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本編
懇親会
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アラン連絡を見たか?
懇親会が始まると、父である陛下が寄ってきた。
この後、対応策が必要になるだろう。
「はい。詳しく知りたいのですが。」
「マクレンジー帝国が樹立された。
クーデターはマクレンジー商会によるものだ。」
あの国は、元々マクレンジーあっての国だったはず、それが今さら、何があったのか。
ブリューダルの革命も背後に、マクレンジーがいるに違いないのだ、二つの国を得たに等しい。
リヒトール・マクレンジーほどの重要人物が、この王宮に顔を出していた、しかもグレネド伯爵として頻繁に。
すでにマクレンジー帝国と言われる程の商会の仕事があり、革命とクーデター、舞踏会に出る時間も余裕もないはず。
リヒトール・マクレンジーはダンスをするわけでもなかった、この国で情報収集していたのか。
他の目的があったか、マクレンジー本人を動かす何か、アランは思案するが、答えのでるものではない。
「この件は後で会議が始まる。」
陛下が、ここではこれまでと言う。
ランドルフ・クレイガーの様子を横目で見てみる、デュバル公爵と話をしているらしい。
陛下と二人で近づくと、気づいたランドルフ・クレイガーが礼をした。
どこで、こんなのを身に付けたのか、平民が付け焼き刃にする程度ではない。
「妻は、貴族の令嬢だったのですが、聖女様のもとで子供達に文字などを教え、今は干害対策の勉強をしてます、皆で国を作るのです。」
「聖女の?」デュバル公爵の、少しでも聖女の情報を知りたいと思う気持ちがわかる。
ランドルフ・クレイガーは貴族の家で働いていたのかもしれない、それならつじつまが合う気がする、この流暢なセルジオ語もそこで身に付けたか。
「妻の父は、革命で亡くなり、革命を手伝うことに躊躇いがありました、国の惨状を目にしても。
貴族の令嬢達に、聖女様は、おっしゃったのです。
自分はもう父に会えるかわからない、とても大事に育ててくれたのに何も返すことができず、家を出てしまった。
貴女達の様に、怨恨があるわけではないが、会えない父への思いはわかると。
そして、貴女達が幸せになることを放棄しては亡くなった父の悲しみは深くなるのではないか、と言われました。
妻のアレクサンドラが、聖女様のいる教会の手伝いに行く護衛として私が付いたのが縁で結婚したのです、新婚ホヤホヤなんですよ。」
彼女達が報奨として自分達に下賜されたのだろうと推測はするが、無理やり革命軍に嫁がされるのと恋愛結婚では大きく違うのをランドルフは知っている。
自分達の結婚は、アレクサンドラが革命軍を受け入れただけでなく、ランドルフが貴族を許したことでもあるのだ。
そして、これから国が向かう方向と同じものなのだ。
それは、王政である周りの国と一線をひくものであり、マクレンジー帝国とも違うが、近い。
我主、リヒトール・マクレンジーはどこまでこの革命を読んでいたのだろう、あんなに人の心に疎そうな人間なのに。
いや、人の心を読んだのは姫君の方か。
ランドルフ・クレイガーの言葉にアランはシーリアを想う、シーリアは幸せを探しに行ったのかもしれない。
見かけは深窓の令嬢だが、強いのだ。幼い頃、教師達のお小言をどこ吹く風に聞いてたシーリアを思い出す。弱くて、強い従妹。
私の横での幸せがなくなったからといって、それにすがり付く令嬢じゃないのだ、やはり王妃の器であった。
デュバル公爵は、涙を耐えているようにさえ見える、私が公爵家を引き裂いたのだ、浅はかな一時の感情で、それも間違った思い込みによるものだった。
陛下が私を見てる。
「若いということは、思いもつかないような勇気がでるんだよ、今なら出来ないようなことをする。
それは若さゆえの成功もあるし、若さゆえの過ちもある。
誰もが経験するものではないが、皆、乗り越えて行く。」
「陛下、ありがたき御言葉と受け止めました。」
ランドルフに言っているようで、私にも言っているのだ父として。
シーリアが自分の幸せを見つけに行ったのなら、それは私の横ではなくということだ。戻ってきてくれると淡い期待が裏切られる、私はこんなに女々しいと自覚する。
シーリアが生まれて17年、ずっと一緒にいたんだ。
懇親会終了後に重臣達だけでの会議が始まった。
クーデターの報を受け、懇親会に参加しなかった者も登城していた。
ーーー【おまけ】アレクサンドラ×ランドルフーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アレクサンドラ: あなたって、不思議よね、どこでそんなきれいなセルジオ語覚えたの?
ランドルフ: あれ、言ってなかったか?ブリューダル語、今はエメルダ語だな、それと、セルジオ語、ルクティリア語、ヒステン語を話せるぜ。
アレクサンドラ: あきれた、平民じゃないみたい。
ランドルフ: 平民だからこそ、身に付けたんだ。おまえ達みたいに教養としてでなく。
子供の頃、妹の薬代の為に、いろんな国からくる仲買人の荷役夫として働いていたからな、言葉ができないと金がピンハネされた。
(覚えたのは単語だけだが、マクレンジー商会の私兵隊で徹底的に叩き込まれた。アレクサンドラ、今は言えないけど、いつか言うから。)
アレクサンドラ: 報告書も読めるし、丁寧な言葉使いも使えるし、あなたって。
(ランドルフ、あなたって何者?いつか教えて欲しい。)
ランドルフ: そんなことより、クリスとこに負けるわけにいかないぞ、革命軍と貴族のベビー第1号。
1日中仕込んで、かわいがってやるから、がんばれよ。
ギャーと叫ぶアレクサンドラ、ランドルフに抱きかかえられて退場。
懇親会が始まると、父である陛下が寄ってきた。
この後、対応策が必要になるだろう。
「はい。詳しく知りたいのですが。」
「マクレンジー帝国が樹立された。
クーデターはマクレンジー商会によるものだ。」
あの国は、元々マクレンジーあっての国だったはず、それが今さら、何があったのか。
ブリューダルの革命も背後に、マクレンジーがいるに違いないのだ、二つの国を得たに等しい。
リヒトール・マクレンジーほどの重要人物が、この王宮に顔を出していた、しかもグレネド伯爵として頻繁に。
すでにマクレンジー帝国と言われる程の商会の仕事があり、革命とクーデター、舞踏会に出る時間も余裕もないはず。
リヒトール・マクレンジーはダンスをするわけでもなかった、この国で情報収集していたのか。
他の目的があったか、マクレンジー本人を動かす何か、アランは思案するが、答えのでるものではない。
「この件は後で会議が始まる。」
陛下が、ここではこれまでと言う。
ランドルフ・クレイガーの様子を横目で見てみる、デュバル公爵と話をしているらしい。
陛下と二人で近づくと、気づいたランドルフ・クレイガーが礼をした。
どこで、こんなのを身に付けたのか、平民が付け焼き刃にする程度ではない。
「妻は、貴族の令嬢だったのですが、聖女様のもとで子供達に文字などを教え、今は干害対策の勉強をしてます、皆で国を作るのです。」
「聖女の?」デュバル公爵の、少しでも聖女の情報を知りたいと思う気持ちがわかる。
ランドルフ・クレイガーは貴族の家で働いていたのかもしれない、それならつじつまが合う気がする、この流暢なセルジオ語もそこで身に付けたか。
「妻の父は、革命で亡くなり、革命を手伝うことに躊躇いがありました、国の惨状を目にしても。
貴族の令嬢達に、聖女様は、おっしゃったのです。
自分はもう父に会えるかわからない、とても大事に育ててくれたのに何も返すことができず、家を出てしまった。
貴女達の様に、怨恨があるわけではないが、会えない父への思いはわかると。
そして、貴女達が幸せになることを放棄しては亡くなった父の悲しみは深くなるのではないか、と言われました。
妻のアレクサンドラが、聖女様のいる教会の手伝いに行く護衛として私が付いたのが縁で結婚したのです、新婚ホヤホヤなんですよ。」
彼女達が報奨として自分達に下賜されたのだろうと推測はするが、無理やり革命軍に嫁がされるのと恋愛結婚では大きく違うのをランドルフは知っている。
自分達の結婚は、アレクサンドラが革命軍を受け入れただけでなく、ランドルフが貴族を許したことでもあるのだ。
そして、これから国が向かう方向と同じものなのだ。
それは、王政である周りの国と一線をひくものであり、マクレンジー帝国とも違うが、近い。
我主、リヒトール・マクレンジーはどこまでこの革命を読んでいたのだろう、あんなに人の心に疎そうな人間なのに。
いや、人の心を読んだのは姫君の方か。
ランドルフ・クレイガーの言葉にアランはシーリアを想う、シーリアは幸せを探しに行ったのかもしれない。
見かけは深窓の令嬢だが、強いのだ。幼い頃、教師達のお小言をどこ吹く風に聞いてたシーリアを思い出す。弱くて、強い従妹。
私の横での幸せがなくなったからといって、それにすがり付く令嬢じゃないのだ、やはり王妃の器であった。
デュバル公爵は、涙を耐えているようにさえ見える、私が公爵家を引き裂いたのだ、浅はかな一時の感情で、それも間違った思い込みによるものだった。
陛下が私を見てる。
「若いということは、思いもつかないような勇気がでるんだよ、今なら出来ないようなことをする。
それは若さゆえの成功もあるし、若さゆえの過ちもある。
誰もが経験するものではないが、皆、乗り越えて行く。」
「陛下、ありがたき御言葉と受け止めました。」
ランドルフに言っているようで、私にも言っているのだ父として。
シーリアが自分の幸せを見つけに行ったのなら、それは私の横ではなくということだ。戻ってきてくれると淡い期待が裏切られる、私はこんなに女々しいと自覚する。
シーリアが生まれて17年、ずっと一緒にいたんだ。
懇親会終了後に重臣達だけでの会議が始まった。
クーデターの報を受け、懇親会に参加しなかった者も登城していた。
ーーー【おまけ】アレクサンドラ×ランドルフーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アレクサンドラ: あなたって、不思議よね、どこでそんなきれいなセルジオ語覚えたの?
ランドルフ: あれ、言ってなかったか?ブリューダル語、今はエメルダ語だな、それと、セルジオ語、ルクティリア語、ヒステン語を話せるぜ。
アレクサンドラ: あきれた、平民じゃないみたい。
ランドルフ: 平民だからこそ、身に付けたんだ。おまえ達みたいに教養としてでなく。
子供の頃、妹の薬代の為に、いろんな国からくる仲買人の荷役夫として働いていたからな、言葉ができないと金がピンハネされた。
(覚えたのは単語だけだが、マクレンジー商会の私兵隊で徹底的に叩き込まれた。アレクサンドラ、今は言えないけど、いつか言うから。)
アレクサンドラ: 報告書も読めるし、丁寧な言葉使いも使えるし、あなたって。
(ランドルフ、あなたって何者?いつか教えて欲しい。)
ランドルフ: そんなことより、クリスとこに負けるわけにいかないぞ、革命軍と貴族のベビー第1号。
1日中仕込んで、かわいがってやるから、がんばれよ。
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