが正当である事を堂々と主張する。
当然じゃありませんか。
胸を張り、確信的にそう語るヒューイ。
しかし彼は気付いていない。
余計な事まで話してしまった事を。
「なるほど、原因はあんたか。」
ニヤッとするクライス。
突然の態度の豹変にびっくりする、同室の3人。
特にヒューイ。
そして、窓から見える空へ向かってクライスが叫んだ。
「だってよ!そっちの話ではどう言う事になってる!」
クライスの金の糸電話が、フチルベ側に居る3人へと繋がっていた。
3人は丁度、フチルベから〔この様な状況に至った経緯〕を聞き終えていた所だ。
フチルベは、天井から聞こえる得体の知れない声の主に怯えていた。
どうして?
天井が喋った?
フチルベの頭には、ハテナマークが浮かんでいた。
その光景を放って置いて、アンが話し始める。
「こちらではこの様な《設定》になっています、兄様。」
アンは、フチルベから聞いた情報を話し出す。
フチルベさんはブラウニーさんを助けたと言う【男】から、『誰かがこの領地を乗っ取ってリンゴの栽培を妨害しようとしてる』と聞かされたそうです。
慌てたフチルベさんは、その男と何とかならないか相談していたのですが。
その内、『自分に任せてくれれば何とかしよう、ついては自分に販売権を譲ってくれ』と主張して来たと。
それで『これは怪しい、では先に動こう』と、ズベート卿の元を訪れたそうです。
しかし訪れた時には、既にエプドモ様が動いていたと。
その後ろに居る、鎧を着た騎士の中に見たそうです。
唆そうとしたと考えられる、その男を。
焦ったフチルベさんは、つい大声でエプドモ様と口論になった。
それを切っ掛けに、ズベート卿が飛び出してしまった。
仕方が無い。
手荒な方法になるが、この町の店主達と協力して何とかするしか無い。
そう思うに至ったそうです。
後は見ての通り。
フチルベさんは商店街を、エプドモ様は住宅地を押さえ。
お互い奇襲されない様に、バリケード代わりのレンガ壁を作り上げた。
そう言う事だそうですよ、兄様。
アンは天井を指差した。
『今なら向こう側に声が届く』と言わんばかりに。
フチルベは天井に向かって叫んだ。
「エプドモ様!騎士の中に、最近加わった新参者が居る筈です!目付きの悪い小男が!」
エプドモは、アンとフチルベの声が天井から聞こえるのを確認した。
全く理解し難い面妖な技。
恐らくそれを可能にしているのが、この行商人。
益々何者か分からなくなったが、あれは確かにフチルベの声。
と言う事は、その男とは……。
咄嗟にヒューイの方を振り返るエプドモ。
「これは頂いた!」
手に金銀のリンゴを握り締め、寝室から出ようとするヒューイ。
「適当に付いた嘘が、まさか真になるとは。都合が良い。くっくっくっ。」
卑屈な笑い声をしながら、部屋を出て行った。
すぐにエプドモが命じる。
「ネイクよ、その者を取り押さえよ!」
『ダッ!』とヒューイを追い駆けるネイク。
しかし、部屋の外では。
何故か、騎士同士の小競り合いが起こっていた。
「せいぜい騒げよ、皆の者!報酬は弾むぞ!」
そう叫びながら、ごたごたの中を抜けようとするヒューイ。
「分かりました、イレ……じゃなかった、ヒューイ様!」
応答する騎士。
その胸には、金の勲章みたいな物がぶら下がっていた。
それをふと見て、『そんな物与えたか?』と疑問に思うヒューイ。
瞬間、ハッと気付く。
しまった!
「おい!その胸に下げてる金の物を投げ捨てろ!早くだ!」
ヒューイがそう命じた時には、既に……。
「流石、錬金術の心得があるな。一足遅かったが。」
騎士に付いていた金の勲章は、カッと光ったと思うと。
それを中心に、鎧が全て金に変わってしまった。
抜いていた剣も、籠手も、靴も。
そして、ゲル状の塊にブヨンと纏まったと思うと。
ヒューイの方へ『ザアアアアアッ!』と近付いて来た。
そして金の寝袋に包まれたが如く、顔だけ出して後は金に捕縛されてしまった。
ヒューイも多少は錬金術が使える。
どうせ何とかなるだろうと高をくくっていた。
それが仇となった。
さっさと自分だけ逃げれば良かったのだ。
術を使おうとすればする程、金は固体に近くなる。
完全に身動きが取れなくなる前に、ヒューイは負け惜しみを言った。
「ズベート卿を納得させたかったんだろ!残念だったな!あれは私の手の……!」
そう言いかけて、ヒューイは感じた。
握り締めた金銀のリンゴの、硬い質感が無くなるのを。
くそう!
そう言う事か!
気付いた時には、跡形も無く消え失せていた。
ヒューイが金に包まれるという、前代未聞の光景を見せつけられて。
呆気に取られる騎士達。
丸裸になっている〔騎士だった者達〕も。
何だ?
どうなっている?
クライスがその疑問に答えた。
「ネイクさんが俺を逃がそうとしてくれた時、目印に付けといたんだ。明らかに敵側だったんでね。」
それだけでは疑問は晴れなかった。
「ああ。金銀のリンゴは、こいつに持ってて貰ったんだ。」
クライスが、服のポケットをチラッと見る。
そこからひょこっと顔を出す、金の小人。
小部屋でクライス1人になった時。
門番が座っていた椅子の裏に、金銀のリンゴを金に包んで張り付かせた。
そこが一番怪しまれないからだ。
クライスが出た後、包みが金の小人に変化して小窓から脱出。
そしてクライスがフラフラっと玄関に近付いた時に、ズボンの中に侵入。
スルッとポケットの中に納まったと言う訳だ。
それでも疑問はまだ晴れない。
当然。
クライスが生み出し操っている物。
それは、この世の誰もが生み出せない唯一の物。
《金》だからだ。
そこで漸く、エプドモが思い出す。
《幻の錬金術師》。
それこそ噂所では無い、正真正銘の伝説級。
疑問が晴れた瞬間だった。
1
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる