闇黒の少年と光の少女

如月 八雲

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第七章 テロリスト襲撃

八話

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「クソ!」
男は逃げ出した。
「“電撃”!」
僕は護符を投げ、電撃が男を襲う。殺傷能力は低く、痺れさせるのが主目的である。
「クソ! 身体が……!」
その後、僕達は男を捕縛した。
「(月詠、見張り役頼む)」
「(かしこまりました)」
「これから、反対の西門に向かうよ。そろそろ、時間だから、転移で行くよ。“転移”!」

 僕達は西門近くに転移した。
「何!? 北門、南門、東門も連絡取れないだと? 東門はやられた!? 何事……! グハッ!」
僕は通信をしていた男を気絶させた。

 「‘冷徹な魔女’(瑠那さんの通り名)様より連絡頂いております。‘漆黒の閻魔’(僕の通り名)様ですね?」
「はい、そうです。それでは、引き継ぎ、よろしくお願いします。男の身柄はそちらにお渡しすればよろしいですか?」
「はい。こちらでお預かりさせて頂きます」
「よろしくお願いします」
僕達は、後を警備隊に任せ、その場を去った。
「(月詠、もう下がって良いよ。お疲れさま)」
「(ありがとうございます)」

「美菜、佳奈、ひとまずお疲れさま」
「「お疲れさまです」」
僕達はジュースを飲み、休憩していた。
「これから観客が入るから、なかなか監視は難しい。警備隊や騎士団が入るから、多少は楽だと思う。貴族連中は自前の護衛いるから気にしなくて良いし……。ある程度の被害は仕方ない。それぞれの持ち場をまず守り切って欲しい」
「「了解しました」」
美菜は決勝戦に出る為、準備に向かった。
「黄泉様、私もそろそろ、持ち場に向かいます」
「了解。佳奈、あまり無理しなくても良いよ」 
僕は佳奈の頭を撫でる。
「ありがとうございます。それでは、行って参ります」
佳奈は持ち場に向かった。
「それでは、僕達も観客席に就きましょう。」 
「「「はい」」」
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