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35 三島 早織 2
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前途明るい俺は元気よく電話に出たのだが。
電話の向こうからは恭也とは思えない酷く落ち込んだ声が返ってきた。
「明日もう一度壁画に一緒に行ってくれないか? 」
「おまえぇ、また急に言うよなあ」
「ダメか? 」
「いいに決まってるだろ! 」
落ち込んでいる恭也の頼みを断われるわけなどない。
俺は恭也との電話を切り直ぐに会長に明日丘の壁画に行くと電話した。俺たちの事は勿論、監視してもらって構わないと告げた。
持ち帰り特上鰻重セットを二つ受け取り南田先生に特上鰻重を届けた。先生はお茶を飲んで行けと言い暫く話し込んで屋敷を出た。
先生は嬉しそうにまたいつでも来いと言って俺を見送った。
仕事中の父に実家に鰻重を置いて帰るという電話したが父は丁度出張中で帰りは明日の夜だと言い、とても残念がった。
俺は余ってしまった鰻重を自分の晩飯にすることにしてアパートに帰った。
アパートに戻って直ぐに携帯が鳴った。電話はサオリからだった。
「今日ハルのところで泊めてくれる? 」
「ああ、良いよ」
「良かった。駅に着くの六時半くらいになるかな」
「迎えに来いってこと? 」
「できれば……」
まだ夕方なのに電話してくるなんて珍しいなと思いつつ俺は用事もないので彼女を駅まで迎えに行くことにした。
駅でサオリを待っていると、改札からスーツ姿で大きなカバンを抱えて彼女は出てきた。俺を見つけた彼女は物凄く嬉しそうに俺に駆け寄り、抱きついててきた。
「ありがとうハル。迎えに来てくれて」
俺は驚いて身動き出来なくなった。
「ど、どうした? 」
「元彼が付けて来た」
彼女は小声で俺に囁いた。
「お、おお」
「悪いけど、話しあわせてくれる? 」
「最近こんなのばっかだな」
俺は呟くとサオリの大きなカバンを持った。
「どこにいんの? 彼氏」
「モトよ、モ・ト。 後ろの方について来てるでしょ。金髪の背の高いの」
彼女は後ろまで聞こえるわけないのに小声で話す。
駅を出てしばらく歩きアパートまで付いてこられると面倒なので違う道を歩き水笠神社を通ることにした。
「随分、悪そうな男だな」
「ごめん、他に頼れるとこ無くて」
「全然、大丈夫。それより鰻、好き? 」
「えっ? 何それ? 」
「まあいいや、水笠神社を通って帰るから」
人を助ければ助けるほど俺の恋人獲得パラメーターが上がっていくの想像して嬉しくなる。
サオリは何度も振り返り追いつかれないかと気にしている。俺は大丈夫だからと何度も言い聞かせ、更にゆっくり歩いた。
夕暮れのこの時間帯この辺一帯は暗くなり人も殆ど通らない。
俺たちが神社の中に入り鳥居をくぐった辺りでやっとサオリの元カレは声を掛けてきた。
「おい、サオリ! 」
待ってましたとばかりに立ち止まって振り返ると金髪の男は敵意剥き出しに俺を見ている。
金髪にシャツの前を大きくはだけさせ、金の太いネックレスにデカイ指輪を何個もしている。何故か腰から太いチェーンがぶら下がっている。悪趣味の塊のようなこの男、ここまでくれば悲劇だ。
俺はサオリを庇うように彼女の前へ出た。
「お前、サオリの男か? 」
ダサ彼は俺に凄んだ。
「逃げよう、ハル! 」
サオリはおれの腕を掴んで引っ張った。
「お前こそ、サオリのモト・ダサ彼か? ハハハ」
俺が言い返し終わると同時にダサ男のパンチが俺の顔にめり込む勢いでヒットした。
「きゃあ! 」
後ろでサオリが叫ぶ。
「おいおい、まだ喋ってる途中なんだけど」
俺がダサ男の拳を顔で受け止めながら平気な顔で話し続けると、一瞬驚いた顔をした奴は俺の顔から拳を戻し、もう一度俺の頬に力任せの一撃を加えた。
「お前、マジで喧嘩っ早いな、弱いけど、そしてダサいけど」
俺が話を続けると、男は雄たけびを上げ何度も殴りかかってきた。
「うおおっ! 」
必死に殴り続ける元彼。
そして一瞬も怯まない俺に男は少し怯えた表情をした。
「信じらんないだろ? 夢見たいか? 」
俺は言い終えると、正確に男の顔の中心に矛の地獄を当てた。
男は顔を抑えて声にならない悲鳴を上げのたうち回った。俺は地面で転げまわる男の腹にもう一発矛の地獄を思いっきり入れた。今度は痛みで動けなくなり、丸くなりながらブルブル震え涙を流している。
俺は中腰になり今度は男の脇腹に軽く地獄を当ててみた。
「んっーーー! 」
男は声を出せずにガクガク震えている。
前から思ってはいたが、やはり誰でも俺の力加減とは関係なく同じ反応をする。恐らく俺の力加減で傷の治りの速さは変わってくるとは思うのだが。殴る箇所で相手の反応は変化するようだ。
もっとも天国を同時に使うと気絶してしまうので相手の反応は目覚めてからしかわからないのだが。
そんなことを考えながら男を見下ろす。なんだか人体実験をしているみたいで気分が良くない。それに暴力に慣れてきている自分が少し怖くなった。
「おい、サオリは俺と付き合ってるんだ。分かるか? 」
そろそろ終わりにしようと俺は男の髪を引っ張り、無理矢理男を引き起こし確認した。男は涙でくしゃくしゃの顔を何度も上下させた。
「今日は手加減してやったけど。もしまたサオリにちょっかいかけやがったら……」
俺は言い終わると矛の天国と地獄を乗せた拳を男の顎に思いっきり当ててみた。一分以上経ったかどうか微妙だったので本気で殴った。殴られた男は一度ビクン大きく身体を震わせ気絶したので一分間かからなかったのを確認できた。
「こいつ暫く起きないから社の裏に置いて行こう」
俺はサオリを怖がらせまいと笑顔で言ったのだが。
「ハル、あんた、こんな強かったの? こいつ、割と地元では有名なくらい強いんだけど。体も大きいし」
サオリは俺に言った後、元彼を見下ろした。俺は決して強くはない。強い業があるだけだ。
「こんなのどこが良かったの? 」
俺は元彼を引きずりながら聞いた。
「ワイルドな感じが」
「へぇー、ワイルド」
「学生時代って喧嘩の強い男がかっこよく思えたりするじゃない。そうゆう事よ」
「喧嘩強いからってモテないでしょ」
「私の地元では結構モテていたのよ、こいつは、こう見えても! 」
「クソダサいけど、大丈夫なの? 」
俺は心配になって聞いた。
「大丈夫じゃないから別れたの! あんた意地悪ね! 」
サオリは顔を赤らめて叫んだ。
俺としては本当に、ただ本当に純粋にどこが良かったのか知りたかっただけだが。サオリは可愛いのに男を選ぶセンスが全く無いんだな。
俺たちはサオリの元カレを社の裏の壁にもたれ掛からせアパートに帰り着いた。部屋に上がったサオリはテーブルの上を見て嬉しそうな悲鳴を上げた。
「ちょっとぉ、これ私が食べてもいいの? 」
「ああ勿論、鰻、好きかい? 」
「ああ、だからさっき。急に変な事聞くなぁとは思っていたんだよね。ありがとう大好物よ。でも私に買ってくれたわけではないよね? 」
「するどいね」
俺はお茶の用意をしながら鰻重セットの経緯を話した。
「すごく美味しいよ、この鰻! 」
彼女はとても美味しそうな顔で鰻を頬張りながら「最近落ち込んでいたけど元気が出て来たわ」と言った。彼女は美味しそうに鰻重を平らげた。
歌川さんならまだ半分も食べ終わってないだろうなと思った。
「さっきの彼の事? 」
「さっきのモ・トかれだけどね。まあ色々ね」
彼女はため息を吐いた。
一言で言うと彼女は上司にセクハラを受けていて今日会社を辞めたそうだ。元彼氏が会社にまでやって来たり、上司にセクハラをされたり、やっと入社できた会社を僅か三ヶ月程で止めてしまったそうだ。悔しかっただろうな。元彼のせいでアパートにも戻れず暫く俺のアパートでかくまってもらおうと思ったらしい。
「だけど元彼の件は片付いたから後は職探しだけだね」
「ハルと一緒だね」
「俺は前とは少し状況が違うんだなよなあ」
「どういうことよ、それ? 」
俺はある程度話を端折り全日本警備会社の社員になれるかもと話した。
「良かったじゃない、おめでとう! 祝杯上げよう祝杯」
サオリは凄く喜んでくれた。
俺たちは酎ハイで乾杯をした。やはり彼女と話をするのは楽しいと思った。
電話の向こうからは恭也とは思えない酷く落ち込んだ声が返ってきた。
「明日もう一度壁画に一緒に行ってくれないか? 」
「おまえぇ、また急に言うよなあ」
「ダメか? 」
「いいに決まってるだろ! 」
落ち込んでいる恭也の頼みを断われるわけなどない。
俺は恭也との電話を切り直ぐに会長に明日丘の壁画に行くと電話した。俺たちの事は勿論、監視してもらって構わないと告げた。
持ち帰り特上鰻重セットを二つ受け取り南田先生に特上鰻重を届けた。先生はお茶を飲んで行けと言い暫く話し込んで屋敷を出た。
先生は嬉しそうにまたいつでも来いと言って俺を見送った。
仕事中の父に実家に鰻重を置いて帰るという電話したが父は丁度出張中で帰りは明日の夜だと言い、とても残念がった。
俺は余ってしまった鰻重を自分の晩飯にすることにしてアパートに帰った。
アパートに戻って直ぐに携帯が鳴った。電話はサオリからだった。
「今日ハルのところで泊めてくれる? 」
「ああ、良いよ」
「良かった。駅に着くの六時半くらいになるかな」
「迎えに来いってこと? 」
「できれば……」
まだ夕方なのに電話してくるなんて珍しいなと思いつつ俺は用事もないので彼女を駅まで迎えに行くことにした。
駅でサオリを待っていると、改札からスーツ姿で大きなカバンを抱えて彼女は出てきた。俺を見つけた彼女は物凄く嬉しそうに俺に駆け寄り、抱きついててきた。
「ありがとうハル。迎えに来てくれて」
俺は驚いて身動き出来なくなった。
「ど、どうした? 」
「元彼が付けて来た」
彼女は小声で俺に囁いた。
「お、おお」
「悪いけど、話しあわせてくれる? 」
「最近こんなのばっかだな」
俺は呟くとサオリの大きなカバンを持った。
「どこにいんの? 彼氏」
「モトよ、モ・ト。 後ろの方について来てるでしょ。金髪の背の高いの」
彼女は後ろまで聞こえるわけないのに小声で話す。
駅を出てしばらく歩きアパートまで付いてこられると面倒なので違う道を歩き水笠神社を通ることにした。
「随分、悪そうな男だな」
「ごめん、他に頼れるとこ無くて」
「全然、大丈夫。それより鰻、好き? 」
「えっ? 何それ? 」
「まあいいや、水笠神社を通って帰るから」
人を助ければ助けるほど俺の恋人獲得パラメーターが上がっていくの想像して嬉しくなる。
サオリは何度も振り返り追いつかれないかと気にしている。俺は大丈夫だからと何度も言い聞かせ、更にゆっくり歩いた。
夕暮れのこの時間帯この辺一帯は暗くなり人も殆ど通らない。
俺たちが神社の中に入り鳥居をくぐった辺りでやっとサオリの元カレは声を掛けてきた。
「おい、サオリ! 」
待ってましたとばかりに立ち止まって振り返ると金髪の男は敵意剥き出しに俺を見ている。
金髪にシャツの前を大きくはだけさせ、金の太いネックレスにデカイ指輪を何個もしている。何故か腰から太いチェーンがぶら下がっている。悪趣味の塊のようなこの男、ここまでくれば悲劇だ。
俺はサオリを庇うように彼女の前へ出た。
「お前、サオリの男か? 」
ダサ彼は俺に凄んだ。
「逃げよう、ハル! 」
サオリはおれの腕を掴んで引っ張った。
「お前こそ、サオリのモト・ダサ彼か? ハハハ」
俺が言い返し終わると同時にダサ男のパンチが俺の顔にめり込む勢いでヒットした。
「きゃあ! 」
後ろでサオリが叫ぶ。
「おいおい、まだ喋ってる途中なんだけど」
俺がダサ男の拳を顔で受け止めながら平気な顔で話し続けると、一瞬驚いた顔をした奴は俺の顔から拳を戻し、もう一度俺の頬に力任せの一撃を加えた。
「お前、マジで喧嘩っ早いな、弱いけど、そしてダサいけど」
俺が話を続けると、男は雄たけびを上げ何度も殴りかかってきた。
「うおおっ! 」
必死に殴り続ける元彼。
そして一瞬も怯まない俺に男は少し怯えた表情をした。
「信じらんないだろ? 夢見たいか? 」
俺は言い終えると、正確に男の顔の中心に矛の地獄を当てた。
男は顔を抑えて声にならない悲鳴を上げのたうち回った。俺は地面で転げまわる男の腹にもう一発矛の地獄を思いっきり入れた。今度は痛みで動けなくなり、丸くなりながらブルブル震え涙を流している。
俺は中腰になり今度は男の脇腹に軽く地獄を当ててみた。
「んっーーー! 」
男は声を出せずにガクガク震えている。
前から思ってはいたが、やはり誰でも俺の力加減とは関係なく同じ反応をする。恐らく俺の力加減で傷の治りの速さは変わってくるとは思うのだが。殴る箇所で相手の反応は変化するようだ。
もっとも天国を同時に使うと気絶してしまうので相手の反応は目覚めてからしかわからないのだが。
そんなことを考えながら男を見下ろす。なんだか人体実験をしているみたいで気分が良くない。それに暴力に慣れてきている自分が少し怖くなった。
「おい、サオリは俺と付き合ってるんだ。分かるか? 」
そろそろ終わりにしようと俺は男の髪を引っ張り、無理矢理男を引き起こし確認した。男は涙でくしゃくしゃの顔を何度も上下させた。
「今日は手加減してやったけど。もしまたサオリにちょっかいかけやがったら……」
俺は言い終わると矛の天国と地獄を乗せた拳を男の顎に思いっきり当ててみた。一分以上経ったかどうか微妙だったので本気で殴った。殴られた男は一度ビクン大きく身体を震わせ気絶したので一分間かからなかったのを確認できた。
「こいつ暫く起きないから社の裏に置いて行こう」
俺はサオリを怖がらせまいと笑顔で言ったのだが。
「ハル、あんた、こんな強かったの? こいつ、割と地元では有名なくらい強いんだけど。体も大きいし」
サオリは俺に言った後、元彼を見下ろした。俺は決して強くはない。強い業があるだけだ。
「こんなのどこが良かったの? 」
俺は元彼を引きずりながら聞いた。
「ワイルドな感じが」
「へぇー、ワイルド」
「学生時代って喧嘩の強い男がかっこよく思えたりするじゃない。そうゆう事よ」
「喧嘩強いからってモテないでしょ」
「私の地元では結構モテていたのよ、こいつは、こう見えても! 」
「クソダサいけど、大丈夫なの? 」
俺は心配になって聞いた。
「大丈夫じゃないから別れたの! あんた意地悪ね! 」
サオリは顔を赤らめて叫んだ。
俺としては本当に、ただ本当に純粋にどこが良かったのか知りたかっただけだが。サオリは可愛いのに男を選ぶセンスが全く無いんだな。
俺たちはサオリの元カレを社の裏の壁にもたれ掛からせアパートに帰り着いた。部屋に上がったサオリはテーブルの上を見て嬉しそうな悲鳴を上げた。
「ちょっとぉ、これ私が食べてもいいの? 」
「ああ勿論、鰻、好きかい? 」
「ああ、だからさっき。急に変な事聞くなぁとは思っていたんだよね。ありがとう大好物よ。でも私に買ってくれたわけではないよね? 」
「するどいね」
俺はお茶の用意をしながら鰻重セットの経緯を話した。
「すごく美味しいよ、この鰻! 」
彼女はとても美味しそうな顔で鰻を頬張りながら「最近落ち込んでいたけど元気が出て来たわ」と言った。彼女は美味しそうに鰻重を平らげた。
歌川さんならまだ半分も食べ終わってないだろうなと思った。
「さっきの彼の事? 」
「さっきのモ・トかれだけどね。まあ色々ね」
彼女はため息を吐いた。
一言で言うと彼女は上司にセクハラを受けていて今日会社を辞めたそうだ。元彼氏が会社にまでやって来たり、上司にセクハラをされたり、やっと入社できた会社を僅か三ヶ月程で止めてしまったそうだ。悔しかっただろうな。元彼のせいでアパートにも戻れず暫く俺のアパートでかくまってもらおうと思ったらしい。
「だけど元彼の件は片付いたから後は職探しだけだね」
「ハルと一緒だね」
「俺は前とは少し状況が違うんだなよなあ」
「どういうことよ、それ? 」
俺はある程度話を端折り全日本警備会社の社員になれるかもと話した。
「良かったじゃない、おめでとう! 祝杯上げよう祝杯」
サオリは凄く喜んでくれた。
俺たちは酎ハイで乾杯をした。やはり彼女と話をするのは楽しいと思った。
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